腎臓がん物語 桜が舞い散る頃までは…

2015年5月末日、左腎細胞癌発覚
8月手術、同年11月多発肺転移。
バツイチ独り暮らし46歳

末期の癌の方達…

2015-09-14 03:19:53 | 日常の事・体調など

病理結果が言い渡されたのは9月4日。

主治医も腸に浸潤している思っていた。

結果は浸潤ナシで経過観察に入った。


俺の中では浸潤、転移は壮絶な闘病生活のうえの死という印象が強い為、ただただ恐怖だった。

抗がん剤治療も、身体をボロボロにして体力も奪い、そのあげく死んでいくというイメージが強く、どうせ死ぬなら抗がん剤なんかやりたくない!と思っていた。



それがどうだろう、自分がT2というステージで経過観察になったにも関わらず、癌の悪性度がグレード4という最悪の異形度とわかったとたん、

「なんで腎がんには、予防的にする抗がん剤はないのか!?」

と、いう考えに変わってしまった。



辛い抗がん剤はやらなくて済むよ?
3ヶ月に一度のCT検査でいいよ?


なのにだ…

ただの経過観察というのが不満に思ってしまった。

今の健康体を維持したい!
だから再発、転移をしない為の辛い抗がん剤でもやりたい!




なんて幼稚な考え方の変わり様…

なんて浅ましい思考なのか…

書いていて自分でも嫌になるが、
後に自分のブログを読み返す時に、
自分への戒めとして書いておく。










腎がん以外の癌の方のブログも拝見させて頂いている。

主に自分も参加しているブログ村の記事だが、上位にあるのはどれも転移、末期での闘病中の方が多い。


余命宣告をされている方も多いが、
明るく前向きな姿勢でブログを書いておられる。


勿論、見えない所での辛さ、痛さ、苦悩は大いにあるだろう。

しかしそれは、そうなってない自分にはわからないのが正直な気持ちだ。

コメントをして応援したいが、
なんて書いたらよいかもわからない。

「頑張って下さい!」
「お辛いと思いますが負けないで!」


こんな上部だけとも取れてしまうコメントは出来ない。


自分にはあの辛さはわからない。
転移して末期と言われ、全身に激痛が出始め、

余命を告げられるまでは…


それでも思う事は、


痛さを取ってあげたい。
苦しさを和らげてあげたい。
楽にしてあげたい。


もちろん思うだけで、自分には何も出来ない。


末期の癌と闘っている方々、
俺のブログなんか見る事はないと思いますが、
あなた達の命懸けの記録はちゃんと見てます。
あなた達の生きた証しを1日でも長く残せる事を望みます。

上部だけに聞こえるかもしれませんが、やっぱり応援しています。

 



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2 コメント

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私も (moka)
2015-09-14 20:22:41
退院してから、
他の方の闘病記を読む様になりました。

世の中には、病で苦しんでいる人が
こんなにも たくさんいらっしゃる…。
とても苦い思いが募ります。

ずっと健康体で過ごすことは、奇跡なんだとも…。

私たちは、まだ始まったばかりで不安だらけだけど
明るく前向きに過ごしましょうね
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Re:mokaさん (makoto)
2015-09-14 23:13:13
まさしく健康体で生きていく事は奇跡的な事と思います。

人間は産まれた瞬間から死に向かっていきます。それ即ち生きるという事であり、人生というものなんですよね。

最近よく、
「人間って1秒刻みで生きているだなぁ」
という場面に遭遇します。

「後1秒遅かったら大事故だった」とか、

「今、1秒早かったら確実に車にはね飛ばされていたな」とか、

無事に生きている事は奇跡的です。

奇跡的に生きている事に感謝したいです。
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