信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

風雲 急。

2011年10月28日 00時48分11秒 | Weblog
2011年10月27日(木)記

TPP問題、期限が近づき風雲急を告げてきました。
NHK長野ローカルニュースの中で、農業県である長野の農業とTPPの関係をこの月曜日から、短い時間ですが特集しています。

もしTPPに加わると
コメ  90%
コムギ 99%
生乳  100%
数字はもちろん『減』です。
衝撃的な数字です。
信州は山国。今ある耕作地に作物を作らなくなったら、国土の荒廃はすぐです。
姫川、信濃川(千曲川)、天竜川、木曽川は荒れ狂うでしょうね。


このお便りも、シズオさんとの話や、初秋2/2どころではなくなってきました。
TPPは農業だけの問題ではなく、我々国民のありとあらゆる生活を変えてしまう大問題です。

いろんな方が、いろんな立場で、さまざまな警鐘を鳴らしています。
今回のお便りはそれを紹介します。下線のあるところをクリックすればより詳しく見られます。


NHK視点論点
http://www.youtube.com/watch?v=8G29qFqId2w&feature=share

フジTV『とくダネ』(上のNHKと同じ中野さんですが)
http://www.dailymotion.com/video/xlyni8_tppyyyy-yyyyyyyyyyy_news

考えてみよう!TPPのこと(これは解りやすく解説しています。ぜひご覧下さい)
http://www.think-tpp.jp/

troussier100 トルシエの世界
「TPPは(関税を)ゼロにするというんですから。TPPは、結局、関税自主権を放棄すると。関税自主権を放棄ということは、主権を放棄すると。国家でなくなるということを意味するんですね。」by川内博史youtu.be/PPD8T5RWSA4

SeiichiMizuno 水野誠一
TPPというのは前から言っているように、日本だけのために作られた「注文の多い料理店(宮沢賢治著)」なのだ。最後はお客だと思っていた自分が料理されて食べられるというオチの。怖)

em54672emi emiotsuka
だからTPP推進の財界の目的は、安い関税による競争力の獲得ではない。安い海外の労働力と福利厚生費の削減 RT @kazu1961omi@xroottwo 自動車の関税、米国は2.5%、日本は0%。開いてないのは、どっちだ。日本は〝開国〟すべきといった時点で、すでに負けてる。

indoorcat629 Naoko
読みましょう! RT @mao3mao3: TPP亡国論(最終回)アメリカの「誰が」推進したいのか~国民に、目隠しをしたまま交差点を渡らせてはならない:日経ビジネスオンライン nkbp.jp/nn6FJP 4月4日に掲載された記事だが、今こそ再読すべき

yokotakanko 成瀬
ブログ記事更新しました!9月発電量/ TPPの真の狙いは日本の競争力の源である中小メーカー支配 yokotakanko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/9… 日本の国際競争力の源は中小企業にあり、大企業はそのまとめ役にすぎない・・・TPP投資規制解除で外資に狙われる中小ピンはねのおいしい大企業の地位

beatDPJ TPP大反対!米国の狙いは金融&保険など
【TPPはやめておけ】国債を大量購入してる日本の金融機関を買収してしまうと日本を奴隷化出来ます。日本政府は日本国債の数%(1%でもヤバい)の金利の上昇で破綻します。bit.ly/ro0EiE

bronks4215 大塚 建一
地方自治体における公共調達・・・地場産業が担うべき仕事を外資が奪う。日本経済根こそぎ略奪か。TPPの恐るべき本質。

sensouhantai 明月社・山岸飛鳥
TPPと武器輸出3原則見直し。連動している。といっても、米国に武器を輸出するのではない。米国の軍需産業に、日本の基礎技術が障壁フリーで流出 ということ。そしてできた武器を、日本は米国から関税フリーで買わされる。

saitoyasunori 斎藤 やすのり
昨日からのTPPに関する政調や勉強会で韓米FTAの情報がシェアされる。マスコミは「このFTAに遅れをとってをいけない。だからTPPに日本は加盟を」と盛んに報道しているけど、このFTAはとんでもない不平等協定ですよ。私は恐怖感すら覚えた(きょう中にブログで書きます)。




この『米韓FTA』の内容についてご存知ですか。次はその内容と解説です。
よその国(韓国)のこととは言いながら、隣国であり、これからも仲良くしていきたい国なので、「こんな条約を結んでホントに大丈夫なのか」と心配します。


米韓FTAの内容を見ても日本がTPPに加入しなければとまだ思うか?
http://miruton.jugem.jp/?eid=529
内容をを見れば全く酷い内容であり、アメリカで狂牛病が流行ろうが輸入の停止は出来ないし、韓国に投資をしたアメリカ企業が損害を負ったら韓国政府に損害賠償を請求できたり、更なる制裁も可能になり国際機関に提訴できるそうです。これらは金融や医療にも適用されるから韓国企業が負けてアメリカ企業が一人勝ちすることが決められたようなものだ。

