今日は月末。
今月中が支払期限のわずか559円のため、わざわざ車で30分かかる長野市内まで行きました。先月亡くなった母親の後期高齢者医療保険料の精算で公金扱いのため、銀行が指定されています。ところが堺市指定銀行は長野ではがわずか3行のみ。それも中心部にしかない。
地元の八十二銀行や長野銀行はもちろん農協での支払いもダメ。われわれ田舎に住む唯一頼みの綱の郵便局も、関西圏のものだけOKということで、近くの郵便局は利用できず、わざわざ長野の中心部まで出ていかねばならないという次第。ああ不便。
このケースは別にしても、いま、買い物弱者とか交通弱者について言われていますが、田舎の住民にとってはお金の決済に関しても大変です。まあ、都会の人には決して理解されないでしょうが(だから、郵便局の民営化なんてムードだけで賛成したんでしょう。郵貯や簡保の莫大な金をかすめ取るという隠された大きなシカケがあることも分からずに)。
ついでに少々遠回りして、予約してあった電気チエンソーを受け取りに行きました。
今はエンジンチエンソーと、電気の計2台使っているのですが、電気の方がもう寿命なので新しく買いました。やはり電気は軽いし燃料補充の手間がかからないので、家で使う場合は殆どが電気の方を使っています。
他にタマネギの苗を買ったりまあなんだかんだで他の用事も済まし、結局今日の午後1時30分から開かれる「加工食品 製造・販売」説明会に、昼飯も食えずにやっと間に合いました。
さて今日の本題であるところの「加工食品 製造・販売」説明会とは何ぞや、ということです。
来年の9月、上信越道 長野ICの近くに観光バスが入れるほどの大型農産物直売所ができます。ここに登録農家が野菜や果物を出すのですが、当然陳列する品数を増やすために加工食品の出品も促されています。
加えて私は知らなかったのですが、昨年の3月、『六次産業化法』(正式な法律名は、長いですよ…「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」)が施行されてJAも推進している、という訳です。(※)
私は、自分が作っている野菜は完全無農薬でしかも完全有機肥料を使っていて安心・安全・品質・味には自信があるのですが、残念ながら見てくれはいまいち。
消費者は安心・安全を求めていると言われているものの、購買傾向を見ているとやはり値段と見てくれの2点の比重が大きい。
ということで、野菜の売り上げについては期待していません。
で、主力商品を2つに絞っています。
一つはリンゴとその関連商品。もう一つはヤギミルク(チーズはずっと先。自家用は来夏から)。
リンゴの関連商品はいくつか考えているのですが、そのなかでリンゴジュースとヤギミルクの、商品化するにあたっての注意点というか準備というか、それについての教えを乞うた、ということです。
リンゴジュースについては自分で絞って、自分でビン詰して、自分でラベルを張り、というのは無理ですが、ある方法を使えば商品化については案外簡単。
問題はヤギミルク。これは難しい!
じゃ、次回に。
(※)
ところで「六次産業化という言葉はこれからどんどん出てきますので少し説明しておきましょう。
「六次産業化」とは、農林漁業者が生産(第1次産業)だけでなく、加工(第2次産業)、流通・販売(第3次産業)にも主体的・総合的に関わること(1×2×3=6、あるいは1+2+3=6で六次)により、農林水産業の新たな付加価値を創出すること、です。
まあ、ここからいろんなことが出てきます。
農産物の値段は今は市場やスーパーなどが決めているがそれを農家が取り戻そう、ということにもなるし、農産物の多様さを消費者に知ってもらい、そこから選んでもらおう、つまり消費者の選ぶ権利の回復とか(確かにスーパーで売られている例えばダイコンは1種類か2種類のみ)。さらに農家が自家用として先祖から伝承され持っている多様な加工技術、保存技術を絶やさない有効な手段になる、とか、地域特有の食の多様性が、つまりいろんな食べ方を楽しめるようになる、などなど。
いやいや農業は実に面白い。
ましてこの六次産業化がもっと広がればもっと面白く、農家の在り方も多様になる。
若者よ、定年間近の人よ、いやいや定年を迎える人よ、農村を目指せ。60歳なんて農村では若者だ。
「Oh~h!! 農業はエキサイティング」「農村は刺激的!!」