ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

世界の音楽 アルフー

2015-06-14 09:41:16 | 鑑賞
先生「今日はお隣の国、中国。アルフーという楽器を聞こう。」
児童 アルフーの独奏DVDを聞く。
先生「弦が何本あったか分かった?」
児童「一本?」「二本?」「三本?」
先生「四本?(笑) よく見えなかったね。実は、この楽器のもう一つの名前を見ると何本の弦か分かるよ。」黒板に『二胡』と書く。
児童「分かったぁ!」「二本!」
先生「そう、二本の弦を弓でこすって音を出します。
   この『胡』ってどんな意味かというと、『中国の西側の地域』っていう意味。
   ということは、この二胡は西側のペルシァから伝わってきたということが分かるね。
   みんなのよく知ってる物の名前を漢字で書くと『胡』がつく名前があるよ。」
   黒板に字を書く。クイズ形式で児童に問題を出す。
   クイズ①胡椒 答え「こしょう」
      ②胡麻 答え「ごま」 
  「次からは難問だよ。『胡』を『こ』って読まないから。」
      ③胡瓜 答え「きゅうり」
      ④胡桃 答え「くるみ」

先生「日本の楽器に『胡弓』があります。三味線に似ています。だけど、三味線はバチで音をだすけれど、胡弓は弓でこすります。二胡の仲間だね。
  二胡の弓は楽器と一体化しています。胡弓は分かれています。
  もう一度、弦の様子、弓の動きをDVDで見てみよう。」
児童 もう一度見る。

先生「ヴァイオリンも弓で弾くね。二胡の音とヴァイオリンの音は似ている?似ていない?」
児童 感じたことを発言する。
先生 発言がでないときは、ヴァイオリンの演奏CDを用意し聞き比べする。また、席の近い児童同士、感じたことをつぶやき合う。その中に、先生が入っていき、児童のつぶやく言葉を拾う。

先生「どんな楽器もとても上手に演奏する人は、周りの人から『すばらしい!』『すてき!』と言われます。中国では、特にこの二胡を上手に弾く人がモテモテです。みんなうっとりしちゃうんですね、きっと。

*教育芸術社6年教科書

  今日は、もう一つDVDを見ます。十年ちょっと前に、日本で大人気だった中国の『女子十二楽坊』の演奏です。今日、みんで聞いた二胡も出てきます。他に、どんな楽器が出てくるか、お楽しみに。」
児童 DVDを見る。



 女子十二楽坊のDVDでは、二胡・琵琶・竹笛・古筝・楊琴が登場します。
琵琶や古箏は、後で学ぶ雅楽につながっていきます。中国と日本の文化が密接に関係していることが分かります。

 また、楊琴は、ハンガリーのツィンバロムやイランのサントゥールに似ています。(弦が箱にたくさん張ってあるのを上からバチでたたいて音を鳴らす)DVDがあれば、その同じ奏法を確かめ、音色の違いを聞きわけ、音楽を楽しむ・・・世界の楽器がどんどんつながっていきますね。