北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

後半期 練習開始

2013年08月28日 22時22分46秒 | 合唱

8月27日はパン先生の練習日。そして、いよいよ後半期の練習開始です。

練習に参加されたのは、セカンドテナー、西ヶ谷さん、バリトン、山本さん、バス、崔さん、新しく加入された梁さん、そして私の合計5名でした。

夏休みをはさんで、約一ヶ月ぶりの練習となりましたが、まずは、、みっちり発声の勉強。

その後で、그대 음성を1時間以上かけて、練習しました。

私のバスパートは3名になったのですが、何度もこの曲を練習している私がしっかり音程を支えきれず、というより、音程が全く分からなくなり、申し訳なく思っています。次回までにしっかり練習してきます。

写真は、発声のポイントを分かりやすく説明して下さるパン先生。合唱団の方ならおなじみの光景ですね

 

 


阿波踊り、町おこし

2013年08月22日 23時12分27秒 | その他

東京の街角で、阿波踊りのポスターを見ました。

上は8月24日、25日に高円寺で開催される阿波踊り。下は24日に開催される大塚の阿波踊りポスターです。

我々、徳島県人にとっては、「ええっ!」という感じですが、調べてみると、すでに関東地方の十数か所で、阿波踊りが開催されているのです。中でも高円寺の阿波踊りは120万人近い集客があるということ。我々が知らないだけで、阿波踊りは高円寺だと思っている人も多いのでは...。

徳島でも有名連で踊っておられる方は、年中を通して阿波踊り期間の4日間のために厳しい練習を積まれておりますが、関東地方でも、熱心に阿波踊りに取り組まれる方がいらっしゃるそうです。

東京でそのまま就職した私は、徳島県人でありながら、ただの一度も阿波踊りの連に参加した経験がありませんが、もし徳島で就職していたら、一度は連に参加して、踊っていたと思います。

 

下は帰省先の徳島で見た、本年の阿波踊りポスターです。

「大江戸阿波踊り」といった感じの東京のポスターとは、雰囲気そのものが別物ですが、徳島の阿波踊りの雰囲気をよく伝えていると思います。

(ちなみに、ポスター製作は東京に本社を置くユーフォーテーブル。同社の近藤光代表は徳島出身です。)

子供の頃、確か名古屋だったような記憶がありますが、「盆踊り」を見て、驚いた記憶があります。

広場の中央にやぐらを組んで、その周りをぐるぐる回っていたような記憶がありますが、後にも先にも、そのような踊りを見たのは、一度だけです。

我々にとって、お盆の祭りとは、阿波踊りのことですが、日本津々浦々、私が知らない、いろんな「お祭り」があることでしょう。

 

「日本の祭りを韓国に取り入れたい。」とある韓国人から言われました。

 

確かに、言われて見ると、少なくとも現在の韓国には、日本のお祭りに相当するものが無いのです。

あるのは、官公庁や企業が中心となったイベントばかり。でも、イベントとお祭りは、似て非なるものです。

阿波踊りがこれだけ広まったのは、町おこしが主な目的であったと思うのですが、韓国の人には、この「町おこし」という考え方が希薄です。

 

韓国人のライフスタイルは良くも悪くも柔軟で、流動的。私には、浮き草のように思えて仕方ないのですが、時代も変わりつつあります。

地方や地域ごとの、特性を育んでいく。地域に根ざした共同体や安定した地域社会を作っていくために、韓国においても、「お祭り」を通して、町おこしをしていこうというアイディアは、検討の価値があると思います。

誰か、日本のお祭りを、(その企画運営ノウハウを含めて)、世界に紹介していこうという方はいらっしゃいませんか?

 

先ほど、「韓国には、日本のお祭りに相当するものが無い」と書きましたが、これは大都市での話で、地方に行けば、いろいろなお祭りが残っています。

私の見るところ、最もお祭りらしいのは、「晋州南江流燈祭」(진주남강유등축제)

