信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

『八ヶ岳倶楽部』③から秋まで  その1 この夏全般

2010年10月25日 10時17分16秒 | Weblog

2010.10.25(月) 記

昨夜来から今朝まで、雨です。
相変わらず不定期なブログで、お詫びとともに、来訪してくださってお礼申し上げます。
『八ヶ岳倶楽部』③から早や1ヵ月半経ってしまいました。暑い、暑いと言っていたのが嘘のよう。今の信州は炬燵が必要となりました。

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也(松尾芭蕉 『奥の細道』)
行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず(鴨長明 『方丈記』)
ちょっと違うか。

あの続きは『倶楽部』の中の雑木林のこと、柳生さんの奥さんとオカンと始めての愉快な出会いの様子のことなどをお便りするつもりでした。

その日から今日の10月25日、随分経過してしまって、お便りするタイミングを失してしまいました。また八ヶ岳には行くことがあると思うので、その機会にお便りすることにしましょう。

さて、その間何もなかったかというと、いろんなことがこの平穏な山里にもありました。


今年の夏は信州も暑かった。
昼間は33~34℃、時には36℃になったこともありましたが、さすが信州、昼間は蒸し暑いということもなく、夜間は窓を少し開けていれば夏蒲団を掛けなければ寒く感じるほどのしのぎやすさで、結局この夏も扇風機は物置部屋から出さずじまいでした。

お米も猛暑の影響か、一等米の割合が全国平均で60数%らしいですが信州米は96~97%と断トツに良かったようです。
これを見ると昼間の暑さより夜間の気温のほうが、生き物にとって大きく影響するようです。

野菜も「高い、高い」とマスコミが報道していました。確かに値段札を写したTV画面をみると、なんとまあ、ここでは考えられないほど高い。
でもわが家ではそんな影響は全くこうむりませんでした。ほんの少しの土地を耕すだけで食料の安全保障ができた、というわけです。安全・安心に加えて味が全然違う。
写真はある日の献立です。買ったのはサケとほんのわずかの量のベーコンだけで、ニンジン、キュウリ、ゴーヤ、ナス、ツルムラサキは家の前の土からの贈り物です。



これを国家単位で見れば、輸入量はゼロ、GDP(国民総生産)にも貢献度は極端に低いけれど、つまり経済での数字はかなり低いけれど、食生活に関しては豊かな生活を送っている、といえます(経済の数字、世論調査の数字、TV視聴率の数字。みんな作為とトリックがあるようです。このことについてはまた別の機会に)。

現在、TPPへの加入か否か(農産物の自由化の問題)、農業の大規模化、農家の高齢化、相変わらず某国からの毒入り農産物の流入(「安い」なら毒でも良い?)などいろんな課題を抱えていますが、小さな農業や農産物の流通のありかた、ロシアの『ダーチャ』方式などをもう一度考え直すべきじゃないか。
このブログでは何度も繰り返しますが、食糧問題や農村問題は、消費地である都市・都会にすむ住民の問題である、と再確認した猛暑の夏でした。

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