腎臓がん物語 桜が舞い散る頃までは…

2015年5月末日、左腎細胞癌発覚
8月手術、同年11月多発肺転移。
バツイチ独り暮らし46歳

2015最新・腎臓摘出手術方法(後編)

2015-07-31 18:09:58 | 医師から手術説明
【輸血の可能性と分子標的薬の予防的投与について】

まぁ、どの手術でも可能性はあると思うが、予想されるなら人様の血を入れられるより、

自分の血を予め採血しておいて輸血される方が良い。


俺「先生、自己血輸血の為に血を採らないんですか?」

主治医「やりません。もしもの場合は病院にストックしてあるのを使います」

弟「手術中に輸血が必要になったら俺のを!」

主治医「あ、大丈夫です。病院のを使用しますんで」


要するに、医師達は輸血をする様な出血はしないと踏んでる訳だ。

計画手術なんだから輸血の必要性が想定されるなら自己血を採取するはずだわな。

弟よ…ありがとうな♪

でも輸血同意書は書かされた。この辺は儀式的なモノだ。





俺「ところで先生、骨シンチはしないの?」

主治医「CT画像を見るかぎりでは、必要ないと思います。makotoさんがどうしても不安だとおっしゃって、その不安をスッキリさせたいならやりますが」

俺「あ、じゃあ結構です、やらなくていいです」



他の方のブログで拝見したが、

「原発腎臓がん骨転移の診断に、骨シンチは、あまり有効ではない」

と、医師から説明をお受けになったという事でした。 そうなんだ…




さて、ここからは術後の一番心配な部分になる。

主治医「再発・転移の可能性は10%です」


うおっ!なんも聞いてないのに、いきなり言いやがった!

俺「高っ!」

思わず 自分も言ってしまったが、こんな数字が全くあてにならないのは知っている。

だいたい、術後の病理検査もまだなのに、わかる訳がないじゃないか。

まぁ、安心させようとして言ってくれたのかも知れないが、

腎がんの場合での10%は安心出来る数値ではない。

そういう時は「98%は再発・転移の心配はないです」とでも言ったらいいのに。



そして・・・


主治医「術後の病理の結果、悪性度が高い場合、予防的に分子標的薬を使います」


「!!!!!!!!!」


まじか!? 腎ガンでっ!?

インターフェロンやインターロイキンを予防的に投与するのはたまに見る。

でも分子標的薬の予防的投与の実施は聞いた事がないぞ!?

勿論、他のガンでは予防的抗がん剤を投与しているのは知っている。

でも、もう1回言うが、腎ガンでは見聞きした事がない。自分が知らないだけか?


帰ってきてから、更に調べまくった。

やはり腎ガンでの予防的投与の例が見つからない。

で、やっと出てきたのがこれ。


2015、今年の初旬に出た記事だ。(リンクなしの文字だけ転用)


分子標的薬「スニチニブ」「ソラフェニブ」、腎臓がんの再発を防ぐ効果なし
米国で実施された3相臨床試験の結果

腎臓がんの切除手術の後、補助化学療法として分子標的薬「スニチニブ」または「ソラフェニブ」を1年間飲み続けても、がんの再発を防ぐ効果は認められないと分かった。

米ペンシルベニア大学、アブラムソンがんセンターのナオミ・B・ハース氏率いる「ECOG-ACRINがん研究グループ」が、2015年2月26日から28日に米国オーランドで開催された、泌尿生殖器がんシンポジウムで発表した内容を、同校のホームページで2015年2月23日に公開したものだ。

 腎臓がんの場合、通常切除手術が選択されるが、より長く生きるためには手術後に、転移や再発を防ぐ目的で行われる抗がん剤治療「補助化学療法(アジュバント療法)」が必要になる。手術後に何も治療をせずにいると、多くの人で再発が起きてくる。

 腎臓がんの進行ステージの補助化学療法には「ソラフェニブ」または「スニチニブ」という薬が使われている。どちらの薬も、がん細胞の増殖を助ける酵素「チロシンキナーゼ」を狙い撃ちにする分子標的薬。体内の他の部分に腎臓がんが「転移」するのを防ぐ効果があるとして米国食品医薬局(FDA)に認可されたものだ。

