腎臓がん物語 桜が舞い散る頃までは…

2015年5月末日、左腎細胞癌発覚
8月手術、同年11月多発肺転移。
バツイチ独り暮らし46歳

桜が舞い散る頃までは…

2016-03-03 15:58:22 | 日常の事・体調など
僕の妹は、約7年前に二人の息子を残して天国に旅立ちました。

当時、その息子達は、上が高校生、下がまだ小学生。


先日、下の甥が無事、高校を卒業してくれました。

上の甥はもうとっくに社会人。手に職を付けて日夜頑張っています。


妹は亡くなった当時、シングルマザーであり、

残された甥達の面倒は未だに独身の弟が後継人となり同居し二人を育てました。

それなりの苦労は多々あったでしょう。



僕と弟、そして亡くなった妹の3人兄弟。

僕たちはかなり早くに両親を亡くしています。

父親が僕が小学5年の時に死去。

母親は僕が高校1年の時に死去。


人には言えないような苦労もありましたが、

なんとか兄弟3人で助け合いながら生きてきました。

なので、僕達3人兄弟は異常なくらい仲が良かったと思います。


その中の溺愛していた妹が先に旅だったものだから、

僕達二人には耐え難い悲しみが襲ってきたものです。

といっても母親を早くに失した甥達にその姿を見せる訳にはいきません。

弟と二人きりになった時、お互いボロボロ泣いたものです…


僕達の両親が亡くなった時は、まだ子供だった為なのか、

もちろん悲しくはありましたが、思い出と変わるのにそう時間はかからなかった様に思います。

妹の死の悲しみは、かなり引きずったものです。




その忘れ形見の妹の子、甥が高校を真面目に通い、ダブる事もなく、

晴れての卒業式! 


上の甥と僕の弟はその卒業式に出席し、僕に記念写真を送ってきました。

えっ?僕は何してたのかって?

体調不良でDOWNです… 弟達は他県に住んでいるので、そこまで行ける自身がなく…

もうダメダメな叔父さんです。


普段、完全に甥達の事を任せっぱなしにしている弟にも申し訳ないです。


4月になり桜が満開になる頃に妹の命日がきます。

僕にとって「桜」は妹を想う木でもあり、特別な感情があります。

でも決して悲しみの木ではなく、暖かな日差しの中、

妹を想い偲んで、どこか懐かしく笑顔にしてくれる木なんです。





どうやら弟には僕を失くす悲しみを与えてしまいそうですが、

ま、これは順番通りなので仕方ないでしょう。

弟には自分の息子みたいな、かわいい甥達が居ますし、

兄として、自分が病と闘い抜く姿を見せるのは、ある意味優しさだと思います。

僕自身がどうとかと言うよりも、弟が僕を見送る時に、後悔させない死に方をしたいと思っています。

「兄貴、よう頑張ったな」と言われたいですからね。


この先1年1年、「桜が舞い散る頃までは…」を目標に頑張っていきたいと思っています。



いきものがかり SAKURA 2006 【HD】




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