北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

2015年、合唱団始動

2015年01月25日 22時40分03秒 | 合唱

さる1月24日、明洞「珍かつ」で合唱団の新年会を開催しました。

今年は例年になく多くの方にご参加いただき、盛況のうちにお開きとなりました。

多忙な駐在員生活のかたわら、合唱団活動をしているので、なかなか練習に参加できない方もいらっしゃると思います。2月は10日と24日の2回の定期練習を予定していますが、月にたったの一度でも、気長にご参加頂けたら、幸いです。

今年は4月の木浦共生園の訪問等、これまでになかったイベントも組み込み、合唱団活動が、団員の皆様の充実した駐在員ライフの一助になるよう、これまで以上に頑張っていきたいと思います。

今年は日韓の国交正常化50周年を記念する年です。

現在の日韓関係はけっして順調とは言えませんが、SJCの合唱団として草の根交流の一助になれるよう、交流イベントには積極的に参加していきたいと思います。

早いもので、私が入団してからもう5年目。12月5日(土)のクリスマスチャリティーコンサートはどんな舞台になるでしょうか?

新しい年が皆様にとって幸多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。


この世でいちばん重いもの

2015年01月15日 22時12分06秒 | ソウルライフ

「お客さん、この世でいちばん重いものが何か?ご存知ですか?」タクシーの運転手さんからそう聞かれたのです。

この質問には何かウラがあるはず。心の悩み、健康、人間関係...いろいろ考えてみましたが、ちょっと思い当りません。

「まぶたですよ!まぶた!死ぬほど眠い。でも客をのせて眠るわけにはいかない。クルマを停めて、休むこともできない。ひたすらガマンして、走り続けるしかないのです!」

 

「ひたすらガマンして、走り続けるしかない!」これは人生哲学ですね

運転手さんの話は続きます。

「不思議と、一人で運転しているときは眠くならないのです。眠くなるのは、お客さんを乗せて走っているとき。このあいだなんか、ひどいものですよ。4人が乗ってきた。ドアを閉めたとたんに、全員がケータイです。みんなケータイに夢中で、話かけることもできない。いっそ寝てくれたら良いのに....。しーんとなって、そのうちまぶたが重くなってきて....。」

なるほどねえ....。でも考えてみると、運転手さんとの会話がどんどん無くなっています。昔は声の大きな運転手さんがいて、世間話に花を咲かせたものですが....。

私はタクシーに乗ると、必ず景気情勢について質問します。「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな。」という会話ですね。

ところが、今回は違っていました。「新年1月1日から悪化しました。」運転手さんははっきりそう答えたのです。想定外の回答に驚いたのですが、要はタバコでした。

韓国では1月1日からタバコの値段が一律200円も値上がりしました。私は喫煙者ではありませんが、日本より高価になったのでは....。

お父さんのお小遣いの金額は決まっていますから、タクシーにそのしわ寄せがきたとのこと。

ガマンして、走り続けるしかない!運転手さんの受難は続きそうです。


江南のデパート

2015年01月11日 22時48分35秒 | ソウルライフ

暗闇の中、ぱっと見にはディズニーランドと見まがう光景ですが、実はデパートです。

江南の消費文化を牽引する3大デパート(現代百貨店、新世界百貨店、ギャラリア百貨店)の一つ、ギャラリア百貨店です。江南一、ハイソ(日本ではもう死語!)なデパートとして知られており、店内には芸能人の姿もちらほら....。

店内はさながら免税店。観光客で込み合う免税店とは一味違った落ち着いた雰囲気があり、免税処理も可能なので、ゆったりと買い物を楽しむ、あるいは、ウィンドウショッピングで日ごろのストレスを癒すには良い場所です。

ちなみに韓国語では、アイショッピング(아이쇼핑)と言います。文字通り、目の保養ですね。

デパ地下には輸入ものがたくさん揃えられており、東京の方なら、紀ノ国屋あるは明治屋。大阪の方なら、いかりスーパーをぐっとゴージャスにしたような感じです。

独り暮らしをしている関係で食材には細心の注意をしていますが、海外のオーガニック食材等を入手するためによく利用します。

リニューアルで店内は一新されています。東部二村洞にお住まいの方も、ライバル店舗のSSGフードマーケットと合わせて一度、訪問されてみては....。

もし、母が生きていてら、真っ先にここに連れてくるかな....。早死した関係で親孝行もできませんでしたから、大盤振る舞いしたいですね。まあ、絶対不可能ですけど....。

