腎臓がん物語 桜が舞い散る頃までは…

2015年5月末日、左腎細胞癌発覚
8月手術、同年11月多発肺転移。
バツイチ独り暮らし46歳

手術当日の浣腸からの失神

2015-09-23 05:14:20 | 入院~手術

以前、手術当日のグリセリン浣腸注入後にトイレで失神したとブログ内で書いたが、事前に注意も何もなかったので、これから手術前浣腸や大腸内視鏡等をする人は気を付けて欲しい。

自分は倒れる時に、トイレの壁に頭をぶつけ幸いコブくらいで済んだが、打ち所が悪かったり、失神したまま気付かれずに放置されたら、堪ったもんじゃない。

なお、市販の浣腸でも同じ事が起こるので注意しましょう。



以下、古い記事だが、ご参考に。


発現する低血圧など体調不良について、安全対策を検討することになった。医薬品や医療機器そのものに起因する医療ミスの防止策を検討する厚生労働省の「医療安全対策検討会議」医薬品・医療機器等対策部会が、その対策が必要と認めたことを受けたもので、今後、医薬品医療機器総合機構と具体策を検討する。

 このケースは、日本医療機能評価機構が収集したもので、調査の結果、対策が必要だとして、厚労省を通じて対策部会に報告した。

 それによると、手術当日の患者に対し早朝にグリセリン浣腸120mLを施行したところ、トイレで排泄注に倒れた。その時は血圧は70mmHg台で、返答もできなかったという。また、他のケースでは、排便後、立ち上がった直後に「何か変だな」と言い、壁にもたれるように尻餅をつき、意識朦朧、顔色不良、冷や汗が認められたとのこと。

 総合機構側は「グリセリン浣腸に限らず、浣腸による強制排便時には、迷走神経反射による血圧低下、ショックが起こる可能性がある。浣腸という手技に伴う有害事象と考えられ、注意喚起が必要と考えられる」と分析。対策部会は追認した。

 同省医薬食品局安全対策課は、グリセリンそのものに起因するものなのかどうかを検討した上で、必要な対策を打ち出す方針。

 グリセリン浣腸の添付文書には、強制排便により衰弱状態を悪化させ、ショックを起こすおそれがあるとして「全身衰弱の強い患者」は禁忌。副作用には「血圧変動」の記載がある。

今年103月の医療事故は271件‐薬剤関連は15件

2007年07月03日

浣腸の実施に注意喚起‐「医療安全情報」第3号

2007年02月26日

厚生労働省医薬品医療機器総合機構


入院3日目(手術日)後編

2015-08-12 22:26:16 | 入院~手術
PM12:30 オンコールで中央手術室へ

実は病室から手術室前までの記憶があまりない。


エレベーターに乗って記念撮影 したらしい。

手術室前で記念撮影      したらしい。

写真や動画が残ってるので確かなんだが、

やはり緊張してたのかな?と思う。



だが、不思議なモンで、手術室内準備室の事はちゃんと覚えている。

続々やってくる男女の手術室担当の看護師や、

麻酔担当医。挨拶してくれるので、気軽に会話してた。


男看護師の誘導で第9手術室に入る。


想像してたより狭い。

でも、カッコイイ! ・・・俺はバカか?

手術台の上にはお馴染みのあのライト。ガンダムに出てきたドムの目と同じ。



手術台の上に仰向けに寝るよう指示されて「よっこいしょ」と。

まずは心電図やらが取り付けられる。


麻酔医「では硬膜外麻酔を背中に入れるので横を向いてください」

俺「こんな感じですか?」 ダンゴ虫の姿勢をやってみせる。

麻酔医「そうそう!上手!」 褒められた(笑)

麻酔医「じゃあ先に痛み止めの注射を皮膚に打ちますね~」


チクッ ズーン! チクッ ズーン! チクッ ズーン!


け、結構痛いじゃないか、この野郎っ!!


筋肉注射や他の麻酔と一緒で、チクッだが、液が入ってくるのがズンと重苦しい。


麻酔医「じゃ、硬膜外麻酔入れますね~」

チクッ ズーン! ズーン! ズーン!

お、同じ痛さじゃないか、この野郎っ!!


麻酔医「痺れはありませんか?痛くないですか?」

俺「痺れはないですが、痛いです」

麻酔医「おかしいなぁ?痛いはずないんだけどな?」

麻酔医「じゃあ、もうちょっと痛み止め打ちますね~」


おおぃ!すまん!本当は大して痛くないんだ!怖さからつい痛いと言っただけだ!

