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舞姫

ひぐらし日記

新型コロナの治療に「抗生剤」をもっと活用してはどうか(2)

2022-01-27 | 日記
 竹森氏によれば、クラリスロマイシンをはじめとするマクロライド系抗生剤には、新型コロナウイルスに対しても以下のような作用が期待できるという。以下、引用文

①新型コロナウイルスが増殖するためには、感染した細胞の中で、自身の遺伝情報を持つタンパク質を合成する必要がある。遺伝情報の読み取りは細胞内にある“翻訳装置”のリボソームによって行われるが、クラリスロマイシンはそのリボソームに作用して、ウイルスの増殖を阻害する。

②新型コロナ肺炎の重症化を促進させるIL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカインの放出を抑制し、過剰な免疫反応で生じるサイトカインストームを防ぐ。

③免疫反応などの生体防御機構において重要な役割を持つ肥満細胞は、体内に侵入した抗原に応答して脱顆粒を起こし、サイトカインやプロテアーゼといった炎症に関与する生理活性物質を放出する。新型コロナウイルス感染症で生じる肺の線維化はそれらの結果により起こるが、クラリスロマイシンは肥満細胞の脱顆粒を抑制する作用があるため、肺の線維化を抑制する。

④ウイルス感染を防御する抗体の機能を持つ免疫グロブリンのひとつIgAの産生を促し、ウイルスを無力化して感染を防ぐ。

⑤クラリスロマイシンは弱アルカリ性で、ウイルスに感染した細胞の中にあるトランスゴルジ網(タンパク質を加工して細胞外に排出する役割を持つ)内のpHを弱アルカリ性に変化させ、ウイルスの成熟を抑制する。

⑥ウイルスがヒトの細胞で複製される際、ウイルス側のプロテアーゼというタンパク分解酵素を利用している。クラリスロマイシンはウイルスのプロテアーゼの活性部位に結合し、プロテアーゼの活性を阻害してウイルスの増殖を防ぐ。






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