日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

公園の維持管理における鎌の効用

2024年07月27日 | 社会

高校時代からの男性の友人が、静岡県西部の、故郷の磐田市に住んでいて、84歳の現在、水田地帯に居を構え、水田農業ではなく、小規模の個人畑作農業をやっています。小規模ですが、自分の宅地を含めれば、彼が行っている草刈り、草取り面積は5000㎡程度の広さでしょう。神社、近くを流れる太田川の堤防の草刈りも入っています。

その彼が、草刈りにエンジン付き刈払機を使わず、鎌を使っていると言っています。どうにも理解できず、理由を聞き続けていますが、彼が働いている現場を見ていないので理解できないままでいます。

しかし、最近、エンジン付き刈払機を使って行った西洗公園外周の草刈りの結果をよく観察して気付いたことがあります。地形が複雑になるとよく刈れていない、木の周りがよく刈れていない、刈払機で刈った面はすぐ大きな雑草の繁茂が生じる、草刈の効果は1か月ももたない(すぐ雑草が繁茂する)などです。

鎌をもって草刈りをやっていると、場を理解し、草刈りではなく、その場で雑草取りに切り替えることができます。この雑草は根っこごと取ろうという判断と即実行などです。どんな場でも鎌なら草刈り、雑草取りのどちらかのアクションを起こせます。

私が愛用している鎌は、中厚片刃信州鎌です。頑丈で、軽くて、砥ぎやすい鎌です。芝生面をなでるように鎌をスライドさせると、クローバーのような柔らかい草は、ひげそりでひげをそるようにきれいに刈ることができます。毛根が発達した大きな雑草は、葉っぱの上をまとめて掴み、上に引きながら、雑草の根元に鎌の切っ先をグサッ、グサッと突き刺します。鎌は押すのではありません。振り上げて勢いをつけて、切っ先を地面に突き刺します。すると、毛根のあたりの泥がやわらかくなります。すると雑草が抜けます。切っ先の刃がなまくらになることなど何も心配する必要はありません。あとで砥げばいいことです。今時の砥石は、性能が非常によく、砥ぐのに力はいりません。

私は、磐田市の友人のことを思いながら、西洗公園の、仮払機で刈った場所を鎌で補完しています。公園外周も鎌で雑草取りをするようにした方が、外周の美しさを安定化できると考えるようになっています。年に1回の仮払機による草刈りでは雑草が勝ちます。西洗公園の外周の刈払機による草刈りは、賽の川原です。

西洗公園での当番班による公園清掃は、一段と「鎌による雑草取り」作業を重視するようにしたいと思います。町の人々は、老若男女、鎌を使っての雑草取り上手になってもらいたいと思います。だいたんに鎌を振り上げ、切っ先を雑草の根元にグサッと刺せる人になってほしいと思います。

西洗公園南側の「芝生広場西」の斜面部の雑草取りは7月中に完了する予定です。8月24日の西洗自治会の夏祭りは、斜面部の芝生は繁茂不十分でそれほどきれいではないでしょう。来年の夏祭りにはきれいな芝生面を復活させるよう西洗公園愛護会は努力します。

芝生広場西の平面部は、クローバーを芝生に置き替えていく工夫努力をします。ここは芝生の移植を積極的に行わないと芝生化は実現しません。なお、クローバーは、芝生の中に広がってもタイミングを失敗しなければ、刈込で芝生の肥料にすることがでっきます。

公園南側の、躓きやすい縁石、L字溝などによる段差は、泥を埋めて段差解消という暫定的手法で対処します。本格的な段差問題解決は港南土木事務所による西洗公園大改修に期待します。横浜市は、緑アップ、森林保全、公園の充実を今後の重要施策と言っています。安易な地面的緑アップではなく、空間樹冠被覆率アップをねらった、本格的な地球温暖化対策、都市部のヒートアイランド化防止策を考えてほしいと思います。

今日、午前中、西洗公園南西部にある築山の上のベンチで、野庭団地の中年女性の方が、日限山4丁目の人とここで落ち合うと言って人を待っていました。灼熱の今日ですが、築山には涼しい風が吹き抜けていました。近くで雑草取りをやっていた私は、休憩をとり、この女性としばし雑談しました。この女性は、大変、緑環境に深い関心を持っている人で、建設50年がたち、野庭緑道の木々が老木になり、強剪定・伐採が行われ、緑道が緑道でなくなくなったことを悲しんでいました。

横浜市は現在の野庭緑道維持に消極的に見えます。野庭地区・地域の再開発計画があるからかもしれません。この基本計画では新たな緑道が、中心道路になる構想になっています。緑道の両側に住宅や施設が建設される理想の新町建設計画になっています。

現在の野庭緑道については、緑道維持ではなく、全部で36程度の花壇を、ある間隔で緑道脇に設置することに力が入っています。花壇推進団体は「のば緑採の会」で、野庭連合自治会の下部組織です。会員は、日頃から草花に興味を持っている人、自発的に保護・手入れの活動をしている地域の人、地域に自生している植物(キンラン、ギンラン、ナンバンギセルなど)に関心をもち、保護活動をしている人などに声がけして入ってもらっているそうです。ボランティア組織です。

