@幕張日記

@幕張が日々を想いのままに綴る日記

【京都小紀行 その1】 11月25日 <Prologue>

2005-11-26 23:31:22 | @幕張の日本小紀行
 久し振り、ちょうど1年振りの京都旅行。
いつもなら春の都踊りの季節と夏の大文字送り火の季節を中心に何度か京都に行っているのだけれど、今年は転職活動&プー生活の為に一度も京都に行っていなかった。おまけに最近とみに人付き合いが減ってしまったので、これはいかん!と京都旅行を思い立ったのだった。

昨秋に京都に紅葉を見に行った時には一人だった。その後、例によってbw社長から「一人で京都に行く@幕張って……(^_^;)」と言われてしまったので、今回はしっかり仲間を募っての旅行。だって、去年は会社の人間関係のわずらわしさから逃げ出すための京都旅行だったけれど、今回は友人とたっぷり楽しみたい旅行だったから。同行してくれたのはバンコック旅行や金沢旅行にも一緒に行った県庁職員の山ちゃんことY氏、ユッキーことY嬢。山ちゃんは長野オリンピックやスペシャルオリンピクス長野の時に@幕張の上司だった人で、同じく県庁職員のユッキーと共に@幕張のいつもの旅行仲間だ。

朝7時16分発の特急列車に乗る。
実は@幕張、前日は遠足に行く小学生の如く全然寝付けなかった。なんとか布団の中で目を閉じたのが午前2時30分過ぎ、うとうとしていて「あ、寝坊した!」という夢に慌てて飛び起きたのが5時30分。結局3時間余りしか休んでいなかった。特急列車が駅に滑り込む少し前、同行の山ちゃんから何通かメールが来ていた。

     「7号車(自由席)です。混んでいて座席がありません」

そうなのだ。京都旅行を思いついたのが先週だったので始発の「しなの」の指定席の予約が取れず、始発駅の長野から乗車する山ちゃんとユッキーに自由席の席取りをお願いしていたのだが、始発駅からすでに混み合っていて席が取れなかったらしいのだ。列車が駅のホームに入ると、山ちゃんが電車の中から手を振っているのが見えた。車両の一番後ろの席だったので、席と車両の隙間にでも入ろうかと思って乗り込むと、車両の中央に進めと盛んに手振りをしている。

     「真ん中にユッキーがいるから…」

そう言われて前を良く見ると、4~5列ほど先の座席にユッキーが座っている。オマケに隣の席には山ちゃんの鞄が置いてあって、@幕張のために座席を取っておいてくれていた。終点の名古屋駅で降りてから知ったのだが、実は長野からは本当に座席が一杯で2席しか取れなかったのだそうだ。ところが偶然にも車両の一番後ろに共通の知人の県庁職員のM氏の奥様が乗っておられて、その隣がたまたま松本で空いたのだそうだ。そこですかさず山ちゃんが空いた座席をキープし、@幕張の為にユッキーの隣の席を空けてくれたのだった。

電車の中ではユッキーと今日の予定について簡単に打ち合わせる。
急に旅行が決まった事と、京都の観光地の混雑が予想されていたので大雑把に観光する地域の候補を挙げておき現地の情勢によって予定を決めよう、という@幕張お得意の『行き当たりばっ旅』である。運良く、やはり旅行仲間のM嬢が先週京都を訪れていたとかで、ユッキーがM嬢から現地情報をたっぷり仕入れていた。なので、彼女の情報からとりあえず今日の昼食場所だけ決めた。途中から電話を入れて予約できれば昼食場所で午後の予定を決めてしまおう、というわけだ。

木曽福島を過ぎた辺りまで旅行の打ち合わせを行ない、今回のだいたいの旅行イメージを膨らませる。今回の旅行テーマは「美味しいもの食べ歩き&紅葉見学ウォーキング」になりそうだった。
                                       
木曽福島を過ぎた辺りから異様な睡魔に襲われ熟睡。
仲間内では工事現場のようだと評判の自分のイビキが一瞬気になったが、自分で気にする間もなく寝込んでしまった。
                               
     ま、顔が下向いてりゃ大丈夫でしょ…

気が付くと終点名古屋まであと10分ほどの位置。幸い、寝ている最中の@幕張は大人しかったようだ。

名古屋駅で新幹線に乗り換える。いつも思うのだけれど、新幹線乗り換えの自動改札機って何とかならないものだろうか。改札機のゲートの部分に小さく「キップはまとめて入れてください」と書いてあるだけなので、新幹線への乗り換え以外の乗客が間違えて切符を挿入したり、改札機械に入れる切符が足りなかったりなどと、改札機でエラーになるケースが多くていつまでも混雑している。自動改札機よりも手前に大きく『しなのの特急券、新幹線の特急券、乗車券の3枚を改札機に一緒に入れてください』と大きく注意書きを掲げれば済むはずなのに、駅員が一人大声を張り上げるだけなのでちっとも列が前進しなかった。

乗り継いだ新幹線「のぞみ」は500系という車体の断面が細く丸いボールペンのような車体の車両で、中はいささか狭い。この車両は元々スピードアップの為に導入されたために天井が従来の新幹線よりも低く、車内も天井付近が旅客機のように丸く絞られているために「狭い」「閉塞感がある」として不評だったのだ。この後に導入された700系は空力を更に追求したカモノハシ形の先頭車両と車内を広々使える断面が四角形の車体に変更されたため、結局500系だけが「早いけれど狭っ苦しい」といわれていた。

  
<旅客機のような500系新幹線の中>                <滋賀県の民家>

この新幹線の車内も大混雑で、3人ともバラバラの指定席に座る。
窓の外を流れる景色を見ていて気付いたのだが、静岡県から以西、愛知県・岐阜県・滋賀県の民家は明らかに東京や信州の民家と作りが違う。随分と昔に富山県に赴任した時にも向こうの民家の作りの違いに気付いた事があったのだが、壁が板張りになっている愛知・岐阜・滋賀の民家の外見は、モルタル壁が中心の東京や信州、富山のどれとも違っていた。実はこれが更に京都・大阪と続いて岡山辺りからまた作りが変わってくるのだが、その辺りは別の紀行で書くことにしよう。
名古屋から京都までは、のぞみで僅かに40分ほどで到着する。駅に到着すると、最初に歩いて数分のホテルへと向かった。  (続く)


最新の画像もっと見る