10月1日から14日にかけて、晋州(チンジュ)という慶尚南道の地方都市で開催される燈篭祭りです。

光と水が織り成す、幻想的な光景は、神戸ルミナリエにも劣りません。

実のところ、この祭りは、文禄、慶長の役の際に、秀吉の軍と戦い晋州城で戦死した方々を弔うために行われてきたもの。

日本人にとっては、色々といわくつきのお祭りですが、今では観光色が強まっています。

韓国在住の方は、ぜひ、一度、足を運んでみてくださいね。

晋州南江流燈祭日本語ホームページ

http://www.yudeung.com/10J_index.php


見どころたくさん!鑑賞ツアー。

2013年08月18日 16時25分32秒 | その他

東京国立近代美術館の所蔵作品展に出向き、鑑賞ツアーに参加しました。

このツアーは、ボランティアの解説ガイドの方と一緒に館内を回り、あるテーマのもとに、数点の所蔵品をグループで鑑賞していくという企画で、この日のテーマは「肖像画とそのモデル」。

萬鉄五郎(よろず てつごろう 1885-1927)の裸体美人や、安井曾太郎(やすい そうたろう 1888-1955)の安倍能成(あべ よししげ)像を鑑賞させていただきました。

写真は、萬鉄五郎の「裸体美人」をみんなで鑑賞しているところ。重要文化財で、美術の教科書にも掲載されている、有名な絵です。

猛暑のさなか、美術館に足を運んで、ツアーに参加した人たちです。絵を見ながら、それぞれ感想を述べ合うのですが、「鼻の穴が大きすぎる」とか「わき毛が多い」、「美人とは思えない」といった正直な意見(?)ばかりで、びっくり!「マチスの影響が...。」などと言う人が誰もいないのです。日本人はいつから、こんなに率直な民族になったのでしょう...。

「すごいメンバーと一緒になったな...。」と内心で思っていたら、ガイドさんがもっと衝撃的なお話を。先日、中学生のグループとこの絵を鑑賞していたところ、ある男の子が「この女の子とはつきあえないな!」と言い放ったとのこと。

もうビックリです!萬鉄五郎先生の作品で代表作を一つだけ選べ、となると、やはり本作でしょう。実はこの作品。先生が東京美術学校(現、東京芸大)を卒業される際に書かれた作品で、先生のデビュー作でもあります。

私は私で、感想を求められ、「つまり、萬鉄五郎は、元祖一発屋なんですね。」などと言いましたから、あまり他人の事をとやかく言えないのですが...。さて、皆様の感想は如何ですか?

どういう訳か?私は、「裸体美人」を見ながら、ルノアールの「田舎のダンス」という作品が頭にちらついて、仕方ありませんでした。一見したところ、全く別の絵ですが、何か構造的な類似を感じるのです。

次は日本のセザンヌこと、安井曾太郎先生の「安倍能成像」。安倍能成先生(1883-1966)は日本の教育者、哲学者。1926年には京城帝国大学の教授となり、朝鮮半島の文化についての研究もされています。

この作品は1944年の作品ですから、戦時中の作品。当時、安倍能成は一高の校長でしたが、一連の肖像画を描くために、アトリエを100回近く、訪問してポーズを取ったとのことです。

この肖像画を書き始めたのが2月。夏ごろ完成したという話ですから、約半年をかけたことになります。

同じ安井曾太郎先生による、下記の「金蓉」(きんよう)は、ポーズや表情が、いかにも肖像画という感じですが、「安倍能成像」では、もっと打ち解けた関係を感じます。ちなみに「金蓉」モデルは上海総領事の令嬢だった小田切峰子という女性だそうです。

東京国立近代美術館の所蔵作品展(MOMATコレクション)展は10月14日まで開催されています。

非常に見ごたえのある作品展なので、御都合のつく方は、ぜひゆっくりと御観覧下さい。

 http://www.momat.go.jp/

 

 

 


エカチェリーナおばさんの思い出

2013年08月18日 13時31分30秒 | その他

帰省(四国、徳島)の関係でしばらくブログの更新をお休みしていましたが、本日より再開したいと思います。

私は火曜日の最終便で韓国に渡る予定ですが、我々合唱団の後期スケジュールについては、追って本日中にお知らせ致します。

久しぶりの更新ということで、ブログネタの王道。帰省中の食べ物の話から始めたいと思います。

学生時代にロシア語を習っていた関係で、ロシア料理に親しみました。都内に数あるロシア料理店のなかで、私がイチ推しするのが、お茶の水にある「サラファン」(03-3292-0480)です。サラファンとは、ロシア風チマチョゴリを意味します。

緑の看板には「お茶の水で40年」とありますが、かれこれ15年ほど、同じ看板を使っているように思います...。

私が学生の頃は、亡命ロシア人の名物おばさん(確か、エカチェリーナというお名前でした。)が店を切り回していましたが、今は新しい人がお店を引き継いでいます。代替わりで、料理の盛り付けはぐっとモダンになりましたが、幸い、味は昔のままです。

一番の名物料理、ボルシチ。私も自宅で何度か作ってみましたが、どうしてもこの淡い赤みが出せません。

中央のサワークリームを溶くと、こんな色になります。

このパンをスープに浸して、食べます。なかなかの美味!

