本朝徒然噺

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大・大阪博覧会in渋谷

2005年09月24日 | つれづれ
東京の渋谷で「大・大阪博覧会」というのが行われています。
東急百貨店本店で「栄光のナニワ歴史展」やトークショー、東急百貨店東横店で「ナニワうまいもん市」、セルリアンタワーホテルで上方落語の会「渋谷繁昌亭」など、「食す」「笑う」「遊ぶ」「知る」をテーマにした様々なイベントが開催されます。
東急百貨店本店のメイン会場には、通天閣に安置されている福の神「ビリケンさん」が、史上初めて通天閣を出て東京にやって来ているそうです。

会期はイベントによって微妙に異なるので、今日は「ナニワうまいもん市」に行ってみました。
東急東横店の催事場へ行ったら、人でごった返していました。

大阪=「粉もん(お好み焼きやたこ焼きなど、粉をといて作る食べ物)」というイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。
たしかに「粉もん」もおいしいのですが、それ以外にもおいしいもの、歴史のある食べ物はたくさんあります。

その一つが、高麗橋に本店がある「すし萬」の「小鯛雀鮨」です。酢でしめた小鯛が上に並べられた棒ずしですが、魚のしめ具合といい、とにかく絶品です。小鯛のおすしのほかに、鯖の棒ずしもあります。時期によっては、鯵の棒ずしもあります。
鯖ずしは京都にも「いづう」など有名なお店がありますが、大阪の鯖ずしは京都のとはまた少し趣が異なります。魚のしめ方などが微妙に違うのです。「いづう」の棒ずしもおいしいと思いますが、個人的には「すし萬」のほうが好きです。
高麗橋の本店に何度か買いに行ったことがありますが、店の間口が広く、歴史を感じさせる建物です。本店でも小売をしてくれますが、大阪の梅田界隈のデパートで購入することもできます。
せっかくなので、小鯛雀鮨のハーフサイズ(4切分)を買いました。今は暑い時期なのでその日のうちに食べないといけませんが、夏場以外の時期なら2~3日もちます。

「すし萬」のほかにも、うどんの「今井」など有名なお店が出店していました。
「今井」は道頓堀にあるうどん屋さんで、故・ミヤコ蝶々師匠も生前よく通っていたのだそうです。
親子丼と小さなきつねうどんのセットを注文しました。親子丼は、ごま油の風味が効いていました。鶏の玉子とじの上にさらに生卵が乗っていて、まぜて食べるとまろやかな味わいになります。
うどんのつゆをお吸い物がわりにして食べるのが、また格別です。

ほかにも、昆布やお菓子などのお店がたくさん出ていました。

先日、彦八まつりを見に行った際にお目にかかった飴屋さん「なにわの伝統飴野菜 十八屋弥兵衛」も出店しているとのことだったので、行ってみました。すると、先方でも覚えてくださっていて、こちらから声をかける前に「先日の彦八まつりの際は、ありがとうございました!」と声をかけてくださいました。
「彦八まつり」の時、桂あやめさんの「ねちがいや」で「十八屋弥兵衛」さんの飴を売っていたのですが、ちょうどその場にいらした「十八屋」の専務さんが、「今度渋谷でこういうのんをやりますんで」と「大・大阪博覧会」のことを教えてくださったのです。

このお店では、大阪の野菜を使った飴を作っておられます。
「天王寺かぶら」や「田辺横門大根」「毛馬きゅうり」など、いろいろな種類があるのですが、どれも野菜の風味が生きていて、自然なおいしさです。
野菜をかたどったかわいらしい飴もあります(冒頭写真)。これにも、ちゃんとそれぞれの野菜が入っているのです。

渋谷の「ナニワうまいもん市」は9月28日までですが、大阪近辺にお住まいの方は、「うまいもん」のお店にぜひ足を運んでみてください。



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