【輸血の可能性と分子標的薬の予防的投与について】
まぁ、どの手術でも可能性はあると思うが、予想されるなら人様の血を入れられるより、
自分の血を予め採血しておいて輸血される方が良い。
俺「先生、自己血輸血の為に血を採らないんですか?」
主治医「やりません。もしもの場合は病院にストックしてあるのを使います」
弟「手術中に輸血が必要になったら俺のを!」
主治医「あ、大丈夫です。病院のを使用しますんで」
要するに、医師達は輸血をする様な出血はしないと踏んでる訳だ。
計画手術なんだから輸血の必要性が想定されるなら自己血を採取するはずだわな。
弟よ…ありがとうな♪
でも輸血同意書は書かされた。この辺は儀式的なモノだ。
俺「ところで先生、骨シンチはしないの?」
主治医「CT画像を見るかぎりでは、必要ないと思います。makotoさんがどうしても不安だとおっしゃって、その不安をスッキリさせたいならやりますが」
俺「あ、じゃあ結構です、やらなくていいです」
他の方のブログで拝見したが、
「原発腎臓がん骨転移の診断に、骨シンチは、あまり有効ではない」
と、医師から説明をお受けになったという事でした。 そうなんだ…
さて、ここからは術後の一番心配な部分になる。
主治医「再発・転移の可能性は10%です」
うおっ!なんも聞いてないのに、いきなり言いやがった!
俺「高っ!」
思わず 自分も言ってしまったが、こんな数字が全くあてにならないのは知っている。
だいたい、術後の病理検査もまだなのに、わかる訳がないじゃないか。
まぁ、安心させようとして言ってくれたのかも知れないが、
腎がんの場合での10%は安心出来る数値ではない。
そういう時は「98%は再発・転移の心配はないです」とでも言ったらいいのに。
そして・・・
主治医「術後の病理の結果、悪性度が高い場合、予防的に分子標的薬を使います」
「!!!!!!!!!」
まじか!? 腎ガンでっ!?
インターフェロンやインターロイキンを予防的に投与するのはたまに見る。
でも分子標的薬の予防的投与の実施は聞いた事がないぞ!?
勿論、他のガンでは予防的抗がん剤を投与しているのは知っている。
でも、もう1回言うが、腎ガンでは見聞きした事がない。自分が知らないだけか?
帰ってきてから、更に調べまくった。
やはり腎ガンでの予防的投与の例が見つからない。
で、やっと出てきたのがこれ。
2015、今年の初旬に出た記事だ。(リンクなしの文字だけ転用)
分子標的薬「スニチニブ」「ソラフェニブ」、腎臓がんの再発を防ぐ効果なし
米国で実施された3相臨床試験の結果
腎臓がんの切除手術の後、補助化学療法として分子標的薬「スニチニブ」または「ソラフェニブ」を1年間飲み続けても、がんの再発を防ぐ効果は認められないと分かった。
米ペンシルベニア大学、アブラムソンがんセンターのナオミ・B・ハース氏率いる「ECOG-ACRINがん研究グループ」が、2015年2月26日から28日に米国オーランドで開催された、泌尿生殖器がんシンポジウムで発表した内容を、同校のホームページで2015年2月23日に公開したものだ。
腎臓がんの場合、通常切除手術が選択されるが、より長く生きるためには手術後に、転移や再発を防ぐ目的で行われる抗がん剤治療「補助化学療法(アジュバント療法)」が必要になる。手術後に何も治療をせずにいると、多くの人で再発が起きてくる。
腎臓がんの進行ステージの補助化学療法には「ソラフェニブ」または「スニチニブ」という薬が使われている。どちらの薬も、がん細胞の増殖を助ける酵素「チロシンキナーゼ」を狙い撃ちにする分子標的薬。体内の他の部分に腎臓がんが「転移」するのを防ぐ効果があるとして米国食品医薬局(FDA)に認可されたものだ。
再発は防げず。
研究グループは今回、これらの薬には腎臓がんの「再発」も防ぐ効果があるのかどうかを検証した。