いかにも사모님!(奥様!という言葉)という気分ですよ。

 


ささやかな感動

2015年01月11日 11時10分42秒 | その他

こたつを囲んで、みかんを食べるのが冬の風物詩だと思っていたら、最近の日本はそうでもないとやら。実のところ、韓国でも事情は似たようなもので、イチゴに冬のくだものの王様の座を奪われて既に6年が過ぎます。

実のところ、これには統計のトリックもあり、単価の安いみかんはどうしても不利。今でもスーパーに行くと、山のように売られていますが、出荷金額で見ると、やはり単価の高いイチゴに抜かれてしまいます。イチゴの値段といえば、かつてはイチゴの安さに目を見張ったものです。今でこそ日本と変わりませんが、一昔前は500円ぐらいで買えたのでは?

東京のデパートに行くと、「あまおう」といったブランド物のイチゴが紙箱入りで販売されています。お値段は数千円。日本に行った韓国人が目を丸くする瞬間です。もちろん、普通の日本人は、プラスチックのパック入りを買うでしょうが、考えてみれば、韓国にはブランド物のプレミアくだものがありません。どうしてかな?お米はブランド米ができましたけど....「頭がよくなるイチゴ」とかいう、タイトルで販売すると、大ヒットしそうな予感がするのですが....「お宅のイチゴのせいで、息子の成績が下がった。賠償しろ!」とか言われたりして。「親に似てくるイチゴ」で販売しましょうか?

さて、前置きが長くなりましたが、何気ない日常生活でも感動は大切。そこで今回は、最近の私をさりげなく感動させてくれたものをご紹介したいと思います。

1、イチゴのヘタ取り器

かねてから知っていましたが、「ホントかな?」という気分で、デパートで見つけても素通りしていました。たまたまラジオで、ある女優が絶賛しているのを聞き、ダマされたつもりで買ってみたのです。

これがその商品ですが、こんなもので、ヘタが取れるのでしょうか?

百聞は一見にしかず、ということで、写真を見てもらいましょう。

今日に至る半世紀(!)にわたって、包丁でヘタを切り落としていたのですが、包丁とはもうお別れ。これからの半世紀はコレにします。

使い方はいたって簡単。ギザキザの部分をヘタに押しあてて、ひねるだけ。いとも簡単にヘタが離れていきます。簡単な原理ですが、最初に考えた人は立派。

写真はヘタ取り器で取ったヘタ。こんな感じで、ものの見事にヘタだけがキレイに撮れます。果肉の部分はきちんと残るので、「もったいなくない」ですね!

2.お刺身定食

日本でお住みの方には、「なんで刺身定食が!」と思われるかもしれませんが、これがなかなか賞味できないのです。韓国ではムリと諦めていましたが、とうとう「これは!」と想える刺身定食に出会いました。

気になるお値段ですが、ごはんとお味噌汁、サラダのセットで、1500円です。安いとは言えませんが、この内容なら納得のプライスです。

「さいかぼ(妻家房)」という日本のお店のソウル支店ですが、鳩山元首相も来店されたとのこと。ネタも新鮮で本当に美味。毎週、賞味しています。

3.ソウルのパン

90年代の話ですが、韓国のお客様を日本の研修施設に案内したときのこと。食堂の朝食を見て、韓国人スタップが血相を変えてつめよってきました。「竹田さん。お客様にトーストを出すつもりですか!韓国人の朝はゴハンと味噌汁。これが基本です。お客様が文句を言っています。今すぐ、ゴハンを準備するよう厨房に話してください。」

日本人の感覚で考えると、朝食にトーストにコーヒーは十分にアリですが、当時の韓国人の意識で考えると、トーストは小中学生のおやつという感覚。お客様に対する配慮が足りなかったと反省したものです。

ところで、こんな話も今は昔。ここ数年、パン食がものすごい勢いで増えています。

韓国の流行は江南のデパ地下から始まるのですが、デパ地下に行けば3~4店の出店はざら。正直、似たり寄ったりなので、共倒れしないか?心配ですが、今のところは品質、売上ともに右肩上がりのようです。

写真は、ソレマウルというフランス人居住区で買っているフランスパン。本国から輸入した小麦粉を使ってフランス人のシェフが焼いています。イーストで膨らませたスカスカのパンとは異なり、中身がぎっしり詰まっていますね。

ずっしり重く、食べごたえがあるパンです。私の場合は「まかない」をする気力が失せたので、朝夕をパンやシリアルで済ましていますが、ソウルに住んでいるのに、このパンを賞味しない手はありません。

