前回は12日の『総役員会』の報告でした。それから1週間。再就職して3週間近くなりましたが、ブログを書くリズムがまだできていません。できるだけ早く、仕事・農作業・ブログのリズムを作りたいと考えています。
『信州山里だより』ですので、とりあえず1週間の行事を箇条書きに。
4月6日は『道普請』でした。降雪や積雪、除雪作業によって荒れた道を直していきます。土除きや邪魔な竹木の伐採など。これには90歳であろうと100歳であろうと出席する義務があり、欠席の場合は『出不足金』を支払わなくてはなりません。半日作業では2,000円。この頃から野良で人を見かけるようになります。私は炭焼き小屋の前で、3人で2時間ばかりおしゃべり。オカンも別のところでおしゃべり。
翌4月7日(月)はJAで農家組合長の会議。各区の組長は、自動的に農協のこの任務を割り振られます。私は仕事の関係で遅れて参加。
いろんな取り決めごとがありましたが、一番大きな仕事は、組員に対して今年度のコメの作付け、出荷についての計画書を配布し、記入してもらってから回収すること。コメの減反割り当てなどに関連している重要なものだそうです。私は表向きにはコメを作っていないので、この用紙は配布されません。
4月10日(木)は『りんご部会』の総会。
『ヤマノブ』ブランドのリンゴの生産や販売の戦略が示される重要な寄り合いです。農協の技術員からも個人的に電話をくれていたのでぜひとも出席したかったのですが、残念ながら欠席。直売を中心とする私は、農協の進む方向とは違った進み方をしているので影響はないものの、出席はしたかった。
12日(土)は前回報告した『総役員会議』
4月13日(日)。千曲(旧の更埴)のアンズの花の見ごろですが、わが地域は『Y神社 春季祈念祭』(通常は『春まつり』と言う)。『五穀豊穣』『地域安全』等々。春は「お願い」、秋祭りは「感謝」ということ。
『S組』組長なので、初めて社殿に上がってお祭りする者の一員となり、詳しく報告する価値のあるものですが、文字通り残念ながら割愛。お神楽(といっても獅子舞のようなもので、島根のようなものではない)の奉納や、青年団のような『七清水会』という団体が、地区全部で十数人の子どもたちのために、おでんやおもちゃを売る店も出していることも記しておきます。
神主さんは千曲の某神社から来ていただき、その費用は2.5万円。2週間後のお寺の大般若祭に来ていただくお坊さんは5~10万円。「神社の方が安いなぁ」とは氏子総代の某さんの弁。この実感のこもった言い方が面白かった。
写真の左、杉のこんもりしたところが『Y神社』。2本の幟がはためいています。氏寺から神輿が出発し、写真では比較的平坦に見えますが、なかなかどうして。登りは歩くだけで息が切れそうになります。ここを昔は担いで、今は軽トラに乗せて。昔は急な階段を担ぎ上げて、今は車のまま神社の境内まで。今の人間はやわくなったと言いますが、若者がいないのです。
すべての儀式が終えれば公民館に行って『なおらい』(※)に参加。今は飲酒に関しては自主規制が厳しく、あまりおもしろくも楽しくもないなぁ、という感じです。
(※)『なおらい』とは酒・肴が出てイッパイやること。
4月15日(火)は『S農家直販』の総会。私も直売所のメンバーの1人ですので参加すべきだったのですが、委任状と農薬の使用についての誓約書を提出して、欠席。
この日あたりは『高遠さくら』の見ごろ。今年は行きたかったのですが…。最寄の「伊那北」駅まで臨時電車も出るのですよ、1便だけですが。
4月18日(金)は『Y公民館』で「土砂災害危険区域指定説明会」が開催。
長野市からの説明会なので出席する予定だったのが、急遽行けませんでした。
事前にもらっていた地図を見ると、いやはや『Y区』の多くが指定地域。わが『S組』は全域。わが家に限って言えば、Yの字のとおり母屋を中心に3方に崩落する危険性あり、と。つまり母屋が3方向に引き裂かれるカタチです。樹木をすべて伐採したとすると、ちょうど犀川に突き出た岬の先端に母屋があるので、さもありなん、と思うようですが、全然。善光寺地震でもここは被害が無く、近隣では一番がっしりしたところに建っているそうで、まずは崩落の心配はなし。某古老の話。「Y区が崩れても、あんたとこは大丈夫」と。
私は幼少の頃から地理が好きでしたし、犀川流域には温泉・冷泉が点在しているので、なぜなのかという地理的興味から参加したかった。
4月19日(土)
午後から、オカンと2人で下仁田ネギの植え付け約80本(まだまだ欲しい)。ネギも地域特有のもの(松本1本ネギやそれを改良した松代1本ネギなど)があるし、またそれらも植えたいのですが、このネギは実にうまい。で、まずは下仁田を、という訳。これは群馬県下仁田が主産地で、ここ信州でも人気です。関西ではどうでしょうか。
そうそう、今年から植え付け方を変えてみました。これは雑誌『現代農業』に載っていたもので、千曲の人が考え出した方法。
いろんな人が、いろんな工夫をしているのに感心しながら、真似たのですが、うまくいくかどうか。
200本の植え付け予定を途中でほっぽりだし、19:00からの安協の会議に参加。
安協とは『長野南交通安全協会 S分会 Y支部』で、私は『S組』の代表として参加。やることは交通安全に関する活動で、例えば春や秋の交通安全週間には横断歩道などに立って街頭指導を行ったり、区内の市道、農道などに一旦停止の白線を引いたり、ガードレールの清掃をしたり、道路に覆いかぶさってくる竹や樹木の伐採など。
活動費は、各家から徴収する500円で賄います。今年は昨年度の残りがあるので、いまのところ徴収の予定はないそうですが…。
そうそう、この安協では一切アルコールは出ません。当然と言えば当然ですけれど。
家に帰って溜まっていたブログを書くつもりが、BSで黒澤明の『用心棒』、続いてジョン・レノンを見てしまって24時を過ぎてしまい、大反省です。
そして本日は『S組』の「山の神」。
午前中に運転免許証の更新に行き、帰宅後すぐに、どんどん大きくなってきている葉ネギ、エンドウ、キヌサヤのまわりの草抜き。葉ダイコン、小松菜、シュンギクを播種。ホウレンソウ、ニンジン、ダイコン、サニーレタスその他数種類播きたかったのですが、14:00「山の神」の集まりへ。
この行事も『Y区』で5組あるうち、2組しか続いていないそうです。
わが『S組』の「山の神」さまは『熊野大権現』。
『S組』公民館の前に5色の吹流しを掲げ、窓には北アルプスの嶺嶺が枯れ木越しに聳え立ち、所々にはヤマザクラが彩りを添えている風景に時折目を移しながら、組の人たちと酒を酌み交わしつつ地域の歴史や日々の出来事のよしなしごとを語り合うゆったりとした時間を共有しているこうした集まりは、経済の世界では0(ゼロ。無価値)。けれど本当に豊かな生活だなぁ、と実感します。
数々の話題、いつかまた。ともかく、もう眠い。
あっ、そうそう。訂正です。前回で『ザゼンソウ』と書いたのは『ヒメオドリコソウ』の間違いです。ゴメンナサイ。これは忘れたらあかんので。