昨年の6月に演奏して好評だったので、今年も出演することになった。
場所は千葉大病院の緩和ケア病棟。いわゆるホスピスである。
メンバーはマルガリータ、Gyaku、まかなーの3人。
道路が空いており少し早めに到着したので、リハーサルを兼ねて何曲か練習した。
時間になってもなかなか人が集まらず、「禁じられた遊び」や「ルンバ」などを弾いてその場にいた担当の人などにサービス。
14時過ぎになっても一人二人しかいなかったが、病室で聞いている人もいるということで演奏開始。
ロシア民謡とされている「カチューシャ」、タンゴの名曲「小雨降る径」、お酒のコマーシャルでも有名になった「また君に恋してる」と続けて演奏。
フラメンコギター2重奏の「コーヒー・ルンバ」を挟んで、NHKみんなの歌から「小さな木の実」、昨年も好評だった美空ひばりの「津軽のふるさと」、最後に季節に合わせたスタンダードナンバーの「花(滝廉太郎)」を披露した。
アンコールは調子の良い「学生時代のルンバ」とした。
結局、お客さんは3人だけで、他に看護師など4、5人が聴いてくれただけだった。
途中、背広のおじさん2人が来たが、すぐに帰ってしまった。
マルガリータさんの話では、前に会ったことがある市会議員らしい。
数少ないお客さんの一人は前にピアノやアコーディオンをやったことがあり、いろんなところで我々と同じように演奏した経験があるとのこと。
とても元気そうで喜んでくれたが、やはり患者の一人と聞いた。
たった一人でも喜んでくれたのなら、それはそれでやりがいのあることだったと思う。
もう一人、今回の演奏会を企画してくれたボランティアのおばさんも、とても喜んでいたが。
あるいは病室のベッドの上で聴いてくれた人たちもいたかも知れない。
少々複雑な思いは残ったが、ある意味で有意義な演奏だった気がする。
最後に3人とも、春にふさわしいきれいな花束を頂いた。
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