対象者は、腎臓がんの米国人とカナダ人約2000人。ランダムに3つのグループに振り分けられ、腎臓がんの切除手術を受けた後、それぞれ(1)ソラフェニブ(2)スニチニブ(3)ニセ薬(プラセボ)を1年間飲んでもらった。
その結果、がんの再発なしに生きていた平均年数は、どのグループもほとんど変わらず、ソラフェニブで5.6年、スニチニブで5.6年、ニセ薬で5.7年だった。
再発ゼロを目指し研究は続く
研究グループは現在、薬を飲む期間を延ばしたり、薬の種類を変えてみたりして、腎臓がんの再発を真に防げる補助化学療法の探究を続けているとのことだ。
さらに、今回の検証に参加した人たちは、血液と尿を研究材料として提供することに同意し、薬を飲み始める前に全員提供した。また、がんが再発した人は、その時点で再度提供している。
研究グループは、「がんの転移や再発を起こす人がいる一方で、どちらも起こさない人がいる、その違いが何なのか」を知る手がかりなどを得るために、これらの提供された血液と尿を分析し、研究を続けている。
検証終了後、研究を続けて4年が経った。がんの克服を目指し、研究はこれからも続く。
スニチニブ(商品名:スーテント)
ソラフェニブ(商品名:ネクサバール)
先生、いったい俺に何を投与する気・・・?
これは2012年6月に開かれた、第48回米国臨床腫瘍学会での報告だ。
スニチニブ(商品名:スーテント)は、
「転移性腎細胞癌に対する投与の奏効率は38%で、
その6割は12週までに得られるー1059例の統合解析より」
何が言いたいかというと、再発・転移すれば、比較的奏効率が高いスーテントからだろうな。
しかし予防的投与に関する事ならば、すでに米国臨床腫瘍学会では、
「効果ナシ」という報告が出ているという事なのに、本気で予防的投与する気か??
みなさんの中に、腎がんの予防的分子標的薬の投与を受けた方はいますか?
追記:2016 6 現在
腎細胞がんのアジュバンドはない。
まぁ、どの手術でも可能性はあると思うが、予想されるなら人様の血を入れられるより、
自分の血を予め採血しておいて輸血される方が良い。
俺「先生、自己血輸血の為に血を採らないんですか?」
主治医「やりません。もしもの場合は病院にストックしてあるのを使います」
弟「手術中に輸血が必要になったら俺のを!」
主治医「あ、大丈夫です。病院のを使用しますんで」
要するに、医師達は輸血をする様な出血はしないと踏んでる訳だ。
計画手術なんだから輸血の必要性が想定されるなら自己血を採取するはずだわな。
弟よ…ありがとうな♪
でも輸血同意書は書かされた。この辺は儀式的なモノだ。
俺「ところで先生、骨シンチはしないの?」
主治医「CT画像を見るかぎりでは、必要ないと思います。makotoさんがどうしても不安だとおっしゃって、その不安をスッキリさせたいならやりますが」
俺「あ、じゃあ結構です、やらなくていいです」
他の方のブログで拝見したが、
「原発腎臓がん骨転移の診断に、骨シンチは、あまり有効ではない」
と、医師から説明をお受けになったという事でした。 そうなんだ…
さて、ここからは術後の一番心配な部分になる。
主治医「再発・転移の可能性は10%です」
うおっ!なんも聞いてないのに、いきなり言いやがった!
俺「高っ!」
思わず 自分も言ってしまったが、こんな数字が全くあてにならないのは知っている。
だいたい、術後の病理検査もまだなのに、わかる訳がないじゃないか。
まぁ、安心させようとして言ってくれたのかも知れないが、
腎がんの場合での10%は安心出来る数値ではない。
そういう時は「98%は再発・転移の心配はないです」とでも言ったらいいのに。
そして・・・
主治医「術後の病理の結果、悪性度が高い場合、予防的に分子標的薬を使います」
「!!!!!!!!!」
まじか!? 腎ガンでっ!?