知的財産権もアメリカに管理されるようになり、米国企業が韓国のWEBサイトを閉鎖できるようになる。さらには公営企業の民営化が強制されて、電気も水道もガスも高速道路も郵政も国営テレビ放送も民営化させられてしまう。ちょっと見ただけでもこれだけ酷い不平等条約なのだから、韓国国民は怒るべきなのですが、事大主義的国民性から何もいえない。その代わりに日本に当り散らす。

何しろこの米韓FTA、笑っちゃうような不平等条約なのだ。大国と小国の条約だからと納得出来るレベルじゃない。例えば、基本的に殆ど全ての市場を互いに開放して自由化し、その開放水準は逆戻り出来ない縛りがある。韓国が仮に他国により多く開放した場合には、自動的にアメリカに同等の最恵国待遇が適用される。
さらに自動車の販売高が下がったらアメリカのみ関税復活が可能だ。韓国の政策によりアメリカ企業が損失を出したら、アメリカ国内で訴訟出来る。韓国国内の問題であれ、米国企業にはあくまでもアメリカの法律しか適用されない。韓国の知的財産権はアメリカが全て管理する。韓国の公的サービス企業は民営化させられる。何だか書いているうちに、韓国が気の毒になってくる。おいおい、アメリカ、やり過ぎじゃないか。相手は奴隷じゃないぞ。
もちろん韓国側にもメリットはある。輸出依存率70%を超す国だけあって、さほど国際競争力のない工業製品の輸出を伸ばすしか生き延びる方策がない。如何にしてアメリカ市場に安値製品を買ってもらうか、それが大命題だ。慢性的外貨不足により経済破綻も間近に迫っている。既に国家としては死に体だ。独立を失おうと属国になり下がろうと、背に腹はかえられない。
それに既に韓国は実質的に米国の属領だ。過去二回の経済破綻を経て、韓国の主たる企業はことごとくアメリカ資本の傘下に入った。いいえ、わが社は韓国資本ですと胸を張る企業もあるだろうが、韓国系銀行は米系大手金融機関が抑えているから同じことだ。云うなればサムスンなどの機械組立工場があるだけで、あとは焼け野原状態だ。かろうじて生きてきた農業も商業も早晩絶滅するだろう。結局、アメリカ資本が韓国工場で安い製品を作り輸出して儲けるだけ。韓国人の生活はますます悲惨になる。


不平等協定:米韓FTA、米国賛成、韓国は批准せざるを得なかった
日本のマスメディアの「米韓FTA」交渉が米国議会承認となり、オバマ大統領が李明博大統領を国賓として招き、FTAの成果を大きく強調したと大々的に報道している。オタオタしていると、日本は置いてきぼりを喰らい、世界の孤児になってしまうぞ!と言わんばかりの報道だ。  

 日本が韓国に抜かれてしまった!サムソンを見てみろ!日本に流れている現在の論調は経済誌を眺めても、韓国経済賛美が多い。ウォン安の韓国経済が輸出産業の好調に支えられている構図だが、その輸出企業や金融機関の殆どが外資(7~80%)と云う実態やドル基軸通貨の為替操作に国家の命運を任せ切っている実態などを解説報道することはない。韓国内の貯蓄銀行の取り付け騒ぎなど、日本人は殆ど知らない。  

 つまり、韓国経済は海外からの資金の流入と為替操作で生きている経済構造だと云う情報が抜け落ちていると云う事だ。現実に、韓国国民の平均貯蓄額はマイナスなのだから、綱渡り経済を強いられていると云う事だ。挙句に、北朝鮮の威嚇が24時間365日圧し掛かる訳だから、米国(米軍)の言いなりになるのは、自然の成り行きと言っても過言ではない。  

 野田君に向かって、これ見よがしに「李明博大統領を国賓」を見せつける米国政府だが、上述のようなのっぴきならない事情が米国よりも韓国にある事実を無視して、心をかき乱されるのは、ほとほと愚かである。韓国経済は明らかに“張り子の虎”であり、外資が逃げだせば一気にギリシャ以上の破綻国家なのである。故に、「米韓FTA」実態を追認する協定に過ぎないのだ。  

 正確で詳しい協定の中身は未だ判らないが、韓国経済を生き永らえさせている経済実態を、より明確に規定・規制し、韓国を救うから、米国にも恩を返せと云う中身に変容しているようだ。韓国の国富が“張り子の虎”状態なのだから、米国が本気で韓国の富や市場を奪いに行くと云う分析は間違いだろう。むしろ、野田政権の「TPP交渉参加」が国内的にスムーズに進捗する為の“撒き餌”と考えておく方が妥当だろう。  

 “他山の石”、“人の振り見て我が振り直せ”と云う言葉を思い出して、「米韓FTA」の中身を吟味するべきだ。韓国に対して程奴隷的従属性は求めていないようだがTPPの米国の意図は同類だと解釈して間違いがない。何せ我が国には、身内である筈の財務省と云う勢力までが欲しがる「国民の資産」があるわけで、警戒の上にも警戒が必要である。「米韓FTA」はどうも米国の“やらずブッタクリ”に近似しているが、“対岸の火事”と笑っている内に、野田君が「TPP交渉参加」を決めてしまうかもしれない。