ところで、これほどパン食が増えている理由は一体、何でしょうか....。


ゴンドレマンドレ ライブ 2014

2015年01月05日 23時58分13秒 | 合唱

皆様、明けましておめでとうございます。今年も我々北岳山麓合唱団を宜しくお願いします。

 

2014年の合唱団活動のなかで、ひときわ私の記憶に残っているのが、親父バンドこと、ゴンドレマンドレの皆様との共演です。「共演」とは言うものの、実際には「コーラス隊」として一部演目のバックコーラスに参加させていただいただけですが、それでも、新しい出会いがありました。

バンドの皆様との共演の話を頂いたのは、7月の末です。合唱団のSさんを通じて「一緒にゴスペルをやらないか?」というご提案がありました。私自身、ゴスペルの経験は無かったのですが、日本の合唱団でもゴスペルを取り上げる団体が増えていると聞いており、我々の活動領域を広げるために、ぜひご一緒させて頂きたいと思ったのです。

さっそく、7月29日にバンドの方々とお食事をさせていただいたのですが、学生時代にゴスペルを経験されているNさんは慎重でした。(後でわかったことですが)、それなりに聞かせるコーラスに仕上げるには、かなりの練習が必要で、片手間に受けられる提案ではなかったのです。

 

Stand by MeとOh Happy Dayの2曲を取り上げることになり、弘大入口駅の近くで何度か一緒に練習しました。練習場所は狭い路地裏の地下にあり、何度も道に迷いました。バンドをやっている人と一緒に練習するのは初めて。学園祭での底抜けに明るいイメージしかなかったのですが、皆様、地味で驚いた記憶があります。

さっそく、バンドとの音合わせが始まりましたが、Nさんが慎重であった理由を悟るには、さほど多くの時間を必要としませんでした.....

 

コンサート会場。10月18日、弘大入口駅の近くの「打」(タ)というバーで開催されました。

本番直前のリハーサル風景

コンサートの開幕風景。司会を務められるニポリンさん。

 

文章でコンサートの感想を説明する野暮はやめにして、当日の演奏を実際に聞いてみましょう。。

まずは、我々が歌ったスタンド・バイ・ミーです。

如何ですか?聴き手の心をぱっと明るくしてくれる、素晴らしい演奏だったと思います。練習では男声だけで歌う機会が多かったのですが、女声の威力を痛感させられた曲目でした。男声でこの華やいだ雰囲気を出すのは、(どうあがいても)不可能。あと、メインボーカル寺阪さんのツヤのある若々しいお声も魅力的ですね。

 

魅力的な演奏ばかりで、どれを取り上げるか?迷うのですが、私の個人的な思い入れで、バンドの応援団長ことWさんの「何も言えなくて 夏」をご紹介します。

音楽の世界では、「のるか?そるか?」が問題なのですが、出だしの部分から、「さあさあ、お立ちあい!」という感じで、引き込まれてしまいます。有名な歌ですが、実際に歌うと、高い音の連続。Wさん、ノリノリの演奏をバックによく歌いきられたと思います。Nさんもお疲れさまでした。

 

次はどうしよう!ゴンドレマンドレの皆様の演奏を紹介したいのはやまやまですが、やはりこの曲にしましょう。ジャスの名曲「枯葉」です。

いかにもジャズライブという感じですね。アルトサックスを演奏されたNさん(若い女性の方です)は、バンドマスターとたまたま知り合って、この演奏のために日本から来られたとのこと!コンサートの約半分は女性。各界からいろんな国籍の人が集まり、マスターの集客力(集人力?)には感心させられることしきりでした。

 

最後に、バンドマスターが歌われたWhat a Wonderful World。マスターのご友人の方から「俺が死んだら、葬式でこの歌を歌ってくれ」と頼まれたそうですが、それもそのはず。とにかく聞いてください。

みずみずしい、お声が素晴らしいですね。日本では、「この素晴らしき世界」という題名で知られていますが、寺阪さんのボーカルを聞くと、本当に世界が素晴らしい光景の連続に見えてきます。

 

これ以外にもいろいろあるのですが、これくらいにしましょう。(残りはYouTubeの北岳山麓合唱団のページで鑑賞することができます。)

バンドマスターを務められる寺阪様は、その後、日本に帰任されることになり、私にとっては、これが寺阪様との最初で最後のコンサートになってしまいました。

寺阪様、そして、ゴンドレマンドレのメンバーの皆様。素晴らしい機会を頂き、どうもありがとうございました。