インターフェロンやインターロイキンを予防的に投与するのはたまに見る。
でも分子標的薬の予防的投与の実施は聞いた事がないぞ!?
勿論、他のガンでは予防的抗がん剤を投与しているのは知っている。
でも、もう1回言うが、腎ガンでは見聞きした事がない。自分が知らないだけか?
帰ってきてから、更に調べまくった。
やはり腎ガンでの予防的投与の例が見つからない。
で、やっと出てきたのがこれ。
2015、今年の初旬に出た記事だ。(リンクなしの文字だけ転用)
分子標的薬「スニチニブ」「ソラフェニブ」、腎臓がんの再発を防ぐ効果なし
米国で実施された3相臨床試験の結果
腎臓がんの切除手術の後、補助化学療法として分子標的薬「スニチニブ」または「ソラフェニブ」を1年間飲み続けても、がんの再発を防ぐ効果は認められないと分かった。
米ペンシルベニア大学、アブラムソンがんセンターのナオミ・B・ハース氏率いる「ECOG-ACRINがん研究グループ」が、2015年2月26日から28日に米国オーランドで開催された、泌尿生殖器がんシンポジウムで発表した内容を、同校のホームページで2015年2月23日に公開したものだ。
腎臓がんの場合、通常切除手術が選択されるが、より長く生きるためには手術後に、転移や再発を防ぐ目的で行われる抗がん剤治療「補助化学療法(アジュバント療法)」が必要になる。手術後に何も治療をせずにいると、多くの人で再発が起きてくる。
腎臓がんの進行ステージの補助化学療法には「ソラフェニブ」または「スニチニブ」という薬が使われている。どちらの薬も、がん細胞の増殖を助ける酵素「チロシンキナーゼ」を狙い撃ちにする分子標的薬。体内の他の部分に腎臓がんが「転移」するのを防ぐ効果があるとして米国食品医薬局(FDA)に認可されたものだ。
再発は防げず。
研究グループは今回、これらの薬には腎臓がんの「再発」も防ぐ効果があるのかどうかを検証した。
対象者は、腎臓がんの米国人とカナダ人約2000人。ランダムに3つのグループに振り分けられ、腎臓がんの切除手術を受けた後、それぞれ(1)ソラフェニブ(2)スニチニブ(3)ニセ薬(プラセボ)を1年間飲んでもらった。
その結果、がんの再発なしに生きていた平均年数は、どのグループもほとんど変わらず、ソラフェニブで5.6年、スニチニブで5.6年、ニセ薬で5.7年だった。
再発ゼロを目指し研究は続く
研究グループは現在、薬を飲む期間を延ばしたり、薬の種類を変えてみたりして、腎臓がんの再発を真に防げる補助化学療法の探究を続けているとのことだ。
さらに、今回の検証に参加した人たちは、血液と尿を研究材料として提供することに同意し、薬を飲み始める前に全員提供した。また、がんが再発した人は、その時点で再度提供している。
研究グループは、「がんの転移や再発を起こす人がいる一方で、どちらも起こさない人がいる、その違いが何なのか」を知る手がかりなどを得るために、これらの提供された血液と尿を分析し、研究を続けている。
検証終了後、研究を続けて4年が経った。がんの克服を目指し、研究はこれからも続く。
スニチニブ(商品名:スーテント)
ソラフェニブ(商品名:ネクサバール)
先生、いったい俺に何を投与する気・・・?
これは2012年6月に開かれた、第48回米国臨床腫瘍学会での報告だ。
スニチニブ(商品名:スーテント)は、
「転移性腎細胞癌に対する投与の奏効率は38%で、
その6割は12週までに得られるー1059例の統合解析より」
何が言いたいかというと、再発・転移すれば、比較的奏効率が高いスーテントからだろうな。
しかし予防的投与に関する事ならば、すでに米国臨床腫瘍学会では、
「効果ナシ」という報告が出ているという事なのに、本気で予防的投与する気か??
みなさんの中に、腎がんの予防的分子標的薬の投与を受けた方はいますか?
追記:2016 6 現在
腎細胞がんのアジュバンドはない。