2度の網入れで大物釣り用のイカは皆が釣った分を入れると400ハイ以上となった。
これから船は大物の釣れるポイントに移動するがいつもの場所だとしても1時間半以上は掛かるので、各自、近くの寝床に移動した。
この船には三か所の寝床があり、一階のミヨシの近くと船の一階の胴の部分、そして2階にも一か所4人位が寝られる場所がある。
タイの他の釣り船と違い、この船はいつも清潔に保られているので「ゴキブリ」が這い回っていたり、赤い小さな蟻に噛まれて腕や足が大きく腫れ上がってしまうということもなく至って快適だ。
寝床の数が多いので女性が何人か乗っても女性だけで一部屋使えばいいし、トイレも清潔で鍵も掛かるしシャワーも海水ではなく真水なので暑い日にはさっとシャワーを浴びてすっきりできる。
さて、移動時間に少し眠っておこうと思ったのだが、まだ夜中の12時を少しまわったところなので、なかなか眠ることができない。
まあ、いつもは店のラストオーダーの夜10時半を過ぎてからアパートに戻り、シャワーを浴びてから飲みだして寝るのが夜中の1時か1時半なのでしかたがないだろう。
羊を一万匹数えてもダメそうなので寝床(船の胴のところ)から抜け出して缶ビールを飲んでいるうちに最初のポイントに到着したのかエンジンの音が静かになった。
皆も起き出してきて大物用の竿の準備を始めて餌の「活きたイカ」を付けて投げ込んでいる。
大物用の竿は各自2本づつ用意しているみたいで、皆、やる気満々だ。
そして自分も大物用の竿を2本用意したのだが、2本のうち1本は「中層狙い」と決めている。
以前、釣り船太郎の高田さんの船に続けて乗っていた時には、大物用の竿は1本だけ出してハリスは15㎝と短くして、その隣でジギングやインチクをやることが多かった。
そして船をアンカーせずに「ドテラ流し」をするのが当たり前のような釣り方だった。
しかし、最近、バンサレーやサメサン等で乗る船は最初から大物狙いの船ばかりでアンカーする場合が多いので、サビキ仕掛けを下すこともなく、大物用の竿だけを2本出すようになっている。
竿の1本は「タイ式でオモリを道糸の途中にゴムで止める仕掛け」で、その日の様子を見てハリスを長くしたり短くしているが、もう1本は胴突き仕掛でハリスは約1mで捨て糸を30㎝程にしている。
このどちらかの竿を中層まで上げていて「ある魚」を狙っているのだ。
自分はタイで魚釣りを始めてまだ2年程しか経たないが、モコリーさんの釣りツアーで初めてバンサレーに行った時に、その船のキャプテンが大物仕掛けで1mはありそうなクイーンフイッシュを釣り上げるのを目の前で見て非常に大きなショックを受けた。
『自分でも釣ってみたい・・・』
それからはタイで釣りのブログをやっている方々に失礼だと思ったが直接コンタクトしていった。
そして特に大田さん(リュージョンさん)と染谷さん(momoさん)にはいろいと面倒をみてもらい、大物釣りの仕掛けなどを教わった。
下は大田さんと染谷さんのブログだが、たいへん勉強になった。(下のURLをコピペしてぜひ見ていただきたい)
(大田さん)
http://islandfishbite.blogspot.com/search?updated-min=2009-01-01T00:00:00%2B09:00&updated-max=2010-01-01T00:00:00%2B09:00&max-results=50
(染谷さん)
http://momo8875.blog.fc2.com/
http://blogs.yahoo.co.jp/momo8875/
このお二方のブログは自分の教科書のように読ませていただいたが、中でも染谷さん(momo)さんのブログの中にある「バショウカジキ」の写真が目に焼き付いている。
『自分でも釣ってみたい・・・』
そして、また(momoさん)に直接コンタクトして聞いた「バショウカジキ釣りのポイント」が「中層狙い」だった。
でも、なかなか釣れないがいつかは必ず釣りたいと思っている魚だ。
さて、話を元に戻して最初の大物ポイントでは「まこっちゃん」が変わった魚を釣り上げた。
写真を撮り忘れたので下の写真はweb図鑑の写真だが「カライワシ」という魚らしい。
体長は80㎝程もありイワシの仲間なら美味しそうだが翌日、高田さんに調べてもらったとこと「骨が多くて食べられない」とのことで残念だった。
さて、その後もろくな魚が釣れなかった。
自分はバラクーダの3連発や、ちょっと大きな奴が来ても「フエフキ」とか外道ばかりしか釣れない。
大きな引きもあり期待もしたが、1m程の「ネコザメ」とかそんなのばかりだった。
下の写真も「まこっちゃん」が釣った魚だが、どうやら「アイゴ」の仲間らしい。
でも30㎝以上もあり、こんなののトゲに刺されたらヤバいことになりそうだ(笑)
朝飯を食べては移動したり、昼飯を食べては移動したり時間ばかりが過ぎていったが、釣果の方はとても芳しいというような状況ではなかった。
エサのイカが400ハイもあると言うのにとても残念だ。
途中、斎藤さんが「サビキ仕掛け」で型の良い「マテアジ」や「イトヨリ」を釣っていたので、自分も「サビキ仕掛け」を出してみたのはいいが、潮が早過ぎて自分の大物用の竿の仕掛けに「一人お祭り」してしまい直ぐにやめることにした。
納竿まで残り1時間程になった頃、トモの「まこっちゃん」が出していた2本の竿に同時に魚がヒット。
竿が大きく曲がってかなり大物らしい。
1本を中乗りに任せて、もう1本を取り込むものの直ぐにバラしてしまう。そして、もう1本の竿を中乗りから受け取り取り込むものの、オモリが付いた輪ゴムを仲乗りがちぎってもう直ぐ魚が見えそうな時にバラしてしまいとても残念そうだった。
その後直ぐに秋本さんの置きに大きなアタリ、ドラグから糸がどんどん出て行く。そして上がってきたのは立派なサイズの「ピア」だった。
さて、これで今日は「納竿」だなと思っていた残り時間10分に、また「まこっちゃん」の竿に大きなアタリ。
2度のバラしもあり、慎重に、慎重に巻き上げて上がってきたのは、大きな「ホシカイワリ」だった。
今回は宴会の皆での集合写真を獲り忘れてしまったが、この魚はタイでも高級魚でとても美味しい。
料理の写真は斎藤さんや高谷さんもブログでアップしてくれているのでご覧いただきたい。
でも「まこっちゃん」本当に良かったね。自分の事以上に本当にとっても嬉しい。。。
もし、この魚をバラしてしまったらとても立ち直れなかったのではないかと思う。
大物釣りを始めてまだ2度目でこの「ホシカイワリ」とはビックリしてしまう。
さて、今回はこのように餌の活きたイカがたくさんあったのに、大物は全て「トモ」に集中という結果になった。
そこで、教訓(2)だが、こういう魚の活性が悪く渋い日にはやはり「釣り座はトモが有利」ではないかと思う。
それと、教訓(3)だが、「次回はキャプテン・Mに乗って欲しい。」(釣れなくても諦めがつくから)
そして、最後に「釣りの腕を磨く前に、まずくじ運を強くするように努力する。」
でも、くじ運が悪いのは昔からなのでこれって諦めるしか無いのかな・・・(笑)
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