信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

「雪中ハイキング」

2011年02月28日 13時05分46秒 | Weblog
2011.02.28(月) 記

早いもので今日は28日。2月も終わりですね。
外は冷たい雨が降っているので、作業は休み。こんな時こそ農機具の整備をしたらいいのですが、久しぶりにお便りしようと思って、ジミ・ヘンドリックスを聞きながらパソコンに向かっています。

ジミヘンも好きなんですよ。聞いていると体が自然と動いてきます。最近ではビヨンセ。これは音楽よりもビジュアル的にかな。完璧といっていいほどのボディーラインですね。そうそう紅白で見た桑田佳祐の『それ行けベイビー』もよかったし、謡曲も大好きです。
要するに「なんでもgood!」なんです、たとえ貧しくとも希望があれば前を向いて生きられるのに、その一番大切なものを若者から奪ってしまった小泉・竹中を除いて。


さて、振り返ると前回のお便りは2月2日だったんですね。新年の決意もはやばやと頓挫しかけていますが、なにしろ夜も9時過ぎになると眠くて眠くて。「ひらに、ひらに(ご容赦を)」です。

ここ北信州のわが山里にも雨ということは、春がもうすぐ、ということです。
この14日から15日にかけての大雪の残りはまだあちらこちらで残っていますが、さすがに畑でも随分薄くなってきました。
というわけで、今日は去りゆく、そしてなごり惜しい冬のことについてのお便りです。

この冬初めて「雪中ハイキング」をしました。
実を言うと「ハイキングをしよう」と思って行ったのではなく、犬のロクを伴って近くの雪の山道を散歩がてらに2時間ばかり歩いたのですが、なんといったらいいか、鳥の声、動物たちの足跡、樹氷を初めとする雪景色のなんと素晴らしいこと。加えて快い疲労も含めてただただ「よかった!」の一言でした。

残念だったのは、「なんとなく」出かけたので足元はゴム長靴、カメラは不携行、熱いコーヒーを沸かすためのコンロ(携行燃料)などももちろん準備していなかったことです。
「ハイキングに行く」という心構えと、防寒に配慮した服装で必要な持ち物をリュックに詰めて雪の『野』を歩き、休憩にはクッキーか何かをつまみながら熱いコーヒーをすする。そして帰りには温泉に入って疲れを癒す。これ絶対おすすめです。(野山ではない、野、です。山はたとえ低山であっても1人では危険です)。

私にとって、信州に来ての楽しみの一つはスキーだったのですが、3年ほど前に膝を痛めてしまいました。
初めて医者に診てもらった時「先生、スキーできるようになりますか」と聞いた程です。また自分でもスキーをしたいために「絶対に直すぞ」という気構えも持っています。が、少しずつ、ムリかな、孫とソリ遊びが限度かな、という気にもなってきています。こんな時、この冬「雪中ハイキング」を偶然にも体験したのでした。

そこでネットで「雪中ハイキング」を調べてみました。ヒットしたのは「雪中行軍」。八甲田じゃあるまいし、ね。
結果、「スノートレッキング」「スノーシューハイキング」「スノーシューツアー」などで検索してみてください。「スノーシュー」だけでもいいかもしれません。
ありますね、信州にはやっぱり。野尻湖、菅平、軽井沢、志賀高原、白馬、上高地、乗鞍、蓼科、北八ヶ岳、美ヶ原etc。

ウィンタースポーツを楽しみたいが、スキーやスノボーはちょっと、とか「もう年だから冬は」というあなた、老若男女誰でもできる雪中ハイキングは絶対お勧めです。子連れはなおさらいい。そこにガイドさんが付いていてくれれば、自然観察もより一層楽しめるでしょう。そしてハイキングの終わりには温泉へ。

信州の冬は魅力いっぱいです。ぜひ一度来てみてください。きっとその魅力にとりつかれること請け合いです。

じゃ、また近いうちに。
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美術館ボランティア

2011年02月03日 00時12分00秒 | Weblog
2011年02月02日(水) 記

今日は天気予報どおり、随分暖かくなりました。といっても最高気温は4℃程度ですが、これだけあれば御の字。リンゴ、能率があがって今日から粗皮削りも始めました。


「粗皮削り」というのは、樹木の、といっても針葉樹には当てはまらないのですが、ウロコのようにはがれてきた樹木の幹の皮をはがしていく作業です。
この皮の隙間に害虫が越冬しているので、「粗皮削り」をしたあと「石灰硫黄剤」を散布する、というのが一般的な、そして最初の消毒、ということになります。
JAの指導ではそうなんですが、最近高齢化が進んできているからかあまりやかましく言わなくなりました。むしろ「石灰硫黄剤」を散布しないのなら、「粗皮削り」もあまり必要ない、と言っています(逆だったかな。「粗皮削り」をしないなら「石灰硫黄剤」を撒かなくていい、だったかな)。