再発は防げず。
 研究グループは今回、これらの薬には腎臓がんの「再発」も防ぐ効果があるのかどうかを検証した。

 対象者は、腎臓がんの米国人とカナダ人約2000人。ランダムに3つのグループに振り分けられ、腎臓がんの切除手術を受けた後、それぞれ(1)ソラフェニブ(2)スニチニブ(3)ニセ薬(プラセボ)を1年間飲んでもらった。

 その結果、がんの再発なしに生きていた平均年数は、どのグループもほとんど変わらず、ソラフェニブで5.6年、スニチニブで5.6年、ニセ薬で5.7年だった。
再発ゼロを目指し研究は続く
 研究グループは現在、薬を飲む期間を延ばしたり、薬の種類を変えてみたりして、腎臓がんの再発を真に防げる補助化学療法の探究を続けているとのことだ。

 さらに、今回の検証に参加した人たちは、血液と尿を研究材料として提供することに同意し、薬を飲み始める前に全員提供した。また、がんが再発した人は、その時点で再度提供している。

 研究グループは、「がんの転移や再発を起こす人がいる一方で、どちらも起こさない人がいる、その違いが何なのか」を知る手がかりなどを得るために、これらの提供された血液と尿を分析し、研究を続けている。

 検証終了後、研究を続けて4年が経った。がんの克服を目指し、研究はこれからも続く。


スニチニブ(商品名:スーテント)

ソラフェニブ(商品名:ネクサバール)

先生、いったい俺に何を投与する気・・・?




これは2012年6月に開かれた、第48回米国臨床腫瘍学会での報告だ。

スニチニブ(商品名:スーテント)は、

「転移性腎細胞癌に対する投与の奏効率は38%で、

その6割は12週までに得られるー1059例の統合解析より」


何が言いたいかというと、再発・転移すれば、比較的奏効率が高いスーテントからだろうな。

しかし予防的投与に関する事ならば、すでに米国臨床腫瘍学会では、

「効果ナシ」という報告が出ているという事なのに、本気で予防的投与する気か??



みなさんの中に、腎がんの予防的分子標的薬の投与を受けた方はいますか?





追記:2016 6 現在

腎細胞がんのアジュバンドはない。

2015最新・腎臓摘出手術方法(中編)

2015-07-27 04:32:08 | 医師から手術説明
【主治医の資格や手術の説明】

2015.7.24 家族を交えての手術説明と同意書の作成の為の来院だ。

所謂、インフォームドコンセントってやつ。

専用の部屋でやると思ってたのに診察室かい! まぁ、いいや…


自分の主治医は、当たり前だが「腹腔鏡認定医」である。

泌尿器科のDrは14人在籍しており、

自分の主治医は上から10番目くらいのクラスで中堅Drって感じかな。

資格:、

泌尿器科専門医
泌尿器科指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本泌尿器科内視鏡学会腹腔鏡認定医
内視鏡外科認定医
ロボットコンソールジャン

専門領域:腫瘍学

と紹介させているので、手術から最後まで、転勤さえしなければ面倒を見てくれるだろう。

手術チームのメインは自分の主治医と、上から2番目の「臨床教授}と「手術室責任者:教授」

まぁ、万全な体制なのは間違いないだろう。


ところでこの主治医と会うのは今日で4回目。

一回目は糖尿病の入院中に、外来でガンだと診断告知された時。

まぁ、事務的で愛想もクソもない…

「うわぁ~このタイプかぁ~嫌やなぁ・・・」と思った事は間違いない。

そもそも、術式の予定が会う度に、前回に言った説明を忘れてるのか?

と思うくらい事務的な口調で変わるんだから、たまったもんじゃない。


一回目:術式は腹腔鏡の全摘出です。入院期間は2週間の予定です。
二回目:腫瘍がかなり動脈の近くにあるので正中開腹です。
三回目:腹腔橋です。入院は1週間です。

どないやねん!!

今思うと、上の教授達と何度となくカンファレンスをして、途中経過を言ってたんだな?
と、思うが、せめて「先日はああ言ってましたが…」を付けてくれ!

同じ医師なのか?と疑ってしまうわ!