チクッ、 ズーン チクッ ズーン チクッ ズーン

おお!もういい!俺が悪かったからヤメテくれ!(笑)


麻酔医「ではまた硬膜外麻酔入れていきますね~」

ズーン ズーン ズーン 

もう痛くない。好きにしてくれ・・・


ここ、麻酔液を入れてるだけではなく、細いカテーテルを入れてるから

確かに皮膚麻酔をしてなきゃ、そりゃ痛いだろうな。


てっきりこれを研修医がやるんだろうと思ってたが、後で調べてみると

上から4番目の麻酔医講師の先生だった。

(まぁ、声だけ講師で、やってるは研修医かも知れないが・)


ところで、俺の主治医はどうした!? いないじゃないか!

俺「主治医先生はどこですか?」

女看護師「まだみえてないです」


おーーーーーい!まだ昼飯食ってるのか!早くこーーーーい!


麻酔医「じゃ、麻酔終わりましたから、仰向けになって下さい」


ここで知ってるのにわざと言ってみた。

俺「硬膜外の管が背中に刺さってるのに仰向けになっていいの!?」


一同「大丈夫!大丈夫!ほそーーーい管だから」

みなさんすみません、ただ言ってみたかっただけなんです(笑)


遅れて主治医登場

俺「先生やっときたかぁ」

主治医「すみません、makotoさん頑張りましょうね!」


さて、カウントダウンはいつだ?


俺「もう俺、寝かせますか?」

麻酔医「まだでぇ~す」


俺「・・・もう寝かせます?」

麻酔医「まだですよ~」


いったいいつカウントダウンするんだ・・・?











・・・夢を見た。すごく幸せな夢だった・・・







「makotoさんわかりますかぁ、手術終わりましたよ~」


大きく深呼吸をした。 「あ~~めっちゃ気持ちええ~~」

俺の第一声だった。 とにかく気持ち良かった。





・・・あ・・・れ・・・? 


また意識が失くなる。



ガラガラガラ  ストレッチャーで移動しているようだ・・・



意識はハッキリしないが、家族の声が聞こえてた。

弟「アニキようがんばったな!」

俺「おう!めっちゃ気持ち良かったで」

こんなやりとりをしたような気がする。




どうやら元居た病室に戻ってきてるらしいが、

麻酔の影響で、思考や見えてるモノがよくわからない。

スーハー スーハー

あ、酸素マスクをしてるのか・・・

スーハー スーハー

うん、中々気持ち良い。



痛みや不快感は全くない。むしろやたらと気持ちが良い。


ただ、自分がどういう状況下にいるのか?そこがハッキリしない。

何か問いかけられると、ちゃんと返答するらしいが。



この後、家族が面会時間を少し超えてくらいまで居てくれたらしいが、

覚えていない。 ほぼ目を瞑っていたという事を後に聞かされた。


全工程4時間の内、

硬膜外麻酔の準備等が30分  

回復室で30分

手術時間 3時間(予定通り)




・・・家族が皆帰って行った後くらいから、壮絶な48時間が始まる・・・


入院3日目(手術日)前編

2015-08-03 09:55:26 | 入院~手術
さぁ、やってきました、手術日。

しかし、朝6時のトドメの浣腸したのに、
少ししか出ない。
昨日あんなガッツリ食べたのに、イレウスが怖いなぁ。


看護師は「腸を触る訳じゃないから」を連呼するが、
俺は、触るし! と思ってる。


ちょっと焦ったのは、浣腸後に気絶してしまった!



便意がきたので、小走りでトイレへ。

少ししか出ないなぁ~ と思ってたら、


頭がクラァ~と…あれ?なんかヤバイぞ?

早く部屋帰らんと…

手を洗って……


ここで意識がなくなった。


気が付くと トイレで寝てた。


何してんだ、俺は?とにかく気分悪い!

なんとか自力で病室に戻って、

そこに居た看護師に気絶してた事を伝える。


ベッドに横たわるがロレツが回らなくて、

看護師と話しができず、このまま死ぬかと思った。


血圧の上が80をきっていたらしい。


医師登場。

「浣腸をやると自律神経が狂い、一時的にmakotoさんみたいになる人がいる」

だそうだ。グリセリン浣腸恐るべし!




AM09:30 点滴用にルート確保

AM10:00 水分代わりの輸液を繋ぐ。

さぁ、そろそろ家族が来るだろう。

13時過ぎくらいに手術室からオンコールかな?


