今日も朝からずっと雪が降り続いています。なので、リンゴの剪定はお休み。ネコちゃん4匹とワンちゃんはストーブを囲んで眠っています。野沢温泉村ではとうとう積雪量が2mを超え、中野飯山地域(北信地域)では大雪警報が出されました。この雪、まだまだ続くという予報です。
今日は11時からわが『S集会所』で、『S組』だけの女衆のおしゃべり会。オカンも楽しみにしています。「来なさい、来なさい」と温かく迎え入れてくれてありがたいことです。こういう集まりは同じ『Y区』内でも他の『組』にはないようです。近所の温泉行きの時もあります。
女衆の集まりは男と違って各自持ち寄った野沢菜など漬物の漬け方や、おやき・煮物などの料理、諸行事や近所の話など生活に密着している話が多いので、若い頃から民俗学に興味を持っていた私は、男の集まりよりも正直こちらの方に興味はあるのですが。なんといっても、地域の伝統の大部分を引き継いでいるのは女性なんですから。
まあ、オカン、ゆっくり楽しんできてください。
一方、私は昨16日、『Y区』の臨時総会へ出席しました。議題は「Y公民館館長及び主事の改選について」。
公民館の役員の任期(2年)が切れるこの時期、臨時総会が開かれて新しい館長・主事(会計のようなもの)が決められます。この公民館長と主事の選出については、都市部では消えてしまったいわゆる「ムラの民主主義」が色濃く残っているような気がしますので、またまた硬くなりますが、おたよりせざるを得ませんので、ご辛抱の程を。
出席者19名(あとで3名が追加出席)、役員6名、委任状37で計62。現在の『Y区』は全戸数76。過半数超で総会は成立なのですが、76という数字に出席者には少なからずショックです。つい最近まで80数戸あったのですから。
まあそうでしょうね、区の状況に精通していない私ですら、この一年で2戸減ったのを知っています。
まず選出された議長が出席者のなかから立候補者を募ります。まあ、誰も立候補しないのはどこでも同じ。
次に出席者が各『組』(『区』に5組あります)ごとに部屋のあちこちに集まり、『組』として区の住民の中から館長・主事にふさわしい2名を推挙します。同時に各組2名ずつの選考委員も決めます。
そして各組から集まった合計10名の選考委員が、各組から推挙された人を検討します。
年齢、経験、市の役職(民生委員かどうかなど)、人望、その他。今回私も『S組』の選考委員として参加したのですが、諸要素を考慮した選考もなかなか大変です。そして選考委員会として館長、主事の2名を決定します。
この2名を選考委員長が臨時総会に報告し承認されます。ここでやっと「区民総意」となります。
ところが名前の上がった人が「はいわかりました、やります」と受諾するとは限らない。
もしこの総会に来ていなかったら推挙された旨を伝え、返事を待ちます。よい返事を得るために現館長・主事の説得活動もあります。これを受けてくれればいいのですが、この「区民総意」が断られたら…村八分? これはない。
ではどうするか。
受諾されるまで何度か臨時総会を招集、開催して同じ事を繰り返します。
実に時間がかかります。非効率といえば非効率です。でも今は何事も『多数決』で決められる世の中で、ちょっと違う「ムラ」の決定方法。ここに「ムラの民主主義」「ムラの寄り合い」の知恵があるように思います。
地方のこうした小さな地域だからこそ直接体験できる「ムラの民主主義」。
いま盛んに言われている地方・集落の疲弊・消滅の危機は、グローバルな民主主義とは違ったムラの直接民主主義の消滅の危機でもあるのです。
この大切な「民主主義」に繋がる「ムラ」の知恵を大切にしたい。そう思っています。
今日は11時からわが『S集会所』で、『S組』だけの女衆のおしゃべり会。オカンも楽しみにしています。「来なさい、来なさい」と温かく迎え入れてくれてありがたいことです。こういう集まりは同じ『Y区』内でも他の『組』にはないようです。近所の温泉行きの時もあります。
女衆の集まりは男と違って各自持ち寄った野沢菜など漬物の漬け方や、おやき・煮物などの料理、諸行事や近所の話など生活に密着している話が多いので、若い頃から民俗学に興味を持っていた私は、男の集まりよりも正直こちらの方に興味はあるのですが。なんといっても、地域の伝統の大部分を引き継いでいるのは女性なんですから。
まあ、オカン、ゆっくり楽しんできてください。
一方、私は昨16日、『Y区』の臨時総会へ出席しました。議題は「Y公民館館長及び主事の改選について」。
公民館の役員の任期(2年)が切れるこの時期、臨時総会が開かれて新しい館長・主事(会計のようなもの)が決められます。この公民館長と主事の選出については、都市部では消えてしまったいわゆる「ムラの民主主義」が色濃く残っているような気がしますので、またまた硬くなりますが、おたよりせざるを得ませんので、ご辛抱の程を。
出席者19名(あとで3名が追加出席)、役員6名、委任状37で計62。現在の『Y区』は全戸数76。過半数超で総会は成立なのですが、76という数字に出席者には少なからずショックです。つい最近まで80数戸あったのですから。
まあそうでしょうね、区の状況に精通していない私ですら、この一年で2戸減ったのを知っています。
まず選出された議長が出席者のなかから立候補者を募ります。まあ、誰も立候補しないのはどこでも同じ。
次に出席者が各『組』(『区』に5組あります)ごとに部屋のあちこちに集まり、『組』として区の住民の中から館長・主事にふさわしい2名を推挙します。同時に各組2名ずつの選考委員も決めます。
そして各組から集まった合計10名の選考委員が、各組から推挙された人を検討します。
年齢、経験、市の役職(民生委員かどうかなど)、人望、その他。今回私も『S組』の選考委員として参加したのですが、諸要素を考慮した選考もなかなか大変です。そして選考委員会として館長、主事の2名を決定します。
この2名を選考委員長が臨時総会に報告し承認されます。ここでやっと「区民総意」となります。
ところが名前の上がった人が「はいわかりました、やります」と受諾するとは限らない。
もしこの総会に来ていなかったら推挙された旨を伝え、返事を待ちます。よい返事を得るために現館長・主事の説得活動もあります。これを受けてくれればいいのですが、この「区民総意」が断られたら…村八分? これはない。
ではどうするか。
受諾されるまで何度か臨時総会を招集、開催して同じ事を繰り返します。
実に時間がかかります。非効率といえば非効率です。でも今は何事も『多数決』で決められる世の中で、ちょっと違う「ムラ」の決定方法。ここに「ムラの民主主義」「ムラの寄り合い」の知恵があるように思います。
地方のこうした小さな地域だからこそ直接体験できる「ムラの民主主義」。
いま盛んに言われている地方・集落の疲弊・消滅の危機は、グローバルな民主主義とは違ったムラの直接民主主義の消滅の危機でもあるのです。
この大切な「民主主義」に繋がる「ムラ」の知恵を大切にしたい。そう思っています。