韓国ではコメだけが例外とされていますが、どうもそううまくはいかないようです。
「『交渉』で日本の国益は守った」と前原なんぞ言いそうですが、アメリカはそんな国じゃないですよ。


TPPと米韓FTAとコメ問題
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11049519345.html



まだまだありますが、今日はこの辺で。

稲わら

2011年10月18日 00時15分22秒 | Weblog
2011年10月17日(月)記

つい先ほど、19:30からのNHK『クローズアップ現代』をみました。
この番組は今日から「シリーズ 地域に探る未来へのヒント」として始まり、第1回目の今日は『日本を変える“地域自給”』として有機農法で有名な埼玉県小川町の金子美登(よしのり)さんをメインに、熊本で自給自足を目指して帰農する東京、千葉の人たちが紹介されていました。

この金子美登さんは日本における有機農業の草分け的な方で、1985年に出版された『有機農業の事典 暮らしを見つめる60講』(三省堂)の中で『わたしの土つくりと種子選び』として一編を書かれています。
その記事中、「わたしの自給・種暦」という、野菜など作目の播種・定植、収穫時期を一覧したカレンダーを書いておられ、大阪在住の頃は、このカレンダーを活用させていただいたものでした。
信州に来てからは、北信は寒冷地になるのでこのカレンダーとは合わなくなり、今は使わなくなってしまいましたが。

ちなみにこの『事典』はいわゆる百科事典のようなものではなく、副題の通り、今の暮らしのあり方を見つめなおすヒントが詰まった論文or随筆(?)集で、都会で暮らしている方たちこそ読んで有益だと思います。
私も何度も読み返し、それが今の生活へとつながったのかも知れません。
ちなみにページをめくってすぐ見開きで田圃の畦にいるヤギの写真があって、そのヤギが可愛らしく、これもいま現在飼っているきっかけとなったのかもわかりません。でももう26年前のこの本、まだあるんでしょうかねえ。

話が少し横道にそれましたが、未来へのヒントとなる「地域自給」はまさに「国内自給」に繋がるのです。このTPPとは全く正反対の方向こそが、持続可能な社会を作ることができるのです。


今日は前回の続きから書き出すつもりだったのですが、『クローズアップ現代』の話になってしまいました。

さて、前回の続き、です。

マサカズさんとの話の中で、嬉しいことにイナワラを頂戴することになりました。
私の百姓仕事ではこの稲わらは絶対欠かせないもので、3年前の在庫も底をつきはじめてきたところでした。
加えて最近ヤギのナナちゃんも稲わらの味を覚え、子ヤギもできる予定だし、ニワトリたちにも使い、リンゴにも、野菜畑にも、さらには干し柿つくりに、と。

いえいえまだあります。
注連縄(しめなわ)、ワラ縄、防寒、ネコちゃんたちの布団に、堆肥つくりにもなどその使い道は色々あって全く欠かすことのできない資材です。
さらに私にとって自然農法を確立した福岡正信さんの『わら一本の革命』の読者でもあったので、ワラへの思い入れは、自分で言うのもおかしいが、強い、と思う。

有難かった。ほんとに嬉しかったです。マサカズさん、ありがとう。


写真はその翌日、稲わらを軽トラに積んでいるところです。軽トラの荷台にやっと積めたほどの山盛りで、50束(そく。稲わらを数える単位)以上はあったかも知れない。


刈り取られた田んぼに暖かく柔らかい秋の陽光がそそいでいます。こんな光を浴びている田んぼは、きっと来年も豊作でしょう。
あのわら特有の懐かしい香りを胸いっぱいに吸い込みながらの労働は、心底幸せを実感できるものでした。


わらを積んで家に戻る途中、樹から落ちて路上に散乱しているクリがクルマにひかれてずいぶん潰れてしまっています。前々からあったのですが誰も拾う様子がなかったので、拾うことにしました。
路面上のものはクリでいっぱいになった私の帽子。


わらを積み込んでいる最中に通りかかったシズオさん。
少し話し込んだお話の内容は、次回に。


「夕暮れ時に畑を耕すことほど、美しいものはない」(ワンガリ・マータイ)

2011年10月17日 11時42分08秒 | Weblog
2011年10月17日(月)記

先日、あの「もったいない」のマータイさんが亡くなった。日本農業新聞のコラム『四季』からの引用ですが、感ること多々あったので皆さんに紹介したいと思います。

▼自伝は「ケニアがまだイギリスの植民地だった1940年4月1日、私は、ケニアの中央高原地帯にあるイヒデという小さな村で生まれた」と書き出す。「両親は小規模な自作農家」で「土からの糧を得て」暮らしていた▼生まれ故郷は木々が茂る肥沃な土地だった。広大な畑には水が十分行き渡り、飢えを耳にしたことはなかったという。小川で遊ぶことと畑仕事が大好きだった。「夕暮れ時に畑を耕すことほど、美しいものはない」▼その美しいアフリカの土地と水を奪ったのは、木材産業のための樹種転換と輸出向け換金作物の栽培だった。外来樹種によって生態系は壊され、雨水を蓄えることができなくなった。そして作物転換や森林破壊は子どもたちの栄養失調も招いた▼マータイさんは「木を植えよう」と思い付く。アフリカに合う在来種を植えれば土壌の活力がよみがえると考えた。農村女性によるグリーンベルト運動の始まりだった。「(仲間も)私と同じ土に育ててもらった人間」─マータイさんの環境活動の原点は農業と農村にあった。

