All over the world

世界中を旅したい・・・

ハリケーンサンディーの爪痕と避難生活

2012-11-09 23:00:47 | Weblog
10月28日が急遽お休みになり自宅待機。
そこから始まった。

10月29日アメリカ東海岸を襲ったハリケーンサンディー
私はAnkoが里帰りしてることもあって、自宅のアパートでハリケーンの過ぎ去るのを待つことにした。
十分な食材と水は確保してるから大丈夫だと思ってた。

最も近づくと言われてた時間8:30~9:00PMの間、ものすごい強風に怖さを覚え、9:00PM頃になったら海水もどんどんアパートに入ってきてるように見えた。
確実に向かいのアパートはアパートに浸水してるのがわかる。
車もどんどん流されてく。
しまいにはバチンという音とともに停電。
あまりの恐怖に1人でいるのが怖くなった。
怖くてAnkoに電話するも停電してしまったら、携帯のバッテリーは貴重なので長電話は禁物。
あまりの恐怖にお向かいをノックしたけどいない。
お隣りをノックしたら快く中に入れて下さった。
キャンドルの灯りだけでたわいもない話をしたり、ダックスフンドのPENNYちゃんと遊んでるうちに心が和んだ。
2時間くらいお世話になって部屋に戻ったものの、寝ても寝ても目が覚める。


そして夜が明けて、カーテンを開けてビックリ
昨日までのRockawayとは全く別ものになってしまってた。
今自分のPCが手元にないので写真をアップできないけど、本当に目を覆いたくなる世界が私の目に映った。
近所を歩いても涙しか出ない。
この先ここはどうなってしまうのか???
その恐怖は、やっぱ昨年起きた東北の震災と重なるものが大きかったからだろう。
もちろん東北の方の方が甚大な災害で比べものにはならないけど、同じくらい悲しかった。
何もなくなったボードウォークの脇を歩いてると、まさか私が東北の被災地の方と同じような光景にたたされるとは…。

ライフラインの途絶えた私を唯一繋ぐのは携帯だけ。
でもその携帯も電波が悪くて途中で切れたり、届かなかったり。
Ankoは心配で何度もトライしてくれるんだけど、なかなか状況が伝えられなくて。
そんな中、お向かいのご夫婦が私を心配して訪ねてくれた。

「自分たちは昨夜のうちに避難して、今様子を見に来たんだけど大丈夫?水は?懐中電灯は?キャンドルは?」と心配してくれた。
彼が居ないことを彼らは知っていたので、私をえらく心配してくれて…本当に涙が出そうになった。
ここのアパートの人たちは本当に優しくて素敵な人たちばかり。
そんな気持ちで2日目はそれでも乗り切れた。


3日目ももう少し歩いてみようとBeach 116th Streetまで行ってみた。
その途中まさに今、消火活動を終えたばかりという状態のところを目の当たりにした。
ハリケーンの当日も、近くで火災が発生しているとは聞いてたけど、まさかここも???
そのうちの一軒は最近オープンしたばかりのピザ屋さん、オープンして間もなくでこの惨事???
もう気の毒で気の毒で…そしてこの近くには住んでいた人も多かったハズ。
みんなはこの寒空の下でどうしてるのか?
小学生の頃に教科書で見た戦後の荒れ地のようで怖かった。
涙が止まらなくて止まらなくて、心細くて…でもそんな時に人の優しさに触れるものよね。

アパートの近くにあるファーマーシーがオープンし、軒先で欲しいものを聞いて受け渡すという、かなり時間のかかる作業だけど必死にやってくれてる。
私は取りあえず水とチップスと電池を購入。
アパートに戻って、キャンドルで廊下を歩く私を見て

「そんなんじゃダメだ。これを使いなさい」と、1つの懐中電灯をくれた。
顔がハッキリ見えなくて、その後もお礼を言えてないんだけど…ありがとうございました。


4日目、バスが動き始めてると聞いたので、脱出するぞ!!
小さなキャリーケースに最低限の荷物をまとめて出た。
するとBeach 116th Streetで携帯を充電できるところを発見!!
まずは充電しないとと駆け寄ったら、最後の1つプラグをGetすることができた。
寒い中2日ぶりの充電、これがまたえらい時間がかかる。
なんとか電源が入るようになったとき、友達からのTextが。
私を救出しにくるとの事。
急いで電話してみるとお店のお客様の車で迎えに来てくれるという、これまた涙の出る話。
それでもバスで向かうよと言ったものの、結局待つ事になった。
再会したときには涙が止まらなかった。
本当に有り難い。


今週の月曜日、様子をみに帰ろうとRockawayに帰ったけど、人はわんさかいて救助の人もたくさんいてめーいっぱい仕事してくれてるので言えないけど、あまり変化がなかった事に落胆してしまった。
早く自分のアパートに戻りたい。
何と言っても彼女の生活のリズムを崩してしまう事が凄く申し訳ない。
そして火曜日の夜から高熱を出し、40度近い熱が下がらず仕事にも行けず…一体どうなってしまうのか????
3日目にしてようやく微熱、頼むこのまま再発しない事を願う!!
そして1日も早い、復旧復興を願いたい。
今なおこの寒い中、電気の通らない自宅で頑張ってる人がたくさんいるのだから。

オバマさん、選挙終わりなのはわかるんだけど、タイやカンボジアは今行かなくていけないのでしょうか?
もちろんオバマ支持派なのでそれ以上はコメントしませんが…お願いします。
お年寄りや子供の事を考えてほしいと願うイチ庶移民です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