ギターの話

ギターを始めたのは中学生のころだから、もう５０年くらい経つ。
ずっと続けていた訳ではなく、子育てや仕事に忙しい間２０年くらいはブランクがある。
大学の頃はフラメンコギターに夢中になり、良い仲間たちにも恵まれてある程度弾けるようになった。
ギターは小さなピアノとも言われて、一人で楽しむ人も多いが、私は独奏は好まない。お酒でも飲みながら気の合った仲間たちと一緒に演奏するというのが一番楽しい。ギターだけでなく、歌や踊りやパーカッションなどもあるとベスト。スペインやブラジルなどラテン系の国を紹介したテレビ番組では時々そんな場面があるが、とてもうらやましい。
「チャンチキおけさ」という歌謡曲の歌詞に、「知らぬ同士が小皿叩いて、チャンチキおけさ」という部分がある。日本人にも同じような雰囲気を楽しむ土壌はあると思うが、なかなか実現するのは難しい。
たとえば飲み屋にギターを持ち込んで歌を歌ったりしたらどうなるだろうか。
回りから「うるさい」というクレームが来て、続けられないに違いない。
実際にギターの演奏会の打ち上げで、とあるレストランでギターの合奏をしていたら、店からクレームが出て中断した経験がある。
ギターは、ピアノと違って持ち運べる楽器だ。
もう少し自由に演奏できる場所が、たくさんあると良いのではなかろうか。