@幕張日記

@幕張が日々を想いのままに綴る日記

IKEAについて、カルフール幕張で買い物しながら考えたこと

2006-07-06 23:35:45 | @幕張の主張
 久し振りに近所のカルフール幕張へ行ってきた。
ここは2000年12月に世界第2位の小売業売上高を誇るフランスのカルフールが鳴り物入りでオープンしたものの、業績の悪化から昨年、2005年3月にイオングループに店舗を売却してカルフール本体は撤退してしまった、いわばカルフールの残骸とでもいう状態のハイパーマート。カルフール名物だった、イケメン店員のおにーさん達がローラースケートで店内を走り回る風景はすでになく、一時は大きなコーナーを占めていた輸入食品コーナーも大幅に縮小されて、イオンのトップバリュ商品に売り場を明け渡してしまっている。

カルフールは商品の品揃えが豊富で安いだけでなく、エアコンの効いた専用ワインカーヴに並べた1本数万円の高級品を始めとする世界各国のワインや国内随一を謳った直輸入チーズの品揃えなど、当時のスーパーとしては画期的な内容でもあった。
               だが、日本進出は失敗に終わった…

失敗の理由は数多く語られているが、豊富な品数、安い価格、直輸入の珍しい商品の数々でも勝負できなかった背景には、日本独特の客の嗜好を把握できなかったことも原因の一つと云われている。確かに日本人は安けりゃ良い…ということは絶対になくて、安い価格以上に高品質を求めるし、一時のブームには乗るものの飽きっぽいという欠点もある。

@幕張は当時、近くにあるWBGという大きなオフィスビルで働いていたことからカルフールの開店当初の狂乱振りを知っているのだけれど、大勢の人々が押しかけ、車が列をなす姿は今のIKEAの姿とデジャブとなって重なって見えるのだ。

IKEA船橋に近い幕張には主に高級品を扱う大塚家具を筆頭に、東京インテリアやROOM DECOなどの専門店があり、客はあちこちの店を回遊して商品を選んでいる。安い商品は飽きやすい…ということもあり、結局、日本人の場合はある程度の高級品志向で落ち着くのではないか、という気がしないでもない。
友人のY氏のように、10数万円の子供用デスクをアウトレットで半額で買う、というような、高品質な商品だけれど自分自身が納得する部分の小さな瑕疵は気にしないでお得なショッピングをする、という買い方が“安くて良いものを賢く買う”のが好きな日本人の最終的な到達点になるのではないか…とも思えるのだ。

昨日IKEAに行った時、レジカウンターのブース近くにあるアウトレットコーナーにも立ち寄ってみた。
6月27日に立ち寄った時には多くのB級品が展示されていたこのコーナーだったが、昨日は雑貨が数点と薄汚れたソファが一脚残っていただけで、ほぼ完売状態だった。
あれほど、安い価格とデザインを売り物にしていたIKEAにおいても“更に安くてお得”なものから先に売れていく。
「10数万円のデスク」とは品質の面で格段の差はあるものの、「いい物を更に安く買いたい」という客の根本的な心理は同じはずで、それは店側が顧客に対して常に買い得感を演出しなければならない…という、店側にとっては地獄のスパイラルへの入口でもあるのだ。

進出の手法が何となく似ているようなIKEAを見る時、5年後には果たして何店舗になっているのか…?といらぬ想像をしてしまう@幕張なのであった。

                ま、それはさておき…

  
今のカルフール幕張でも、往時より品数は随分と減ったもののまだまだ面白い輸入品が置いてあった。
たとえばタバスコ。“世界一辛い”と言われるハバネロである。
何種類もの野菜を加えた酸っぱくない大辛ハバネロや、グリーンハバネロにサボテンを加えた緑色のハバネロなど、およそ他のスーパーでは扱っていないようなコアな商品も。

高級ワインを保存してあるワインカーヴにも、一時大量に保管してあった数万円の超高級ワインの数が減ったものの、5,000円から10,000円前後のもそっと買いやすい価格帯のワインが増えている。
以前は年に2回行われていた「ソルド(バーゲンセール)」では超高級品のワインも半額になっていたので、@幕張的にはあのバーゲンセールの再現を熱望したいところ。

           だって、大好きなパヴィヨン・ルージュの2003年モノが8,000円もするんですもん…

今回買った食品の中で、もっともお買い得だったのは「佐藤錦」1パック198円。
50粒以上入ったパックの中身は、大きさが不揃いだったり、身に小さな傷が入っていたりしてはいるが、味の方は1パック900円の佐藤錦と同じ、食べ頃の美味しいさくらんぼ。
  

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