ロシア風クレープこと、プリンチキ。

中身はこんな感じ。独特のほのかな甘味があります。

このお店のもう一つの名物、ロールキャベツ。ロシア人のおばさんがいた頃は、お皿にロールが2個、ドカンと鎮座していて、かなりの「食べ応え」がありましたが、今は一個だけ。でも、もう若くもないし、これで十分です。

中身はこんな感じ。トマトスープとサワークリームの組み合わせが絶妙です。

どうですか?おいしそうでしょう。

安く済ませようとすれば、お昼のランチタイムですが、ぜひ、気の合う人とディナータイムに訪問して頂きたいと思います。お値段はちょっと高めですが、それなりの価値があります。

かって、エカチェリーナおばさんは電卓を使われませんでした。お勘定はすべて暗算。ある友人から「料理をたくさん注文すると、まけてくれる」と聞き、さっそく実行してみました。

手書きで書かれたお勘定のレシート。おばさんは、ロシア語で一つ一つ読み上げながら勘定していくのですが、突然、私の顔をニコッと見つめ、本当に料理の一つを飛ばしてしまったのです!

もちろん、今のお店でこんなことはありませんが、おばさんへの感謝もあって、必ずフルコースで注文することにしています。


韓国プロ野球観戦

2013年08月04日 23時15分35秒 | ソウルライフ

8月4日は野球観戦。合唱団の仲間と蚕室(チャムシル)野球場でLGツインズと三星ライオンズの試合を観戦してきました。

8月4日現在、三星は1位。LGが2位ですから、上位2チームの週末頂上対決。蚕室野球場は3万人の観客でほぼ満員でした。

 

韓国のプロ野球は初めてという方のために、概要を簡単に説明しておきましょう。

韓国にプロ野球が設立されたのは1982年。1リーグ制で9つのチームがあり、公式戦が終了すると、上位4チームによってプレーオフ(韓国シリーズ)が開催されます。

指名打者制で、外国人選手は1チーム2名まで。ちなみに日本は最大4名ですから、外国人の選手はほとんど見かけません。

日本人選手については、かつて門倉選手が活躍されていましたが、現在は三星ライオンズの2軍コーチとしてチームに貢献されています。

夜、タクシーに乗ると、野球中継をラジオで聞いている運転手さんによく出会います。

日本では、プロ野球人気が低迷していると聞いていますが、韓国は右肩上がり。でも、社会的な関心度では、まだ日本の方が上かな。韓国には、日本のようなスポーツ情報番組が少ないですから....。

 

始球式の様子。大役を勤められたのは、女優のホン ウンヒ(홍은희)さん。日本の衛星劇場でも放映中の大河ドラマ「大王の夢」で、ヒロインの善徳女王役を演じています。大物女優、善徳女王の登場で、会場が沸きます。

始球式のために1時間もLGのピッチャーから指導を受けたとのこと。見事にキャッチャーミットに収まりました。

善徳女王役のホン ウンヒさん。

 

LGファンで埋め尽くされた一塁側スタンド。この日もすごい応援で、「地響きのような歓声」とはまさにこのこと。こんなに大きな人の声を聞くのは生まれて始めて。三国志の世界に描かれる、古代中国の戦闘シーンを彷彿させます。

 

こちらは3塁側。三星ライオンズのスタンド。一塁側からあふれたLGファンの姿もちらほら。こちらもすごい歓声で、写真から音が出せないのが本当に残念。

 

韓国プロ野球の醍醐味といえば、何と言っても応援合戦。球団所属の応援団長とチアリーダーが観戦を盛り上げてくれます。

年配の方は、小川ローザを思い出されるのでは....。

韓国のプロ野球は選手と観客が一体になって楽しむもの。また機会があれば、球場に足を運んでみたいと思います。

ソウル在住の皆様は、ぜひ一度、お試しください。