ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

世界の音楽 フォルクローレ

2015-06-21 10:38:24 | 鑑賞
先生「日本の首都は?」
児童「東京!!」
先生「日本一、高い山は?」
児童「富士山!!」
先生「標高・・・」
児童「3776メートル。」
先生「みんなよく知ってるね。日本一高い山、富士山と同じくらいのところに首都がある国を知ってる?」
児童「あー聞いたことある、どこだっけ?」
先生「ボリビアの首都、ラパス。」地図で指さす。
  「高山病って聞いたことがある?ここに住んでいない人が、この場所に初めてくると空気が薄くて、頭が痛くなったり、気分が悪くなったり、ちょっと動いただけでたくさん運動したみたいに疲れてしまったり・・・富士山くらい高いところでも、首都があって、人がたくさん暮らしているんだね。
  ペルー、パラグアイ、アルゼンチン、ボリビア(地図で指さしながら)ここの音楽を『フォルクローレ』と呼びます。DVDで見てみよう。」
児童 DVDで「コンドルは飛んでいく」の映像を見る。

先生「いろんな楽器があったね。まず、太鼓。教科書の写真には、みんなの使っている大太鼓に似た太鼓だけど、DVDで出てきたのは、長い胴の太鼓だったね。
   弦楽器は、どうだった?」
児童「ギターがあった。」「あと、ギターより小さい楽器。」「ウクレレみたい。」
先生「そうだね、二つの弦楽器があったね。一つは、ギター。もう一つは、チャランゴという名前です。
   みんなが言ったようにウクレレぐらいの大きさだったね。音は、マンドリンという楽器に似ているね。
   吹く楽器、管楽器は?」
児童「リコーダーみたいな笛。」「たて笛。」「たくさんの木を並べた笛。」「これもたて笛?」
先生「よく見ていたね。リコーダーみたいな笛はケーナ。管をたくさん並べた笛はサンポーニャ。」





先生「ケーナを持ってきたから見てみよう。」ケーナを見せる。
  「リコーダーと比べてみよう。」リコーダーとケーナを両手に持ち比べる。
児童「ケーナの方が少し長い。」「少し太い。」「穴の数が違う。」「穴が大きい、ケーナの方が。」
先生「ここも良く見て。」吹き口を比べる。
児童「あれー、ケーナって筒だ。」「ホントだ、吹くところも管だ。」
先生「実はケーナの音を出すのは難しいんだ。リコーダーは息を吹き込めば音がでる。」ピーピっと吹く。
  「リコーダーはホイッスル方式で音がなる。ホイッスルは体育の時間に審判が使っている笛。この窓の部分が大事。ここを押さえると音はならないよね。
   ケーナは尺八やフルートみたいにビン鳴らし方式。角度を工夫して息をうまく入れないと鳴ってくれない。
   もうひとつのサンポーニャもビン鳴らし方式。葦や竹を長さを変えて並べています。こんな感じだよね。」大きさの違うビンやペットボトルを三つくらい準備して音の高さの違いを聞かせる。
先生「尺八も持ってきたよ。」


尺八とケーナ。

先生「尺八とケーナ、似ているね。もう一度、音色を聞いてみよう。みんなが吹いているリコーダーとの音の違いを感じながら。」

児童 もう一度DVDを見る。リコーダーとケーナの音の違いを席が近い人と話す。

児童 もう一度、CDで「コンドルは飛んでいく」を聞いて、頭に浮かんだことを発表する。



 DVDで楽器や演奏の様子をしっかり見る。CDで音楽から受ける印象や頭に思い浮かんだことに集中する。
二つを使い分けました。

 今回は、ケーナ(とても安い・・・)ちう実物があったので、身の回りの楽器と比べてみました。比べてみることで、ケーナがどんな楽器なのか分かると同時に、いつも使っているリコーダーがどんな楽器なのかもわかります。

 楽器の音色について話すとき、多くの児童は、「音が高い」「音が大きい」のように、音の高低や音量については、よく話します。もっと、音の感じや音の表情について話せないかなぁと思うことがよくありました。同時に、自分の話す語彙も、音については少ないなぁと反省していました。
 その時、書いたのが下に示した表です。
 まだまだ足りていないけれど、少し語彙を広げることができるかな?