「石灰硫黄剤」は明治からずっと使われている農薬なので薬害はない、ということですが、私は使っていません。でも「粗皮削り」はします。
その理由は簡単です。
潜んでいる虫を冷気で退治できるんじゃないかなという、希望的観測が一つ。
二つ目は、リンゴたちが痒(かゆ)がっているような気がして、まあ背中をかいてあげているような感じでやっています。削った後、リンゴたちもすっきりと気持ちよくなったような姿を見せてくれて自分自身も満足します。それに何よりのボディコミュニケーションになっているように思います。

さて、この作業をやっている最中、イビキをかきながらストーブの横で寝そべる我が愛犬(駄犬ともいう)のロクとは間逆な、スマートな犬が2匹、リードもつけずに近くをすばしっこくうろうろしているな、と思っていたらハンターの登場です。

で、あまり時間が経たないうちにすぐ近くで銃声が一発。鳥の群れが飛び立ち、静寂が一気に霧散。
ほんとに近くだったので「おいおい」という感じでした。人家も近いのに。まあ、獣害が多いので仕方ないのかもしれませんが。なにしろすぐ近くまで、お出ましですから。


さて今日は、近くの美術館の「美術館展示ガイドボランティア養成講座」に申し込みました。
勤めから完全に解放されたら、同館の押しかけボランティアとして話をしに行くつもりだったのですが、偶然にもこの講座の受講者を募集していることを知って、まさに『渡りに船』でした。

若い頃、博物館(美術館でもいい)学芸員も一つの視野に入れていたのですが、学校の講義でそのときの講師があまりにも「やめとけ、やめとけ。美術品の持ち主にぺこぺこするのが仕事」とか「借りに行く時の必需品はアイロン。ズボンのスジをきっちりつけて訪問するのがまず第一歩」というものだから、恐れをなして違う進路を選んだのですが、学芸員の資格は取っておきました。ちなみにその講師は、NHK大阪放送局のSディレクターでした。40年近い前のことですが未だに覚えています。

やはり『三つ子の魂、百まで』とはうまくいったものですね。いまだに美術館や博物館、あるいは図書館の書庫のようなかび臭いところで一人静かに資料とにらめっこしている自分、というのも悪くない人生だったかな、とも思ったりもします。

さてこの美術館で、どんな働き方をさせてくれるのでしょう。今からワクワク、楽しみです。
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寒じた~

2011年02月01日 23時48分27秒 | Weblog
2011.02.01(火) 記

寒さがずっと続いていて、気がつくと今日は2月1日。前回のお便りからすでに10日経っていました。光陰矢の如し、ですね、早いものです。

とにかく今年の冬の寒さはちょっと違いますね。
シーズン中、-10℃の日は幾日かありますが、それは寒暖ある中での低温です。
ところが今年は1月に入ってずーっと高原状に-7℃以下が続いています。ちょうどボディブローのような感じで、これはこたえますよ。「寒い」でもなく「冷たい」でもなく、「しばれる」とも少し違う。そう、「寒じる」です。信州弁で「かんじる」。これがピッタリ当てはまります。

水道管は全て凍結です。
普通は止水栓を止めるか電熱ヒーターに通電すればOKなのですが、連続の寒さなので念のため両方しているにもかかわらず、水は出ません。従ってトイレに行くときは、温水を入れたペットボトル持参で用をたします。温水栓は使えますので、水仕事は全てお湯を使わざるを得ません。で炊事をするオカンは、手が荒れる、といっています。湯だと手の脂が取れるからだそうです。お湯で研いだお米はあまりおいしくはありませんね。

先日(1月28日の金曜日)、リンゴに行ったときのこと。
もちろんオーバーズボンを履き、そのとき初めて靴下を2枚重ねにし、使い捨てカイロを靴下につけたのですが、こうした万全の備えにもかかわらず、芯からの冷えを感じました。

作業を進めていくうちに剪定鋏の戻りが悪くなってきました。こうなると能率が悪いだけでなく、腕もグッと疲れがでてきます。この原因のほとんどは刃に樹脂がついたからです。こんなとき砥石で軽く刃を撫でると元に戻るはずが、今回は様子が違う。

じつは刃と受け刃の支点の部分(正式にはなんと言うのか)が凍結しているからでした。
雪の中に落とした剪定鋏に付着した雪を手で払っただけだったので、作業中に凍っていったんですね、驚きです。

この日は鋏も動かなくなってきたので、早々に帰宅しました。
途中の道路温度計は15時半頃で-4℃、加えて途中から時折雪がまってくる曇天になってきたので寒いはず。晴天なら気温が低くても暖かったのでしょうが。

写真はリンゴの木に残された鳥の巣。昨年もありました。無農薬なので鳥たちもやってくるのでしょう。


昨日の予報では今日から気候は緩むとのことでした。昼間は「暖かい」ということはなかったのですが、午後11時の今、寒さは少しマシかなといった感じです。外の温度計を見ると-5℃。やはり少しマシかな。
1日2日でいいから、一度暖かくなって欲しいです。

なにしろこの続く寒さに、少々愚痴った、かな。
農家民泊の続きは次回に。

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