さて、手術の説明だが、前編に主治医から渡された書類やイラストを載せてある。

前編の書類やイラストを用いて一通り、ある意味儀式的な説明が続く。


主治医「ここまでで、何か質問はないですか?」

俺「前に動脈の近くに腫瘍があるから腹腔鏡は難しいと言ってましたよね?」

主治医「そう、難しい場所にあるんですが、makotoさんのお身体を考えて、
負担の少ない腹腔鏡でトライさせてもらいます」

俺「全摘に変わりはないですよね?」

主治医「部分切除は考えられない症例です」

俺「動脈を傷つけたら出血多量で即死と病院関係のネットで見ましたが?」

主治医「確かに1分間で3000ccくらいの出血はしますが処置出来るので死にません。笑」

俺「弟よ、死なんねんて!あかんポックリ逝かれへんわ!笑」

弟「手術時間はどれくらいの予定ですか?」

主治医「3時間程の予定です。ただし癒着がひどかったりする場合は5時間くらいになります」

俺「弟よ、まれに8時間くらいかかる事もあるぞ。ネットで見た」」←かなりウザイ奴。

弟「入院期間はどのくらいですか?」

主治医「特に合併症等がなければ1週間です」

俺「ええ~! 1週間! はっやっ!」

 「大学病院なので、早々に退院を進められる事は初めから承知していますが、
僕、独り暮らしなので痛いまま帰らされたら、買い物も行けないし、僕のマンションはエレベーターがないので階段を上り下りするのキツイと思うんです!」

主治医「あ~1日2日なら延長できますよ♪」

ツライのは1日2日で変わらんだろう・・・泣


まぁ仕方ないか。術後に泣き脅しをしてみるか。


主治医「腸閉塞予防の為に、しばらく鼻から胃までチューブを入れておきます」


ええ~!それは初耳だ!散々ネット検索してたのに、それは知らない!

確か胃に空気を送り込んで腸の癒着を予防すると言ってたと思う。(たぶん)



自分の腫瘍は腎臓の中程から下の方にあるんだが、

腹部大動脈から腎臓に伸びている腎動脈(先端部で数本に枝分かれしている)

の極近くに接近しているそうで、腹腔鏡では難しいらしい。


友達のベテランの看護師(元T女子医大勤務)にその事を聞いたら、

「それはDrの腕次第でしょ~?」と言っていたが。笑


なので気になっていたのが、「癌腫瘍が動脈のすぐ近くにある」という事。

俺「もし動脈に癌が浸潤していたら?」

主治医「ステージ3となりますね」

そうか…そうなるのか… 自分はかなりのヘタレである事を報告する。



後半は、輸血の話と、術後に病理結果が出てからの仮定的な話等を。


追記:最近は手術で邪魔になるからという理由の、
「肋骨の一部を取る」という行為はしないそうだ。

2015最新・腎臓摘出手術方法(前編)

2015-07-24 21:34:11 | 医師から手術説明

2015・7.24(金)

今日やっと主治医と腰を据えて話が出来た。

手術説明を家族と御一緒に。というやつだ。

両親は既に他界しているし、バツイチだし、居るのは実弟と彼女。


まずはこれ。
クリック

嚢胞の大きさの最大径は5.5cm

癌自体の最大径は6.78cm(アバウト値)

なのでT1bかT2aと言われた。自分もそう思う。
正確な値は摘出後に計測・分析される。(ただ、摘出したら縮む)


術式 腹腔鏡下(左腎臓全摘出)


3の(用手補助)ってなんだ!?
切開した場所から手を深く入れて腎臓を持つ?
腎臓を持ち上げて手術しやすい様に入れとくんだって。


ポートの穴は合計3つ。
切開の幅は、14cmの予定。かるく斜め切りみたい。


これは写真。たいしてグロくないから掲載。

左上が切開開腹。 右下が恐らく腎臓を引っ張り出してる時。


腹腔鏡が困難になった場合は、Cの線に近い傷で切る。

ここの病院では最初から開腹術の予定の場合、基本Aの正中切開だそうだ。



本題は次の中編からに。






腎臓崩壊?

2015-07-22 23:46:00 | 日常の事・体調など

今日は友人と昼ご飯を食べにファミレスに行ってきた。


糖尿病の為、自分で制限している食生活だが、今日はリミッター解除!