『身土不二』という言葉があります。日本で生まれ住んでいれば、できる限り日本の土から生まれてきたものを食べる。アメリカに住んでいればアメリカでできたものを、フランスではフランスの、中国では中国のものを食べる。
食べ物に関してはそれが基本原則なのです。そして足らないもの、楽しみとするものはお互いが融通しあう。

ところが「食べ物」は「食糧」となり、「食糧となってからは戦略物資」となってしまいました。『食糧』は『エネルギー』や『武器・兵器』と同じレベルで扱われるようになってしまいました。

加えて70億人の人口を抱える世界のこれからは「食糧」と「水」の奪い合いになるといわれているにも拘らず、「農産物は安いところから買えばいい」「日本のGDPにおける第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっているのではないか」という、ウソを撒き散らすそんな政治家がいるのがどう考えても不思議でしょうがない。
もうすでに穀物メジャーや遺伝子組み換え技術を持った種苗会社と化学(農薬)会社のたった数社により、国境を越えて今や世界の食糧と生産を牛耳りつつある、というのに。


それにしても「夕暮れ時に畑を耕すことほど、美しいものはない」と感じる感性。偉人というのは、感性も豊かだ、としみじみ思います。

つい数日前、夕食の食材を買いに隣町のスーパーへ行く途中のことでした。
普通は国道を行くのですが、私はカブで行くので自動車やトラックを避けるために国道でなく山越えします。
その途中、少し離れた畑でマサカズさんがユンボ(パワーショベル)を運転しているのに気づいたので立ち寄ったところ、連作障害を避けるために天地返しをしている、ということでした。

遠くに白馬三山から唐松、鹿島槍の峰々が静かに周囲の空気の中に沈みつつある時、日の光も陰りはじめ、ひんやりしてきた空気の景色の中で働いている彼の姿は、まるでミレーの『晩鐘』の絵の中にいるような姿でした。

私が近寄っていくのに気づいたマサカズさんはユンボを止めて、二人で世間話です。
帳(とばり)が降りつつある中、「加工トマトの出来はどうだった」「こんなところ(中山間地)で百姓して利益など出るわけないわなあ」「来年はこうしてみる」等々、畑での立ち話も実にいいものです。
その脇をわが『S組』で一番若い40に近いセイイチ君が、脱穀したての米袋を積んだ軽トラックで私たちに手で会釈をしながら通り過ぎていきます。

マータイさんは働く姿の美しさを見、私は薄暮のアトモスフェア(空気、大気、雰囲気)の美しさに感じ入っていたのですが、マータイさんもきっと共感してくれるでしょう。

そしてまた
「農は農。それ以上でもないしそれ以下でもない生業(なりわい)そのもの」。
ここに住んでみて、このことが体でしみじみと実感していくのでした。

山里の初秋 1/2

2011年10月14日 23時24分03秒 | Weblog
2011年10月14日(金)記

前回は重かったでしょう、申し訳ない。
今回は「山里の初秋」についてお便りします。

この写真は10月4日のもの。この日、ブドウ(巨峰)を植えました。計画では市道から家へのアプローチをブドウ棚にしたいのですが、どういうわけか育ちません。実はこれで4本目。
最初はデラウエアとピオーネ。次にまた巨峰。いずれも枯れてしまいました。そして今回が4度目の挑戦です。
ブドウは荒地でも育つ作りやすい作物だそうですが、この地には合わないのかなぁ、と思ったりします。
確かにムラでもリンゴ、モモ、アンズ、ブドウは見当らないなぁと思いつつも、どうしても栽培したいので、また植えてみたのですが…。ま、土が合うのかどうか一度ムラの長老に聞いてみようかと思っています。

画面中央に寝そべっているのは家のネコで3匹のうちの1匹のクーちゃん。恋の季節では1か月も帰ってこず、かなり離れた隣町で偶然に見つけたこともあるほど活動範囲の広い男の子ですが、今はおとなしく家の周囲にいてゆっくり休養し、夜は私の布団に入ってきます。


次の写真は道路に覆いかぶさっている灌木。その灌木にカネムグラやクズがからまって影を落としています。雪が降らない時期では何ともないのですが、積雪時期になると道路のこの部分が厄介なことになります。
画面右側が南方向なので雪がまったく解けず、さらに凍結してアイスバーン状態になってしまいます。この部分はわずか10mほどの距離なのですが、通過には危険が伴います。以前から気になっていてやっと片付けることができました。これで凍結状態はかなり改善されることと思います。
写真で見る限り簡単に処理できそうですが、なかなか厄介で半日かかりました。右の写真が片付け終了の様子。
こういう作業も、市道でありながらも地域住民がやるのですよ。
  

