@幕張日記

@幕張が日々を想いのままに綴る日記

出た~! ク、クマ、くま、熊!? イ、イノシシ!?  ……ありゃっ?

2006-06-20 23:02:22 | @幕張動物日記
 目の前にある背丈ほどもある草が不自然に揺れ、10mほど先にある桜の木の枝が下に引っ張られるように動いている。
草がガサガサと不自然に動いたり、木の枝が下に引っ張られているのは動物が草をかき分け、樹木の葉や実を食べている証拠だ。
鳥やウサギのような小動物の動きではない、まして風の動きでもない草のざわめき。

血中のアドレナリンが急激に増え、周囲の状況を把握しながらこの場からどうやって逃げようか瞬時にいくつか考える。
頭はグルグルとフル回転しているのだけれど、身体は硬直していた。

なぜなら、目の前の草の中でガサガサ動いているのは紛れもなき大型動物。
自分の記憶によれば、朝の4時にこんな山際の林道周辺にいる野生の大型動物なんて熊か猪しかいないはず。
この休耕畑では毎年何回か熊が目撃されていて、ここ数日間も有線放送で「熊が出没しているので注意を」と呼びかけていた。
また去年の今頃には、@幕張自身が隣の休耕畑で熊の足跡と猪の足跡を発見している。

ヤツとの距離がもう少しあれば、大声を出せば向こうが逃げてくれる。
しかし今日は違う。こちらが気づいた時には10mほど離れていたのに、ヤツは徐々に近づいてきてもう5mほどの距離しかない。

            これでは距離が近すぎる。

ヤツを驚かせようと大声を出すのは、この距離では却って危険だった。
もしヤツが本当に熊や猪なら、大声に驚いたヤツが逆上して襲ってくるのは目に見えている。
山中で熊や猪に襲われた人達だって、ほとんどが出合い頭に襲われているから。
ここは徐々に距離を開け、万一の際には後ろに張り巡らされたフェンスによじ登るのが最も安全に思えた。
…そう考えているうちに、草の隙間を黒い影がよぎった。

         
          熊か……?  猪か……?

思わず身を乗り出して覗き込む。
と、ちょうど草の間から黒い顔を出したヤツと目が合った。

         
             ん、ニホンカモシカ…?!

そういえば、この辺にニホンカモシカもいたっけ。
拍子抜け、というよりはホッとして身体の力が一気に抜けていく。

どうやら、このニホンカモシカ、休耕畑の奥の森の中から草や木の葉を食べながら移動してきた様子。
本来は警戒心が強くて臆病なはずなのに、葉を食べるのに夢中になっていて近くの@幕張に気づかなかったようだ。

ヤツもびっくりしたらしい。
子牛ほども大きさのある大きなニホンカモシカは、@幕張と目が合うとくるりと踵を返して山の中へ一目散に逃げて行った。

          ビビった。久々に緊張した。

         へっぴり腰で撮影した写真もブレまくり。


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