テニスクラブで今日、誕生日の仲間がいた。
「坂本龍馬は、今日が誕生日でしかも命日だそうだ。」
76歳の誕生日を迎えた本人が言っていた。
そんな有名な人と誕生日が一緒だということが言いたかったようだ。
生まれた日に死んでしまうというのも、何か運命じみたものを感じてしまう。
確か幕末に、新撰組の襲撃で殺されたのではなかったろうか。
「そうか、じゃあ今日あたりあんたも危ないね」
「俺も後期高齢者の仲間入りだよ」
「末期高齢者の間違いじゃないの」
クラブの仲間たちの言葉は、容赦無い。
テニスの調子はとても良く、当人は2ゲームとも圧勝だった。
「最後の火を燃やしているんじゃないか」
ろうそくの火は燃え尽きる前に、一瞬明るく輝くと言う。
そういえば、最近前立腺ガンと診断されたとか、明るく言っていたっけ。
「お元気そうですね」と言葉をかけると、「いや、家では毎日夜中に泣いているんだよ」などと答えていた。
自分のトシを忘れているんじゃないかと思うような、元気なテニスをする人である。
ご冥福をお祈りしたい。
あ、いや、まだ死んでなかったか。
ここだけの話にしておこう。
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