この秋は赤とんぼが大量発生です。なぜなんでしょうね。
この赤とんぼ、最近では私たちがいる中山間地でもめっきり少なくなりました。
その原因は、田植機にセットする直前に苗箱(なえばこ)の苗にパラパラとかける粒状の箱剤(農薬)ではないか、と言われています。まだ確定はしていないものの、全国的に使用量に比例して赤とんぼが減ってきているというデータもあるそうです。
このイネの農薬は、『ドクター××』(ここでは名前を伏せます)というのですが、この農薬のおかげでイモチ病などを防げ、猛暑の中でのつらい農薬散布の作業が軽減されているのですが…。
そうそう、この赤とんぼだけでなくハチの発生もすごいです。特にアシナガバチの数はすごい。玄関の前で「ブンブンブン ハチが飛ぶ」状態です。ま、こちらから危害を加えなければ襲ってこないので放っておいています。
最近一度刺されたのですが、これは相手が人間の領域にいて(ブルーシートの中に紛れ込んでいた)、私が気づかなく触ってしまって「あちっ」。
不思議なんですが、痛みはそれだけ。普通に刺されたら痛みが続くのですが「あちっ」で、20分もすれば刺された跡は残っているものの、何ともなくなった。身の危険を感じたら出てくる『毒』の関係でしょうか。それとも私が鈍感になってきたのでしょうか。


そして最後は、犀川に浮かぶ屋形船。写真は10月8日のもの。
ここは、久米路峡という県歌『信濃の国』に歌われている名勝地です。この船の運航は不定期ですが、この日は動いていました。川面から見る盛りの紅葉はきっと素晴らしいでしょう。でもまだちょっと紅葉には早いです。
あ、そうそう、この川沿いにある高校の体育授業の一つにカヤック(カヌー)があるのですが、いつだったか1か月ほどまえのこと、ここでカヤック授業をしていました。
この時はカメラを持っていなかったのでその写真はありませんが、水と緑に囲まれた色とりどりのカヤック群と高校生のハツラツとした姿。見ていて羨ましかった。


続きは次に。


(追)
前回のお便り以降、ネット上を歩いていたら『TPP』と『新聞』(報道)についての論を見つけました。いずれも私が言うより説得力があると思いますので、ここに紹介します。

いよいよ切羽詰ってきた『TPP』に関しては2件
1つめ。
『「TPPで日韓を潰せるゾ!」シンクレア:「TPP」の真の目的をウィキリークス暴露!?』」
http://quasimoto.exblog.jp/15866946/
ここでは米大統領オバマから野田首相がせっつかれている(恫喝されてる?)ことや、TPPの内容の不明確さとともにウィキリークスの暴露記事が載せられています。今、ウィキリークスが一番信じられますね。

2つめ。『サルでもわかるTPP』
http://luna-organic.org/tpp/tpp.html
TPPは農業だけの問題ではなく、金融、労働その他あらゆるものに及んでいることをわかりやすくまとめられています。一読をお勧めします。


『新聞』報道については
『蜂呂前経産相の「放射能つけちゃうぞ」発言は虚報だった』
http://diamond.jp/articles/-/14408


(追 22:55)今日は小沢氏の公判2回目。
新聞報道がいかにでたらめか、共同通信の配信記事と江川紹子さんの傍聴記と比較してみてください。配信記事は読者にマ逆の「やっぱり小沢はあやしい」との印象を与えています。

(共同通信記事)
登記ずらし「特殊」と不動産業者
2011年10月14日(金)11時22分配信 共同通信
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告の第2回公判が14日、東京地裁で開かれ、検察官役の指定弁護士による立証が本格的に始まった。土地売買を仲介した不動産会社の男性社員が証人出廷。「今回は特殊。登記と代金決済が同時なのが原則論」とし、通常とは異なる手続きだったと証言した。

(江川紹子さんの傍聴記)赤字は特に注意を要する箇所のようです。
http://togetter.com/li/200506

畑で考えていたこと

2011年10月13日 01時31分11秒 | Weblog
2011年10月11日(火) 記

皆さんお元気ですか。
体育の日を含めた3連休が終わると、ここ信州の中山間地の夜間は急速に冷えてきて、1日単位で最低気温が1℃ずつ下がっていくような気がします。

夏の終わりから今日までずいぶんいろんなことがありました。そして続いているものもあります。
これらをその都度お便りすればいいのですが、冬の準備との競争で、なかなか時間が取れず文字通り「割愛」「割愛」で今日まできてしまいました。

