北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

コンサートを振り返って

2014年12月30日 23時47分44秒 | 合唱

師走もあと一日をのこすだけとなり、いよいよ年の瀬が迫ってまいりました。

12月6日のクリスマスチャリティーコンサートも盛況のうちに幕を閉じ、私の自宅で開催された忘年会も無事に終了。2014年のすべての日程を終え、今はソウルで静かな年末を迎えています。

 

さて、先日のクリスマスコンサートの画像をYouTubeに掲載しましたので、お知らせ致します。

来場者の方によれば、ことしの男声合唱はデキが良かったとのこと。今年は発表曲を3曲に絞って練習したのですが、この3曲をいったい何回歌ったことでしょう。

私たちの舞台や、この映像をご覧になられて、「合唱っていいな」と思ってくれたり、あるいは、「来年、一緒に歌ってみようか」と思ってくれる方がいらっしゃったら、望外の幸せです。

 

当日、コンサート会場に足を運ばれた方もいらっしゃれば、このブログを通して初めて我々の演奏に接する方もいらっしゃるでしょう。そこで、私なりに感想を記載しておきます。

 

1.もみの木

クリスマスを一緒にお祝いする雰囲気を出そうということで、最初に歌った曲です。ドイツに伝わる民謡に歌詞をつけた歌だそうですが、原曲のドイツ語名はO Tannenbaum。(クリスマスの木)歌詞の中でも我々が「オー、タンネンバウム」と歌っています。

曲の冒頭は韓国語で歌いましたが、韓国でも소나무(ソナム、まつの木)として、広く知られています。

構想の段階では、雪景色の森の中から静かに出てくるようなイメージで考えていたのですが、練習の場では、リズムの取り方について集中的なトレーニングを受け、やや力強い表現になったと思います。(どこにアクセントが置かれているか分りますか?)

最初は少し違和感がありましたが、(音符ではなく)歌詞の方から曲想を考えると、もみの木に対する呼びかけということで、むしろ良かったかもしれません。

私の隣で歌っておられるのは、合唱団OBのNさんです。これまでセカンドテナーで活躍されておられましたが、今年からバリトンでご一緒させていただくことになりました。練習の段階では声がよく聞こえなかったので、体調を心配していたのですが、本番のためにセーブしておられたのですね。舞台ではすばらしく伸びのある美声で歌っておられました。

 

2.ブラームスの子守唄

二番目も静かな曲が続きます。ブラームスの子守唄として有名な曲ですが、作曲者のブラームス本人は生涯を独身で通し、子供もいませんでした。また、中間の間奏で「ふるさと」のメロディーが入りますが、これは合唱団の大先輩の金さんのアイディアです。

曲はテナー、バリトン、バスの三部合唱曲に編曲されていますが、ユニゾン(全員が同じ旋律でうたう)でスタートし、やがて三部に分れます。男声合唱らしいハーモニーが楽しめる部分です。

「ふるさと」の間奏が終わると、私が担当するバリトンパートによる主旋律ソロで、子守唄の主題に戻ります。やがて、白鳥が左右の羽で抱きあげてくれるように、テナーとバスが両側からバリトンを支えてくれるのですが、合唱をやってきてよかったと思う瞬間です。

 

3.もぞりとこぞりて

最後の締めは、力強く「もぞりとこぞりて」。韓国では「기쁘다구주 오셨네」(喜べ、救いの主が現れた)という曲名でよく歌われます。明るく元気よく歌うよう、心がけましたが、堰を切ったように突進するコーダ(終末)の部分はパン先生の独壇場ですね。

 

以上、如何ですか?

一年間、この3曲を繰り返し練習してきましたが、不思議と記憶に残っているのは、ドイツ語の発音で苦労したことや、上手に歌えなくてとぼとぼと家路についた、暗い日の思い出ばかり。楽しい日々のことは、皆忘れてしまいました。また、混声曲ができなかったことや、韓国語の曲を歌わなかったこと等、反省はつきません。

 

2015年は1月下旬に新年会を行い、2月から活動を開始することになると思いますが、また宜しくお願いします。

一年間、ご指導して頂いた先生方。団員の皆様、そしてOBの皆様、今年一年、どうもお疲れ様でした。色々ありがとうございました。