焼肉御膳なるモノを普通に完食してしまった。

食べれる事って幸せだなとぁ~と改めて実感。


世間は夏休みに入ってる様で、お子様たちが賑やか過ぎて会話もしずらいので、

場所をヨーロピアンちっくな喫茶店に移動。

店内は少しくたびれた… いや、お年を召したご婦人がたが多かったので、

くそやかましい… いや、こちらも賑やかだった。


アイスコーヒーだけのつもりだったが、

途中から野菜が無性に食べたくなったので、サラダとパンのセットを注文する。

身体が野菜を欲して仕方がないのだ。


友人らと会っても、今はどうしても自分の癌の話に偏ってしまいがち。

まぁ、結局今日もしていたのだが、偏る事はなく楽しい会話が出来た。


良い気分で帰宅したのは束の間、尿意を催したので

トイレに入った。うん、いつも通り少し血が混ざってる。


いやいやいや!! な、なんだこの臭いはっ!

尿が濃いのはまぁよしとして、臭いんだ。


良く言えば芳ばしいんだが、なんて表現したらいいんだろ?

便の臭いに近い…? 

噂には聞いていたが、癌に侵された左腎臓が壊れて行ってるんだな。

癌発覚から約2ヶ月、とうとう症状が出始めたみたいだ。

でも痛みは1ヶ月くらい前からあるな。シクシク痛む事もあれば、

時折ズキン…ズキン…と痛む事もある。

腎臓自体に痛覚神経はないと聞いているが、肥大して周りの神経に触るのか?


楽しい一日が過ごせたのに、最後にまぁ~た現実に引き戻された。


後に、現在の造影CT画像を載せる予定である。

左腎臓の癌の最大幅は、6.7cmくらい。数値的にはT1bだが、ほぼT2aだ。

TNM分類に関しては今更説明はいらないだろう。

Robson分類では、今の所の所見では、ステージ1らしいが。


ウダウダしててもしかたないのでもう寝よう。

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糖尿病が教えてくれたんだ。

2015-07-22 00:01:15 | ~腎細胞癌発覚まで

今年の年明けから妙に喉が渇く。常用のドリンクはゼロコーラ。
一日コーラを2L空にし、更にブラックコーヒーの薄いのを1L飲み干す。
当然頻尿で一時期、過活動膀胱になっていた。

どうも食後、異常に眠たい。食後頭に血が上る感覚がし、ボーとする日が続いた。


4月末日、まさか糖尿病?になってるんじゃないだろうな?

勇気を振り絞り、自分の尿を一滴だけ人差し指に付け、舐めた!!

「あまぁ~~~~い♫」いや、言ってる場合じゃない!

まるで砂糖水そのものじゃないか!


早速次の日仕事を朝イチだけして、09:00に比較的近所にあるK総合病院の内科を受診。

採血と尿検を出し1時間程経って呼ばれた。

飛び込みだからといっても血液検査だ、もう昨夜から絶飲・絶食で臨んだが…


内科医「完璧に糖尿病ですね」

検査表見せてもらうと、そこには、

・HbA1c【ヘモグロビンエーワンシー 】→11.0%



グリコヘモグロビン検査(HbA1c:ヘモグロビンエーワンシー)(検査方法:採血)

 HbA1cは血液中で酸素を運ぶ「ヘモグロビン」とブドウ糖が結合した物質で、過去1,2カ月の血糖コントロールの状態がわかります。長期間の血糖コントロール状態がわかることで、糖尿病治療の貴重な情報源になります。

 血糖コントロール指標
 合併症の予防や進展を抑制するためには、「優または良」を目指すことが推奨されております。

 
・血糖値308mg/dl !! 基準値60~110mg/dl 
・尿糖 1000(4+) 標準値0~50

HbA1cなんて、とんでもない数値が出てしまってて、

食後血糖値なんて倒れる寸前まで上がってたんじゃないか?

と医師が言ってたかな? 800まで上がった人を知ってるが。

尿糖値は糖が尿中にダダ漏れ状態。そりゃ甘いはずだわ…

内科医「じゃお薬出しとくから1ヶ月後また来て」

はっ? それでいいの?俺やばいんじゃないの?

