高校時代からの男性の友人が、静岡県西部の、故郷の磐田市に住んでいて、84歳の現在、水田地帯に居を構え、水田農業ではなく、小規模の個人畑作農業をやっています。小規模ですが、自分の宅地を含めれば、彼が行っている草刈り、草取り面積は5000㎡程度の広さでしょう。神社、近くを流れる太田川の堤防の草刈りも入っています。
その彼が、草刈りにエンジン付き刈払機を使わず、鎌を使っていると言っています。どうにも理解できず、理由を聞き続けていますが、彼が働いている現場を見ていないので理解できないままでいます。
しかし、最近、エンジン付き刈払機を使って行った西洗公園外周の草刈りの結果をよく観察して気付いたことがあります。地形が複雑になるとよく刈れていない、木の周りがよく刈れていない、刈払機で刈った面はすぐ大きな雑草の繁茂が生じる、草刈の効果は1か月ももたない(すぐ雑草が繁茂する)などです。
鎌をもって草刈りをやっていると、場を理解し、草刈りではなく、その場で雑草取りに切り替えることができます。この雑草は根っこごと取ろうという判断と即実行などです。どんな場でも鎌なら草刈り、雑草取りのどちらかのアクションを起こせます。
私が愛用している鎌は、中厚片刃信州鎌です。頑丈で、軽くて、砥ぎやすい鎌です。芝生面をなでるように鎌をスライドさせると、クローバーのような柔らかい草は、ひげそりでひげをそるようにきれいに刈ることができます。毛根が発達した大きな雑草は、葉っぱの上をまとめて掴み、上に引きながら、雑草の根元に鎌の切っ先をグサッ、グサッと突き刺します。鎌は押すのではありません。振り上げて勢いをつけて、切っ先を地面に突き刺します。すると、毛根のあたりの泥がやわらかくなります。すると雑草が抜けます。切っ先の刃がなまくらになることなど何も心配する必要はありません。あとで砥げばいいことです。今時の砥石は、性能が非常によく、砥ぐのに力はいりません。
私は、磐田市の友人のことを思いながら、西洗公園の、仮払機で刈った場所を鎌で補完しています。公園外周も鎌で雑草取りをするようにした方が、外周の美しさを安定化できると考えるようになっています。年に1回の仮払機による草刈りでは雑草が勝ちます。西洗公園の外周の刈払機による草刈りは、賽の川原です。
西洗公園での当番班による公園清掃は、一段と「鎌による雑草取り」作業を重視するようにしたいと思います。町の人々は、老若男女、鎌を使っての雑草取り上手になってもらいたいと思います。だいたんに鎌を振り上げ、切っ先を雑草の根元にグサッと刺せる人になってほしいと思います。
西洗公園南側の「芝生広場西」の斜面部の雑草取りは7月中に完了する予定です。8月24日の西洗自治会の夏祭りは、斜面部の芝生は繁茂不十分でそれほどきれいではないでしょう。来年の夏祭りにはきれいな芝生面を復活させるよう西洗公園愛護会は努力します。
芝生広場西の平面部は、クローバーを芝生に置き替えていく工夫努力をします。ここは芝生の移植を積極的に行わないと芝生化は実現しません。なお、クローバーは、芝生の中に広がってもタイミングを失敗しなければ、刈込で芝生の肥料にすることがでっきます。
公園南側の、躓きやすい縁石、L字溝などによる段差は、泥を埋めて段差解消という暫定的手法で対処します。本格的な段差問題解決は港南土木事務所による西洗公園大改修に期待します。横浜市は、緑アップ、森林保全、公園の充実を今後の重要施策と言っています。安易な地面的緑アップではなく、空間樹冠被覆率アップをねらった、本格的な地球温暖化対策、都市部のヒートアイランド化防止策を考えてほしいと思います。
今日、午前中、西洗公園南西部にある築山の上のベンチで、野庭団地の中年女性の方が、日限山4丁目の人とここで落ち合うと言って人を待っていました。灼熱の今日ですが、築山には涼しい風が吹き抜けていました。近くで雑草取りをやっていた私は、休憩をとり、この女性としばし雑談しました。この女性は、大変、緑環境に深い関心を持っている人で、建設50年がたち、野庭緑道の木々が老木になり、強剪定・伐採が行われ、緑道が緑道でなくなくなったことを悲しんでいました。
横浜市は現在の野庭緑道維持に消極的に見えます。野庭地区・地域の再開発計画があるからかもしれません。この基本計画では新たな緑道が、中心道路になる構想になっています。緑道の両側に住宅や施設が建設される理想の新町建設計画になっています。
現在の野庭緑道については、緑道維持ではなく、全部で36程度の花壇を、ある間隔で緑道脇に設置することに力が入っています。花壇推進団体は「のば緑採の会」で、野庭連合自治会の下部組織です。会員は、日頃から草花に興味を持っている人、自発的に保護・手入れの活動をしている地域の人、地域に自生している植物(キンラン、ギンラン、ナンバンギセルなど)に関心をもち、保護活動をしている人などに声がけして入ってもらっているそうです。ボランティア組織です。
この計画は「野庭団地 みどり いきいき まちづくり」といい、2024年度で一区切りとなる3年計画で、行政の助成は、1100万円以上の規模の計画です。
私は、木々が老木になったが、緑道維持の工夫努力を続けべきだったと思っています。緑道の維持管理技術の開発は非常に重要と考えるからです。花壇建設は安易でした。地球温暖化、都市部ヒートアイランド化に真に対応できる考えは緑道です。花壇ではありません。