この計画は「野庭団地 みどり いきいき まちづくり」といい、2024年度で一区切りとなる3年計画で、行政の助成は、1100万円以上の規模の計画です。

私は、木々が老木になったが、緑道維持の工夫努力を続けべきだったと思っています。緑道の維持管理技術の開発は非常に重要と考えるからです。花壇建設は安易でした。地球温暖化、都市部ヒートアイランド化に真に対応できる考えは緑道です。花壇ではありません。

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夏祭りまであと4週間

2024年07月27日 | 社会

今年度誕生した西洗公園愛護会事務局は、4月以来、「公園の荒れ」を問題視し、「荒れ」の除去を目的に仕事実験を続けてきました。重視した問題は、「雑草繁茂」、「斜面部の泥の流出、土地の凹化あるいは谷化」、「危険な段差」、「躓きやすい木の根」、「枝が太くなったヤゴ、ヒコバエなど」です。

愛護会はまず月1,2回の当番班による公園清掃の作業を、落ち葉掃除重視から雑草取り重視に変更しました。西洗自治会長、生活環境部長、生活環境部公園担当は、全員、愛護会員です。自治会と愛護会の協働はスムーズにいきました。

一番の感動は、5月からの公園清掃の当番班が、すべて、驚異的な清掃参加率を示し、雑草取り重視への方針変更を受け入れ、エネルギッシュに作業を行ったことです。ご老人もハードワークを頑張ってくれました。若い班長、班員は、公園は、子供達が、よく遊ぶ場だと言い、ハードワークを喜んでやると言って積極的に挑戦してくれました。

その班の力は、実に6月、7月も続き、その後の班もすべての班が班力爆発で、西洗公園から雑草が消えていきました。

もう一つの重要な方針変更は、園内から出る「とった雑草、集めた落ち葉、落下した枝、除去した枝」は、ゴミとして処分せず、すべて公園の荒れ修復の材料として活用することです。従来、毎回、公園清掃の後は、公園の南門の脇に落葉などを入れた大きな黄色のビニール袋が、10袋、20袋とでましたが、5月以降、出したビニール袋はゼロです。(注)悪用を恐れ、緊急で、切ったヤゴ、ヒコバエなどを短く切り、黄色の大きなビニール袋に入れ処分したものが5袋ほどありました。今から考えると、その時、冷静に考えれば、園内活用ができたのにと反省しています。

とった雑草などをどう活用するかは公園愛護会事務局が仕事実験に利用してきました。非常に驚いていますが、落ち葉などは足りないという実感です。

大量にとった雑草などを利用したのが、公園西側の、けものみちならぬ、ひとみちのスロープ改善です。通常、南側の芝生広場から北側の運動広場に行くには中央階段を利用しますが、階段以外に、上記のスロープを歩いても行けます。しかし、土面が露出し、泥が流れ、木の根が無数に露出し、躓きやすいスロープでした。今は、古来からの技法を利用して、枝、落葉、取った雑草を活用して滑らかなスロープに改修しました。泥を敷いて土面化すれば改修完成になります。

もう一つは、公園南西部の築山斜面の上部の荒れ修復です。これも大量の枝、落葉、とった雑草を必要としました。こちらは夏祭りには憩いの場になると言うことで、すでに一番上に泥を敷き終えました。4週間あれば、土面は落ち着いてくると思います。

斜面部は、当番班の公園清掃ではまだ雑草が取り切れていません。今、愛護会事務局で雑草取りの補完をやっています。雑草の下には芝生が残っています。築山斜面は来年には芝生のきれいな斜面に復活すると思います。

斜面の下、平面部ですが、クローバ―が大繁茂しています。このクローバーを除去すると、平面部が土面になり、近くの人が心配するように、土煙が立つようになる恐れがあります。

昨日、斜面部に近い平面部にあるクローバーを恐る恐る取り除いてみました。芝生が残っていました。この芝生を平面部に広げるように工夫すれば、公園南側の「芝生広場西」も、美しい芝生広場として復活しす。

西洗公園愛護会は、今後の50年に向けて、西洗公園維持管理マニュアルを作成し、美しい公園を未来に残したいと思います。今、愛護会員は9名です。花担当が3名になっています。維持管理という地味な仕事をこなす事務局を拡充する必要があります。西洗公園は日限山4丁目の中核施設です。昔で言うなら村の神社です。その維持管理は重要な町の仕事です。

私は、健康のためのラジオ体操や散歩のようなものだと思って公園の手入を楽しんでいます。実際、西洗公園を楽しめていて幸福と感じています。公園の仕事は、やればそれなりの効果が出ます。公園の仕事は、成就感、満足感、幸福感が大きいと思います。新規愛護会員歓迎です。新規事務局員歓迎です。

(注)西洗公園は樹木公園としての特長をどうやって保持するか、非常にむずかしい問題をかかえています。西洗公園愛護会は、単なる作業だけでなく、公園学追及の頭脳集団でもありたいと思っています。約50年前、都筑区の港北ニュータウンの公園や緑道を設計した上野泰氏らのような公園学プロが、日限山4丁目から育つといいと思います。舞岡公園もあります。単なる作業者であるだけでなく、公園づくり、町づくりに関心のある人が輩出するといいですね。

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