しかし、その時は大した知識もなく、すごすごと帰宅したのだった。

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2015・08・03手術予定 現在までの心境など

2015-07-20 10:27:24 | 腎癌発覚からの心境

さて、入院してしまえばスマホからの投稿になる為、

しばらく更新はしずらい。


ちゃんと順番を追って書きたいんだけど、あまり時間がない…

なので腎癌と判明してからの現在までの心境などについて書きたい。



ほとんどが腎癌に罹患した方々や他の癌に罹患された方々がこのブログを見て下さってると思う。

「まさか自分が癌になるなんて!?」

みんな同じだと思う。最近は大げさな「告知」なんてものは、ほぼないだろう。

どの医者も「癌の疑い」という。表向きはあくまで「疑い」なのだ。


しかし今はCT検査の画像診断(造影剤使用)でほぼ確定できる精度の診断ができる。

他の癌なんかは、わずか数ccの血液で判明する時代だ。

脅したい訳じゃないが、「癌の疑い」と言われた時点で「高確率で確定」している訳だ。

自分の場合、今のところ嚢胞性だということで、

「中に水が入ってるオデキでしょう~?」と、

CT画像を病棟で見せられた時にはそう思ってた。
(後に書くが糖尿病の教育入院中の検査で腎癌が判明する。現在は自宅)


だが退院後、知り合いの脳外科の医師にCT画像のコピーを見せた。


医師「ああ、これ癌だよ」  自分「マジでっ!?」

医師「確かにここに映ってる真っ黒い所は嚢胞なんだよ、でも周りにワシャワシャ~と映ってる模様は癌特有の模様なんだよ」

自分「・・・・・・・」

医師「まぁ、とりあえず切っておいで。makotoさんが通ってる大学病院は優秀だから」






ここから始まる怒涛のネット検索。

腎癌のステージ・余命・手術方法・手術体験者さんのブログ閲覧!

もう調べる事はないくらい調べた。

結果、誰一人として自分と同じケースになるとは限らない。同じステージでも千差万別。

手術後の痛みなんかは代表的だろう。
(まだ転移は見つかってないので、転移後の治療等は深く踏み込んでいない)


どこで見たか忘れたが、「腎癌は血尿や痛みの自覚症状が出たらかなり進行してて危ない」

と書かれていたが、そんな事はない!

事実、ひどい自覚症状が出てからの手術でも、転移もなく7年、10年以上健康な方はいる。

なんだったらステージ4の方でも8年くらい元気な方もいる。



ただ、逆もしかりなんだ。極初期でもだ…

一番辛いのが腎癌闘病記を書かれてる方々の最後が、

「ご報告」や「お知らせ」や「ありがとうございました」

と、締め括ってある事…


自分が置かれてる現実を、立場を実感させられる訳で…


しかしながら現実から逃げたい自分がいる。

「検査さえしなければ自分は癌患者にはなっていない!」

などと訳のわからない事を思ってみたり。


手術なんて無視してどこか遠くに行きたい。なかった事にしようとする自分が居たり。

また、今まで散々不健康な生活してたくせに、青汁を飲み始めたり、

癌のアポトーシス(癌の自殺)をさせるサプリを輸入してみたり。

youtubeで免疫をUPする音楽を聞いてみたり。


もう、あがくあがく!もがくもがく!


更に終末期の緩和ケアや、ホスピスまで調べあげてる。

まだ手術もしてないし、転移も見つかってないのにバカじゃないの?と思われるだろう。


しかしだ。癌闘病記を見てると皆さん凄い前向きだ。

何故そこまで前向きに明るく出来るんだ?

それは文字通り「苦しいながらも闘ってる」からだ。

希望を失ってないからだ。


俺は闘う前から逃げてる。何故?  怖いからに決まってる。


自分がいったい何が怖いのかはわかっている。

「死」が怖いんじゃなくて、これから経験するかも知れない

インターフェロンや分子標的薬の副作用の苦しさ辛さ痛さ。、

肺転移の苦しさ、骨転移の激痛、終末期の想像できない痛み。

まだそうなってもいないのに怖くて心が逃げている。


転移で闘病中の方や末期の方がこれを見ると憤慨して激怒されるかも知れない。

でも、これが今の本当の自分。偽りのない自分の心境なのだ。




さて、話は変わるが8月3日に迫ってる手術だが、これも怖くないと言ったら嘘になる。

約30年前に盲腸の手術をやっている。

この時、何が辛かったというと「前麻酔?」とかいわれている筋肉注射だ。

肩の関節内くらいに入ったであろう注射は失神しそうになった記憶がある。

ここで体力のほとんどを使いきり、もう脊髄麻酔なんか平気だった。


現在でもチラホラ出て来る「前麻酔」って奴はなんなんだ?

