北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

ワン・ピース特別企画展

2014年07月14日 22時25分20秒 | 韓国

日韓関係がマスコミを騒がせていますが、それでも日本のマンガは韓国で大人気。

ただ、ソウルの戦争記念館でこの7月12日から開催される予定だった「ワン・ピース特別企画展」がなんと開幕2日前に突如、中止に追い込まれたのは残念でした。

「ワン・ピース」は韓国でも大変な人気で、この展示会を心待ちにしていた人も多いはず。本当に残念です....。最近の韓国ではキドルト(키덜트、Kidult)と呼ばれますが、子供の心をもった大人のファンが多いのが韓国での特徴。少し前の韓国では、20台後半の人がマンガに夢中になっていると、後ろ指をさされたものですが、韓国社会もどんどん変わっているのです。

写真は既に出来上がっていた、「ワン・ピース特別企画展」のポスター。「麦わら帽子のルフィーがついに来た!」とあります。

ソウル在住の日本人の方と話していると、「そもそも、どうしてワン・ピースの展示会を戦争記念館でやるのか?わからない」という声を聞きます。戦争記念館は韓国のその他の公共博物館同様、入場料はタダ。となると、運営上の問題が発生します。もちろん、国家からの支援はありますが、それだけでは足りないので、一つの収益事業としてイベント会場を外部に貸し出しているのです。実のところ、戦争記念館では貸館事業として(戦争とは全く関係のない)青少年向けの展示会を頻繁に開催しており、今回の「ワン・ピース特別企画展」もその一つでした。

戦争記念館のホームページによれば、公営放送局であるKBSで2003年から2007年まで4年の長きにわたって放映されたこと。現在でもケーブルテレビで放映されていること、等を勘案し、コンテンツの内容については既に検証されたものという判断し、また展示場の演出内容にも論議を生むような内容が含まれていないという点を確認し、会場の貸与を許可したとのことです。

幻となってしまった、ワン・ピース特別企画展。すでに準備を終え、関係者への事前公開を終了した段階だった。事情とはいえ、開催2日前の貸館拒否は韓国でも物議を醸した。

プログを書くにあたり、本件に関する韓国内のフェイスブックや当地のいろんなサイトに目を通しました。過激な意見が多いのかなと思いきや、「韓国人として気持ちは理解するが、作品をもっと深く理解してから批判してほしい」といった冷静なコメントが多く、ホッとしました。

展示会の再開を望む声は多く、いずれ場所を変えて開催されることになると思いますが、今度こそはうまくいくといいですね。


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