病理結果が言い渡されたのは9月4日。
主治医も腸に浸潤している思っていた。
結果は浸潤ナシで経過観察に入った。
俺の中では浸潤、転移は壮絶な闘病生活のうえの死という印象が強い為、ただただ恐怖だった。
抗がん剤治療も、身体をボロボロにして体力も奪い、そのあげく死んでいくというイメージが強く、どうせ死ぬなら抗がん剤なんかやりたくない!と思っていた。
それがどうだろう、自分がT2というステージで経過観察になったにも関わらず、癌の悪性度がグレード4という最悪の異形度とわかったとたん、
「なんで腎がんには、予防的にする抗がん剤はないのか!?」
と、いう考えに変わってしまった。
辛い抗がん剤はやらなくて済むよ?
3ヶ月に一度のCT検査でいいよ?
なのにだ…
ただの経過観察というのが不満に思ってしまった。
今の健康体を維持したい!
だから再発、転移をしない為の辛い抗がん剤でもやりたい!
なんて幼稚な考え方の変わり様…
なんて浅ましい思考なのか…
書いていて自分でも嫌になるが、
後に自分のブログを読み返す時に、
自分への戒めとして書いておく。
腎がん以外の癌の方のブログも拝見させて頂いている。
主に自分も参加しているブログ村の記事だが、上位にあるのはどれも転移、末期での闘病中の方が多い。
余命宣告をされている方も多いが、
明るく前向きな姿勢でブログを書いておられる。
勿論、見えない所での辛さ、痛さ、苦悩は大いにあるだろう。
しかしそれは、そうなってない自分にはわからないのが正直な気持ちだ。
コメントをして応援したいが、
なんて書いたらよいかもわからない。
「頑張って下さい!」
「お辛いと思いますが負けないで!」
こんな上部だけとも取れてしまうコメントは出来ない。
自分にはあの辛さはわからない。
転移して末期と言われ、全身に激痛が出始め、
余命を告げられるまでは…
それでも思う事は、
痛さを取ってあげたい。
苦しさを和らげてあげたい。
楽にしてあげたい。
もちろん思うだけで、自分には何も出来ない。
末期の癌と闘っている方々、
俺のブログなんか見る事はないと思いますが、
あなた達の命懸けの記録はちゃんと見てます。
あなた達の生きた証しを1日でも長く残せる事を望みます。
上部だけに聞こえるかもしれませんが、やっぱり応援しています。
他の方の闘病記を読む様になりました。
世の中には、病で苦しんでいる人が
こんなにも たくさんいらっしゃる…。
とても苦い思いが募ります。
ずっと健康体で過ごすことは、奇跡なんだとも…。
私たちは、まだ始まったばかりで不安だらけだけど
明るく前向きに過ごしましょうね
人間は産まれた瞬間から死に向かっていきます。それ即ち生きるという事であり、人生というものなんですよね。
最近よく、
「人間って1秒刻みで生きているだなぁ」
という場面に遭遇します。
「後1秒遅かったら大事故だった」とか、
「今、1秒早かったら確実に車にはね飛ばされていたな」とか、
無事に生きている事は奇跡的です。
奇跡的に生きている事に感謝したいです。