では、みなさん、しばしのお別れです。


入院2日目(午後)

2015-08-02 20:44:37 | 入院~手術
色々聞きたい事があるんだけど、泌尿器科病棟ナースは忙しそうだ。

午後イチにおかしな事に気付いた。

みなさんも入院したら渡されると思いますが、
「入院診療計画書」
なるものかある。

そこには、
担当看護師の名前。
病名
症状
治療計画(今回の場合は、手術)
検査内容及び日程
手術内容及び日程
推定される入院期間(アバウト)
その他
・看護計画
・リハビリ等の計画
在宅復帰支援計画

まぁ、これらは計画なので入院中に
実感出来ない事もある。
特に在宅復帰支援計画等は、
計画を建ててもらった事がないんだが。

いや、言いたい事はそこじゃない。

病名:左腎盂癌

ちょっと待て!
自分は左膿疱性腎癌だ。

ナースが来たから「病名間違ってるんですけど…」と軽く伝えた。

そこで自分が想像したのは、
「10日くらい空いた間に診断が変わったのか?」と。

腎細胞癌なのは決まりきっている。
なので、「腎盂まで浸潤してる事が見つかったのか?」と思ったのだ。

それだったら話は変わってくる。
いきなりステージ3になるからだ。

しばらくして、当番泌尿器科医と主任看護師が揃ってやってきた。

開口一番、「間違えてました!スミマセン!」

「makotoさんは左腎癌で間違いありません!」

そこまで謝らなくてもいいのに(笑)

「ただ、取り出してから病理検査に出した後に、腎盂や静脈に飛んでる事があったりします…」

もう!わかってるから!そこは今言わんで良い!また不安になるだろが!

と、心の中で言いました。



さて、きょうの病院食(夕)



中々のボリューム♪

てっきり、明日の昼間に手術なので、低残食?とかいう、
ゼリーかスープかなんだかよくわからないモノが出でくると思ってた。

その事を ナースに聞くと、
「胃や腸を手術する訳ではないので、
食べてもらって大丈夫ですよ~」

出し切れるのか心配だなぁ。

21時になりナースが下剤を持って来た。
ピンクの小粒コーラックみたいなのを、二錠だけ…名前はセンノシドと書いてある。
これを飲んで寝てる間に漏らさないだろうな?
少し心配である。

しかし、同病室のご高齢の方々、昼も夜も良く寝れるなぁ~(^^;

皆さん何かしら鎮静剤や眠剤を飲んでるみたいだで、イビキの三重奏や五重奏!

俺、寝れないだよ!







入院2日目(午前)

2015-08-02 11:53:28 | 入院~手術
昨夜、病院から花火を見ようと、
見物出来そうなスポットを見付ける為、病院中を徘徊していました。

とある階のとある病棟が、なんとなく騒がしいので見に行くと、6人部屋なのに30人くらいの入院患者が集まっていました。

みんな花火を見ようと、各病棟から老若男女が集合。ここの部屋だけ今日は特別に解放しているとの事




みんなで仲良くおしゃべりしながら、
楽しいひとときでした。

朝06:30
採血。(このナース注射が下手で痛い)

上手な看護師だったら、あの太いルート針でも「チクッ」ともしないから凄いですね。


さて、明日の手術の準備品だか、
これ…



「紙オムツ(パンツ型)2枚入り病院のコンビニで360円也」

自分の手術ではこれだけ。
「最近はT字帯も腹帯もしないんですよ」
と、担当ナースが言っていた。

あ、後、例の「白鳥の湖」になってしまう、「サージカルストッキング」は、病棟でもらった。
後に入院代に含まれるとの事。

さて、古巣の糖尿病棟に顔を出しに行ってこよう。

入院しました。

2015-08-01 18:26:17 | 入院~手術

本日、8月1日AM09:30に入院手続きをして泌尿器科病棟に行くと、ベッドが用意出来てないという事でAM11:00まで待たされる。

暑いなぁ…

採血・検尿もなく、改めての手術説明や麻酔医が来たな。

俺「硬膜外麻酔は研修医とかがやるんでしょ?」

麻酔医「硬膜外麻酔は難しいので、研修医は、まぁ行わないですよ?」

俺「そうなんですか。痛いって叫んだら止めて下さいよ?無理矢理寝かせないでくださいね!笑」

麻酔医「術後、全く痛くないという事はないですが、痛みがストレスになるとダメなので、遠慮なく言ってくださいね」

遠慮なくナースコールを…

いやこれ結構、看護師が嫌がるんだ(笑)

 


本日の病院食(夕)

これは、糖尿病食3というカテゴリー




あ~明日から下剤地獄が始まる。

入院1日目は何事もなく 過ぎていく。


あ、病室は6人部屋のど真ん中のベット。最悪である。

今は元気だから、なんて事ないが。