恐らく鎮静剤的な注射だろうが、全く鎮静効果はなかった。

あまりの痛さで声も出せないくらいフラフラになった記憶がある。

今回の手術でもやるとするなら、丁寧に「逆効果なんだよ!」とお断りしよう。

(追記:結局前麻酔?はやらなかったが、現在でもある。手術の説明文に項目があった。する場合としない場合の違いは何なのか?は、未だに不明)


後は術後の痛み緩和の「硬膜外麻酔」だ。

30年前の盲腸の手術時には、こんなものはしてくれなかった。というか、なかった?

本番の硬膜外注射の前に何本か周りに麻酔を打つそうなんで、

痛みはあまりないとの事。昔、「硬膜内」に失敗で何本も打たれた者としては

「外」だったら平気だと思ってるんだが… 人によって感じ方は違う。


しかし、ここで注意しなければいけない事は、

「硬膜外麻酔」で、痺れるような激痛は、あきらかに失敗だという事。

とあるブログ主のSさんは、昔の手術で足の痺れと共に激痛が走り、

痛いと叫んでるにも関わらず全身麻酔で眠らされてしまったそうだ。

近年、違う手術の前に担当麻酔医に話したところ、痛みが出た所で中止するべき

はずだった。と教えられたそうで。

自分は大学病院なので、恐らく研修医が硬膜外麻酔を行うだろうと思っているんだが、

先に担当麻酔医に「硬膜外麻酔を失敗して無理やり寝かせたら、しばきまわすぞワレ!」

と、丁寧に言っておこうと思う。


又、時間のある限り、時系列的にブログUPしていきます。



かなり訳のわからない文章になってしまいましたが、
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!


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ふりかえれば10年前か?(腎結石と腎嚢胞)

2015-07-20 09:08:44 | ~腎細胞癌発覚まで
およそ10年前、左尿路結石の為、P病院の待合室のソファーで痛みで唸り声を上げていた。

「早く痛み止め打ってくれ~!」

ご存知の方々も多いと思うが人間の痛覚のワースト5に入る激痛…

ボルタレン座薬と筋肉注射の痛み止め?をしてもらい、
なんとか痛みは落ち着く。

尿検査で出した尿は「ほぼ血…」うわぁ~(汗)

その後、腹部エコーで結石を確認。

女医の話

「makotoさん、左腎臓内に5mm大の2つの石と上部尿管に4mm大の1つ石があります」

「尿管内の石は自然に排出すると思うので、このまま様子を見ましょう」

「それとですね、左の腎臓に3cm程の嚢胞があります。誰でも出来るものなので心配ありません」(後にこれがT1bの嚢胞性腎細胞癌と診断される事になる)

「それより、高度な脂肪肝です。高脂血症です。」
「まぁ、まだ若いので脳梗塞等の合併症が出るのは10年は先なので、治療していけば大丈夫です」


しばらく通院し高脂血症の薬であるリピトール錠(現在でも標準のお薬)を飲みながら、
2ヶ月に一度のエコー検査で脂肪肝と左腎臓の結石の経過観察が続いた。

(尿路にあった4mm大の結石と腎臓内の1つの結石は、のちに自然排出された)


それから3年くらいはマジメに通院したと思う。

ただ、ある診察で女医が、

「左腎臓内の残りの石が出ませんねぇ~ このまま出ないと癌の原因となる事もあるんですよねぇ~」

じゃあどうにかしてくれよ!

と思ったが、この時点での結石の大きさは5.5mm~6mmくらい。

「体外衝撃波結石破砕装置」で砕くには石が小さいらしい。

この頃の装置の精度では正常な組織まで傷つけるので、癌の恐れより傷つけるリスクの方が大きいという事で経過観察に。


この後、マジメに通院するのが面倒くさくなり、今年2015年までの約7年間、
エコー等の検査はやらなくなる。

嚢胞が癌化するとも知らずに…

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はじめまして

2015-07-19 14:41:28 | ~腎細胞癌発覚まで
とりあえずご挨拶まで。
今年2015年、5月に糖尿病の教育入院中に全身のスクリーニング(検査)で腎ガンが見つかる。

そう、糖尿病での不調に気付かなかったら、
癌に気付かず大変な事になっていただろう。

ただ、いくら早めに見つかったとはいえ、
転移・再発の恐怖は簡単に消えるものではない。

・左腎臓癌最大幅6.7cmくらいの、辛うじてT1b 現段階では転移ナシ(術前診断)

上手く文章に出来る自信はないが、
入院・手術までの出来事、感じた事、自分の精神状態等を綴って行こうと思います。

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