マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

今日から「キンチェー」が始まった。

2012年10月14日 | IRON CHEF THAILAND
今回は「IRON CHEF Thailand」に出場した時に作った「ハマチのセルクル寿司とカルパッチョ」の紹介をする予定だったが、今日から「キンチェー」が始まったのでキンチェーについて話をしよう。

今から7~8年程前の話しだがプーケットのマグロの加工工場で仕事をしていたことがあり、不定期だが1年のうち3分の1くらいはプーケットに滞在していたことがある。

あの2004年12月26日に起きたスマトラ沖大地震で発生した大津波はプーケット島にも甚大な被害と犠牲者を出したが、実はあの時もプーケットのマグロ工場に滞在していた。

プーケットは南の楽園の島で、いつも時間がゆっくり流れていて、まさかあのような大惨事になるとは誰も知る由もなかっただろう。

そのプーケットでも「キンチェー」はとても盛大に行われるが、今の今までお恥ずかしいことに「キンチェー」というのは「プーケットのお祭り」だと思っていた。

このお祭りの期間中は、プーケットでは多くの人が白い衣装を着て、肉や魚を食べずに野菜を食し、またアルコールも飲まないが、7日目に行われるパレードではヒンズー教のお祭りのように顔のほほに大きな釘を刺したりして、とても痛々しい感じを受けたものだ。

中国での5年の歳月を経て今はバンコクで生活をしているが、うちの店のスタッフから10月15日~23日までがキンチェーなので、まかないを食べられないという話を聞いた。

えっ? キンチェーはプーケットのお祭りじゃないの?と不思議な気持ちだったが、今日からお店の近くのトンロー通りにも「齋食」(菜食)のお店が出ているのを見掛けた。


(黄色い三角形の旗のところには「齋」と書いてある。

さて、そもそも、キンチェーとはどういう行事なのか調べてみることにした。

バンコクのフリーペーパー等に載っていた情報の寄せ集めだが、キンチェーというのは中国の明の時代に第9代皇帝が敵に殺害されたことにより、国民が9日間に渡り喪に服したことに由来するらしい。
この期間中は身体を清潔にし、白い服を着て、肉や魚を食べずに齋食(菜食)を食べ、アルコールも飲まず、性交渉も避けて慈善活動をするとのことだ。

主にプーケット等、タイの南部の中華系のタイ人が行っていた行事だが、今ではタイ人でもこの期間中は齋食(菜食)をする人が増えたようだ。

また、キンチェーのことは、「 Vegetarian Festival」 (菜食祭)とも呼ばれるようだ。

さて、このお店で齋食(菜食)の料理の写真を撮らせてくれるか聞いてみたところ、快くOKしてくれたので、写真を貼りつけておく。



尚、写真を撮らせてもらって、そのまま立ち去るのもなんとなく申し訳ないので、何品かその店で買って実際に齋食(菜食)料理を食べてみることにした。



左から竹の子、中央が大根、右が青菜だが、どの料理も炒め煮のようで油の量も多く、味付けもかなり濃いめで、ご飯のおかずににはいいが、ダイエットには向かないと思う。

しかし、1年のうち「キンチェー」の9日間を身を清めて精進料理を食べ、お酒を飲まずに精進するのはとてもよいことだと思う。
(自分にはキンチェーを実行するのはとても無理だと思うが)

「キンチェー」は仏教徒の多いタイだから広まった行事だと思うが、うちの店のような飲食店にとってはこれが何か月も続くようだと商売あがったりになってしまうだろうし、実際にこの期間中はお休みにするタイ料理店もあるようだ。

さて、今日は午後のアイドルタイムに「伊勢丹デパート」に調理器具を見に行ったのだが、エラワンの祠に寄ってきた。



この祠で祈った願い事は必ず叶うと言われていて、どんな願いごとでも叶えてくれる仏様としてタイ人だけではなく、中国や台湾、シンガポールなどの国から参拝にくる人もいるようだ。

そして、この祠のすぐ近くに「宝くじ」を売っているおばさんがいて、にこにこと笑顔を振りまいているのが目にとまった。



見なければいいものの、宝くじの数字を見ていると、不思議と当たりそうな気がしてくるものだ。



結局、3枚(330B)を買ってしまったが、エラワンの仏様の御利益はあるのだろうか。。。


























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1 コメント

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Unknown (風間)
2012-10-25 19:46:57
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