畑を耕し、種をまき、来年のコメ作りのために荒れ果てた田で刈払機(草刈り機)で草を刈りながら、ずっとこんなことを考えていました。


1.松本市はヨウ素剤の備蓄を決め、長野市ではそんな話が全く出ないこと。
なにかにつれライバル視されるこの2つの都市。放射能に対しては松本市のほうが市民を守ろうとする意欲が見える。危機感が全く違う。
松本市長の菅谷(すげのや)さんは医師でチェルノブイリにも行って子どもたちの治療にあたり、子どもに対する放射能の害をつぶさに見てきているからでしょうか。
長野の鷲沢(わしざわ)市長は財界出身で、市民会館の建て替えを巡って、未だにいつまでもやっています。
たまたま2人の職業をあげたけれど、元の職業にかかわらず市民に寄り添っているかどうか、市長の姿勢の違いがこのような差を生むのでしょう。

2.長野県警が、万引きなどの犯罪を起こした青少年を、再犯防止の一助にするために、被災地でボランティア活動をさせることに決めた。
この趣旨は理解できないこともない。しかし活動期間が一泊二日で、作業が「瓦礫の撤去」というのではあまりにも短かすぎて、県警の思惑通りにはいかないのではないか。
犯罪を犯した子どもたちの更生を願うなら、一泊二日はあまりにも短い。
このボランティアで、生きることの大切さ、お互いが助け合うことの大切さ等々を被災された人々から学んでこそ再犯防止につながると思うのだが。
繰り返しになるが、その趣旨は分からないではいので期間の短さを残念に思う。

3.小沢裁判の開始。
秘書3人が有罪になり、小沢裁判が始まった。そして、小沢本人の記者会見があり、NHKの中継を見、のちにネットを見た。
秘書たちが証拠のない、あるいは証拠として証明されないまま有罪になったことに「なんで?」と驚き、それから恐れを覚えた。
これでは誰でも「うわさ話」や「推測(…と推認される)」で罪をおっかぶらされる。これは恐ろしいし危険だ。
小沢氏の会見時に述べた言葉は、裁判における冒頭陳述と同じ内容だったそうだが、マスコミ批判のところはNHKも含めほとんどのマスコミは無視した
検察(戦前は特高)と、裁判所と、マスコミ。戦争に突き進んだ戦前と同じ構図に見えた。
2011年の今現在、小沢氏が攻撃されている。しかしこれは「小沢問題」ではないのだ。「検察の問題」「裁判の公正さの問題」なのだ。「民主主義の問題」なのだ。
小沢秘書がやられ小沢がやられると、次に「○○」と「△△」がやられ、そしてあなたの隣人がやられ、最後にあなた自身がやられる。それも証拠なしに。
戦前の日本共産党はそのことをよく知っていた。それから60数年過ぎた今の日共は変質してしまった。もうあの栄光ある共産党とは違うものになってしまっている。
あ、そうそう、なぜ民放各局はこの裁判をワイドショーで取り上げるとき、ヤメ検弁護士(検察を退職して弁護士になった人)をコメンテーターとして同席させるのか、これが疑問。明治の自由民権時代、演説会の時の邏卒(警察官)の臨見
と同じに見える。あるいは、放送局が「わが社は変なことを放送していませんよ」という恭順の姿勢を表しているのだろうか。
すでに私たちの社会は暗黒の時代に入っているのかもしれない。

4.7日(金)のNHK長野でのローカル番組『知るしん。』のこと。
満蒙開拓団になぜ信州出身者が多かったのか、飯田市の「満蒙開拓を語りつぐ会』の研究から、そのことを検証した番組が放送された。
ちなみに県別数を見ると、長野県37,800人 山形・熊本各県17,200人 福島・新潟各県12,700人。
長野では「自ら率先して応募した」人たちは極めて少なかった、という。つまり満蒙開拓団は『国策』なので県が市町村に割り当ててきたらしい。
ところが割り当ててきても、自ら応募する人が少なかったため用いられた方法が『助成金』というアメだった。そこで県が、その村から「○人」出せば「助成金として○○円を出す」という姑息な方法をとった。
ある村ではどうしても道が欲しかった。ところが村の予算ではどうしても工事費がでない。そこでこの助成金が欲しくて村人を応募させた。番組の中である老人が「貧乏村はすぐ(助成金)に飛びついちゃう」と語っている。
開拓団員のその多くは、日本に帰ることなく異国で死んだ。そして旗振り役だった某村長は、戦後責任を感じて自殺した。
国策である原発と建設地への交付金。泣くのは地域住民。70年前のこととなんと重なることか。ただ違うのは、責任を感じて自死した村長と4億円の退職金をもらって行方をくらました元社長や未だに原発利権に群がる人たちが存在していること。
日本のジャーナリズムはローカル番組(局)とネット界の中に細々と生きているのかもしれない(それにしても月何千円も出して新聞を読む人の気がしれない。その代り情報リテラシーが求められるが)。

(追)
退陣に追い込まれた鉢呂前経産大臣の「放射能をうつしたる」発言。どうも某新聞記者が「大臣、放射能をうつさないで下さいよ」と言ったので、大臣が着ている服をその記者に近づける仕草をした、という話が出てきています。これが本当なら、一斉に横並びした大新聞というのは数段でウソをついて読者を間違った方向に引っ張っていく実に恐ろしいものです(新聞を信用するほうもするほうだが)。

