北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

桜の花が咲きました。

2014年03月30日 21時10分53秒 | 韓国

気温はどんどん上がって20度の大台へ。ソウルの桜も満開です。今日は、春を迎えたソウルの花々の様子をお届けします。

早いものですね。カメラを持って、近所を回った昨春の思い出が、昨日のように感じられます。

3月もあと一日で終わり。我々日本企業は、新しい事業年度が始まります。

合唱団にも新しい人がどんどん入ってくれることを期待しています。

記憶をたどってみても3月中の桜の開花はちょっと思い出せません。

韓国各地で開催される「さくら祭り」の実行委員会の人は気が気でないでしょうねえ。いざ、祭りになれば、桜は全部、散ってしまって....ではお話しになりません。

一部では、急遽スケジュールを繰り上げる動きもあるそうです。、

韓国ではなかなかお目にかかれない八重桜(겹벚나무)も。

タンポポ(민들레)も満開。日本では春の風物詩ですが、ソウルではなかなか出会えない花です。

アパートの庭に群生するすみれの花。韓国語ではツバメ草(제비꽃)といいます。

純潔可憐な容姿で、日本人に人気のすみれですが、韓国では、雑草扱いで、人気も今ひとつ。ツバメ草じゃあねえ....。

モクレンも満開です。なんとも優雅な花です。韓国語でも同じ漢字で、読み方はモンニョン(목련)です。

まだつぼみもままで、がんばっている子も!紫木蓮(자목련)です。花が咲く頃、またカメラを持って訪問したいですね。

4月は慶州ナザレ園訪問や、新しくソウルに赴任された方への説明会等の行事があります。

あっと言う間に春が終わり、一気に夏になりそうな予感ですが、合唱団活動もいよいよ本格化ですね。


春のうた

2014年03月29日 23時36分57秒 | 合唱

3月は日本企業の決算期。最後の追い込みで多忙な月ですが、その3月も残すところ、あと2日となりました。

25日はパン先生の練習日。ご多忙中、参加されたのは、西ヶ谷さん、溝川さん、そして私の3名。私は途中からの駆けつけ参加となりましたが、皆様、お疲れさまでした

 上半期は「韓国歌曲教室」ということで、毎回、任意に曲を選んで練習しているのですが、今回は春にちなんだ「봄이 오면」(春が来れば)という歌を練習しました。

 

韓国の小中学校の音楽の時間で必ず勉強する歌とのことで、春らしいメロディですが、けっこう難しい歌で苦戦しました。(特に終末部)

 

歌詞の出だしの部分で、「春になれば、山々にツツジが咲くよ」(봄이 오변 산에들에 신달래 피네)と来るのですが、このツツジ(チンダルレ)は韓国の詩や歌によく登場します。

最も有名なのは「チンダルレの花」(진달래꽃)という詩で、1925年に金素月(キム ソウォル)という詩人によって書かれ、韓国で最も知られている詩の一つ。高校の国語の教科書にも登場するので、暗記させられた人も多いのでは....。

 

多くの日本人が、散りゆくサクラに特別な感情を抱くように、韓国人にとっても、ツツジは特別な花。春ともなれば、山々に咲き乱れて山里を彩り、散っては山道を花びらで彩る、春の風物詩です。

ツツジと並んで、韓国の春を代表する花がレンギョウ(개나리,ケナリ)。高速道路の両脇をおおい尽くす、あの黄色い花です。

 

チンダルレ(ツツジ)とケナリ(レンギョウ)に共通するのは、ともに「雑木」であることです。

春が終わり、花が散ってしまうと、元の雑木の姿になって見向きもされなくなるのですが、そういった日常のありふれたものを詩や歌の題材にするところが、詩人の感性かも知れません。

 

写真は、発声のやり方をいろんな喩えで、指導してくださるパン先生。先生、いつもありがとうございます。


竹夫人

2014年03月29日 19時54分46秒 | その他

竹夫人、といっても、私の隠し妻(いればの話ですが)のことではなく、竹を編んだ抱き枕のことです。

ムシムシしてくる、これからの季節に重宝する人も多いと思うのですが、韓国でも竹夫人(죽부인,チュクプイン)と言われるのをご存知ですか?

