信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

梅は咲いたか、桜はまだかいな。

2012年04月08日 23時55分23秒 | Weblog
2012年04月08日(日)記

久しぶりです。
4月に入ると家庭菜園レベルの農作業とはいえ忙しくなってきて、お便りする時間が取りにくくなってきました。
でも、時折こうしてお便りします。

前回お便りした次の日の3月29日、所要で大阪へ高速バスで行ったのですが、途中の中央道から見る伊那谷では、すでにあちらこちらでトラクターが動いていました。
こういう景色を見ると、この時ばかりは雪がないことを羨ましく思いました。

こちらは4月に入っても降雪はしょっちゅうです。一昨日は晴れたとはいえ最高気温が6℃、昨日は午前中ずっと雪でしたし、今日の朝の最低気温は-5℃でした。
去年も春は寒く、農産物、特にリンゴなどの果樹が影響を受けたのですが、今年は去年以上のような気がします。ま、まだ花が咲いていないので今のところこれといった影響は出ないでしょうが。

花といえば、家の傍の竹林を切り開いて小梅と南高梅を植えてあり、去年はその小梅が4月2日に開花したのですが、今年はまだです。
これは隣町も同じで、例年なら今頃は『梅まつり』で賑わうのですが、今日の様子は写真の通り。花は全くと言っていいほど咲いておらず、咲いているのはスタッフのジャンパーのみ、といった具合です。
JAに注文している堆肥350Kgがまだなので、この町のホームセンターに1袋だけを買いに行った道すがら撮りました(帰宅後レシートを見ると2袋分打ってありました。やはりその場その場で確認しなければいけませんね)。



ま、気候はこんな状態ですが、それでも暦(こよみ)とスケジュールは進んでいきます。
4月1日は道普請。春に入ると本格的なムラの行事です。
そして今日は「Y神社春季大例祭」。


キウイフルーツの植え付け、バレイショ用の畝つくり、コマツナ、小カブ、ホウレンソウの播種(まだまだ寒いのでポットに。雪の朝だった3月21日に試行といった感じでマルチ+2重のべたがけでコマツナを播いたのですが、芽はでています)、といった農作業の合間を縫って参拝してきました。
畑には越冬した京ミズナやコマツナ、ホウレンソウ、ノザワナがあるのですが、食べ物というのは「その次」のための準備が絶対に必要なんですよ、ね。
(だから、必要なとき、あるいはずっと外国から輸入すればよい、という安易な考えに立つTPPは絶対ダメ。しつこいと思われるかもしれませんが、これからも繰り返します)。

あ、そうそう、ホームセンターから槍ヶ岳が見える山道を帰っているとき、道に迷ったドライバーを道案内したのですが、別れ際に「大阪の方ですか。こんな山の中で大阪弁をきくなんてびっくりしました。わたし布施(東大阪市)出身なんですよ。結婚で長野に来て数十年経ちますが、大阪弁なつかしいです」。私「私は堺です。転勤で枚岡(ひらおか。東大阪市)で2年ほど働いていたことがあるんですよ」と。
思わぬところで、思わぬ出会いがありました。

今日も北アルプスが輝いていて、感嘆し言葉を飲み込むほどにに美しかった。
早春の信州も、実にいい。
じゃ、また。