5.アメリカのデモ
新自由主義がその原因であるという一言に尽きる。
力のある者が勝ち、カネのあるものが富をあさり、他国には戦争を仕掛け、庶民を支配しようとした結果だ。「We are the 99%」。たった1%が国中の富を独占している。
50年前のアメリカを思い出す。
『パパは何でも知っている』『ルート66』『奥さまは魔女』『ミスター・エド』の時代はアメリカは豊かだった。豊かなアメリカはすなわち中間層が豊かだったということだ。
中間層が豊かでない限り、国も豊かでなく社会も安定しない。「困窮者に手を差し伸べることは社会主義のやることだ」と断固反対するあの『ティーパーティー』の主張は「自己責任」という言葉とイコールで、小泉・竹中が日本の中間層を破壊して、今あるアメリカと同じ道を歩ませている。
豊かな中間層を再構築すること。これに尽きる。

6.TPP
保守も革新もなく、民族派も国際派もなく、老若男女もなく、農家であろうとサラリーマンであろうとなかろうと、マスコミの報道を鵜呑みにすることなく、TPPのまやかしと本質を見破って私たちの社会を守り育てていこうではありませんか。

何度もくりかえしますが、私たちは今、社会の根底をくつがえす重大な分かれ道に立たされているのです。


最後まで読んでくれてありがとうございます。今回のお便りはしんどかったでしょう。でも、やむにやまれぬ気持なんですよ。

若い君たちへ。これだけはぜひ覚えておいてほしい。
高校歴史は教える。
歴史は必ず良い方向に向かうということは絶対にない、ということを。
近代になってアジア・アフリカ諸国は欧米諸国に侵略された、日本も行なった。そして国としての名は呈しているものの外国に支配されている国々も多い。

高校地理は教える。
大企業が巨大規模で単一換金作物を作り出す(モノカルチャー)と、その地の自然は破壊と荒廃が生まれ、自作農は低賃金労働者に没落する、と。


(なぜか忙しくて、投稿が遅れました)

牛バラ肉『国内産』

2011年10月06日 23時52分53秒 | Weblog
2011年10月06日(木)記

ここ長野の北部(北信地域)は昨夜丁度7時からずっと地震で、有感で昨日は9回、今日も8回起こっています。ほんとに気味悪いです。

さて、今日は1週間ぶりに町に出ました。
連れ合いが、髪を整えたいけれど運転がまだ無理なので、行きつけの美容院がある長野駅前までアッシー君で出て行った、という訳です。

待っている間、近くにあるJR系列のスーパー(『新鮮市場』だったかな)を覗いたのですが、まあそれぞれの店独特の雰囲気ややり方があるものだと、つくづく感じました。
特に気になったのは生鮮食料品で、商品名に続いて○○産と表示するようになっているのですが、この店では『国内産』との表示だけ。法律に違反しているわけではないのですが、『長野県産』『群馬県産』のような表示を見慣れている私には、東電の原発事故の後だけに、かなり気になりました。

なぜならこれまで耳にタコができるほど「直ちに健康に影響がない」と聞かされ、学者連中からは「○○シーベルトまでは大丈夫」「ここの野菜や肉、魚は食べても安全」、はては不安を持つ母親が給食を拒否して弁当を持たせていることに対しての批判や、「非国民」のような中傷をしているけれど、マスコミは報道しないけれどすでに福島の子供たちに甲状腺の異常が認められたではないか。それもまだ6ヶ月しかたっていないのに。

「風評被害」を起こすといわれようと、子ども達を守るためには徹底した検査と安全を確認したもの以外、与えてはならないのだ。それを「地元産のものを」という美名の下に放射能を浴びた福島の子ども達に福島産を与えることは、いいことなのか。
風評被害を起こさせた加害者は東京電力であり、国策として推進した自民党・公明党であり、真実を報道しないマスコミであることを、私達は決して忘れてはならないと思う。

自ら生き延びようとし、そして次世代に引き継ごうとするのが『命』というものであり、従って不安なものを避けるのは『命』としては当然の働きだし、それを無意識に感じている母親が子ども達に「安全なもの」を食べさせたい、というのは当たり前の行為です。
こうして頑張っている母親達を助けバックアップするのが健全な社会の働きといえるのだけれど、わたくしたちの社会はやはりおかしな方向に向かっているように思える。

「100℃以下になった」という報道でなんとなく安心してきている私達ですが、いまだにフクシマから放出され続けている放射能のことを考えると、いま早急に求められるのは、スーパーなどで売られている食品への「ベクレル」表示だろう。

チェルノブイリの事故が起こったとき、幼い娘2人を持っていた当時の職場の同僚は、イタリアから輸入したパスタを「怖いから」といってすべて廃棄したことを思い出す。
彼は異常だったか、正常だったか?