 

韓国では、けっこうありふれた竹の抱き枕ですが、日本では見たことがありません。「チュクプイン」を日本語で何というのか?ふと気になって、調べたところ、日本でも「竹夫人」と呼ばれていることを知りました。

 

韓国で、チュクプインというと、裏路地でみかける、トラック行商人から買っていくイメージです。写真でもトラックの前方に竹夫人が見えますね。でも日本では事情が違うようです。

日本では全国各地の竹工房で製作され、インターネットで通信販売されているようです。職人による手作りで、素人目にも分かる品質の高さに感銘を受けたのですが、もっとびっくりしたのは、日本では、抱きやすい形状に編んだ抱き枕まで作られているということ

 

 韓国ではちょっと考えられません!私の同僚に写真を見せたところ、みんなびっくり。(ある同僚は何を考えたのか?「韓国でこれを売ると、軽犯罪法の対象になる」と言いました!)

 

私もひとつ日本から取り寄せて、使ってみたいですね。でも、運賃がどうかな?

お値段も韓国では考えられないほど立派なのですが、日本には、それだけのお金を出しても「〇〇さんが編んだ、コダワリの竹夫人」を購入したいという、消費層が存在するのです。ここらへん、日本と韓国の社会構造の違いを感じます。

 

最後に韓国の竹夫人の良いところも紹介しておきましょう。まず、なんと言っても安価です。次に、韓国では竹夫人用の色々なカバーが発売されています。

如何ですか?カバーをつけるだけで、竹夫人が立派なインテリアに変身。軽いので、高齢者や女性の方でも楽に持ち運びできます。

 

美しいパッケージングは日本のお家芸と思っていましたが、こういう商品は日本にありません。

日本で竹夫人というと、中高年の方の昼寝の友という感じですが、韓国では、むしろ若い女性に人気があると聞きます。

同じ商品でも、商品コンセプトの設定や販売の切り口によって、ずいぶん変わるものですね。


韓国の超高層建築

2014年03月26日 23時34分16秒 | 韓国

ソウル駐在の方限定で、質問です。「韓国で一番、高いビルはどれですか?」

この質問に「汝矣島(ヨイド)の63ビル」などと答えているようでは、「日本で一番高いビルは?」と聞かれて「霞ヶ関ビルです」と答えるようなものですよ。

 

正しい答えはソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)にある、第3ソウル国際金融センター(285m.55階)です。それでは2番目は?

 

答えはソウル江南にあるサムスンタワーパレス3(264m.73階)です。なかなか、63ビルが出てきませんね。もっと行きましょう。3番目は?

 

答えはソウル市木洞(モクドン)にあるハイペリオンタワー(256m.69階)です。じゃあ、4番目は?お待たせしました。日本人にはおなじみの63ビル(249m.60階)です。

 

あれっ。63ビルでしょ!63階じゃないの?違います。地下3階。地上60階で合わせて63ビルです。

63ビルが施工されたのは80年代前半。当時、某国にサン〇ャイン60(240m.60階)という建物がありました。当時はその国で一番高いビルでしたが、仮に63ビルを「60ビル」と名づけると、韓国の威信をかけて建設する超高層建築がお隣の某国と同列ということになり、色々な不都合が生じたのです...。

 

もちろんこの話は都市伝説ですが、信憑性があります。当時の韓国には「東洋で一番、〇〇」という表現がありました。当時の世界で世界一を名乗ろうとすると、アメリカ、ヨーロッパを視野に入れた競争になり、それは土台ムリ。ならば、隣国との競争に勝って、東洋一を名乗ろうと。

それから20年以上の歳月が過ぎて、今は2014年。世界は多極化、グローバル化し、中国や中東、東南アジアに次々と超高層ビルが建設され、いつしか「東洋一」という表現そのものが死後になってしまいました。

 

63ビルについて、もう一つのトリビアを。実のところ、63ビルの正確な階数については、韓国人の間でも議論があります。「63ビルには44階が存在しない。」ホントかウソか?興味のある方は、63ビルに行かれた機会に確かめてみてください。

 

写真は蚕院(チャムシル)に建設中のロッテワールドタワー。完工時には、555m.123階で、世界で6番目に高い建物となります。2016年10月完工とのことですが、完成したあかつきにはソウルの新しい観光スポットになるでしょう。