子ども達を守る。

『命』のバトンタッチを、私達はきっちりとしていかねばならない。
これは、どんな世代の人間達にも課せられた「尊い義務」なのだ。

小さな畑

2011年10月01日 01時19分23秒 | Weblog
2011年09月30日(金)記

昨日、鎖骨を骨折している連れ合いの病院通いから帰宅して遅い昼食をとっているとき、思いがけない人が尋ねてきました。

とある人が家に近づいてくるので食事をしながら見ていると、かの人はどんどんと敷地内に入ってきてヤギの顔を親しく撫ぜるのに、玄関前にいる我が家のセコム(番犬のロク)が全く警報音(咆哮)を出しません。
どんな人でも、私にでも認識するまでは吼えるのにと、不審に思って外に出ると大阪に住む連れ合いの兄夫婦でした。
遠いところを急な訪問で驚愕です。でも、びっくりはしたものの遠くから来たという感覚はなく、すぐ近所からふらっと立ち寄りにきたという感じになるのは不思議です。

話を聞いてみると、長野市大岡(旧 大岡村)のクラインガルテンの抽選会があって、それに参加したあとこちらに寄った、ということでした。ここは数年前の2年間、義兄夫婦が借りていたところで、再度応募したのでした。
抽選の結果、借りることができた、ということだそうです。

大阪から通うのは少々大変でしょうけれど、やはりそれだけの魅力があるようです。
このクラインガルテンからは北アルプスの展望が開け(素晴らしい眺望です)、すぐ近くには大岡温泉という温泉があります。秋の紅葉も美しい。もしスキーをするなら近くにスキー場もある。
私も家を探している時に偶然にもこの近くの空家を見に来たことがありました。この時、よい天気で北アルプスが見えていたらここに決めていたかもしれないような所です。


クラインガルテンと聞くと思い出すのはロシアの『ダーチャ』です。これはいつかお便りしたことがあったように記憶しています。ソ連からロシアに変わるとき、比較的混乱がなかったのは『ダーチャ』のおかげで食料に対する不安がなかったからだ、というような内容でした。

もう一つ思い出すのは、職場が大阪の西成区にあったときのことです。もう35年ほど前くらいになるかもしれません。
職場のすぐ近くに市立図書館があり、ここで借りて読んだ1冊の本の内容が忘れられないものでした。
それは自民党国会議員が書かれた本で、その議員の名前も書名も忘れてしまいましたが、内容ははっきりと覚えています。

要旨はこうです。
すべての国民に、住居に隣接してある一定の広さの土地を与えたり、貸与したりする。居住者はこの土地を利用して園芸や家庭菜園を楽しむ。このことにより食糧自給を図るとともに、都市問題(当時は深刻だった)の解決の一助とする。
こんな内容でした。

第一印象は、自民党の中でもこんな人が居るんだ、という驚きとともにいいアイデアじゃないか、と思ったものでした。今はその議員の名前も書名もなぜメモしておかなかったのか、残念です。


昨夜のTVのニュースで「地球の人口がここ50年で30億人から70億人に増加した。近い将来、水と食料の奪い合いが起こる」と言っていました。
そうでした、私の子どもの頃は世界の人口は約30億人と教わりました。それが私自身がまだ生きているこの時代に倍以上の人口になっているのです。水と食料を奪い合う日が目前に迫っている時代になってきているのです。お金では買えなくなる時代がすぐそこなのです。たとえ買えたとしても、それはより貧しい国からの収奪に他ならないのです。カネのある奴が貧しい腹のすかした人たちの目の前にある食料をかっさらっていくことが許されるでしょうか。私達日本人がこんなことをしていいのでしょうか。



文頭で連れ合いが骨折している、と言いました。1ヶ月以上、パン食の朝(連れ合いだけ。私はごはん党)を除いて昼夜のまかないをしています。
料理に取りかかる前には畑に行きます。畑と相談して献立を考えます。もちろんそこからすべての食材を調達することはできませんが、ほんの小さな畑でもかなりの割合になります。
ナスが成っていれば、昨日は油味噌で、今日は焼きナスで、明日は麻婆豆腐で、明後日はおやきに、というように。
畑からは、ナスとともに安全と大きな安心と満ち足りた満足が与えてくれるのです。
いまこれを手放すことはできない、小さな私の菜園。
TPPが論じられている今、実はグローバルの中での日本の農業に当てはまると思うのです。


あなたはこのお便りを読んで「またTPPか」と思うかもしれません。
でも、どうか明治全期にわたって苦労した不平等条約の愚を繰り返さないために(治外法権、関税自主権の欠如──結局は一般国民が泣き、ずっと貧しかった)も、貧しい国の人々の餓死がほんの少しでも減らせるためにも、TPPについての理解をお互いに深めていきたいと思うのです。


下に2つの記事を紹介します

【日本刀の如き】 現役官僚 中野剛志 【経済論客】 前編 TPPが2分でわかる
http://www.youtube.com/watch?v=klGTVNJrObw&feature=share

『TPPで日本をも食で牛耳ろうと企むモンサント社と住友化学(米倉経団連会長)の危険な関係』
http://togetter.com/li/108382