信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

毎夏の訪問者が、今年も…

2010年07月31日 06時58分20秒 | Weblog
2010.07.30 記

長い間アップしなかったのにかかわらず、その間いろんな方や、あるいは何度も訪問して下さってありがとうございます。
前回は5月16日で、たしか「区の基本方針」についてのお便りでした。
その次は「区の作業予定」についてお便りします、と予告までしておきながらこのざまで、誠に申し訳ありません。

実は、今年こそ性根を入れて野良仕事に励もうと心に決めてやり始めたのですが、段取りは悪いわ、もたもたするわ、使うときに限って農機械の調子は悪いわ、あれがないわ、これもないわ、で、夜になると眠くて眠くて…。
加えて、日本国民の総意による静かな革命が進むはずのところ、マスゴミや日本国のご主人様の意向で変な方向へ向かいつつあるのが気になって自分なりに勉強し、参議院選も終わってこの革命を諦めつつも「いやいやまだまだ」と自分を鼓舞することによって、なんとか最近落ち着かせることができた、という訳ですのでこれからまた皆さんにお便りします

ところで今日のお便りは、暑くなってくると毎年決まって我が家を訪ねてきてくれる「仲間」のこと。今日は一度に3人(?)も来てくれました。嬉しくなってお便りの内容も急遽変更です。

さて今日の最初の訪問者は大人の掌ほどもある「ヒキガエル」君。
彼も毎夏忘れずに来てくれます。
リンゴ畑から帰って軽トラを止めようとしたとき、ヘッドライトに照らされた彼は、私のほうを見て座っていました。
写真を撮ろうとデジカメを出している間に、恥ずかしいのか積んでいる材木の隙間に隠れてしまいました。写真の中の彼、見えますか?


次の訪問者は「クワガタ」。
海老の結婚式なんぞさらさら興味はなく、別室のテレビでNHKのローカル番組『知るしん』(信州を報道する番組)を見ていると、体調が約6cmもある「クワガタ」君がいつの間にか障子に。
例年やってくるクワガタ君はもっと小さいもので、今日のは随分大きかった。別種なのか、それとも単に個体差だけなのか。


写真を撮って外に放してやると程なく今度は「カブトムシ」が闖入。
これも大きかった。8cmもある堂々たるメス。掴むと、力が強いだけでなく足のとげとげが痛い。これも写真を撮ったあと、草むらに帰っていただいた。


そして忘れずに紹介すべきなのが、1週間ほど前から毎日来てくれているトンボの「ヤンマ」君。
「離れ」から来て母屋の玄関、庭先、そして薪割りをしている私の体の周囲を回ったあと、玄関前のソファーで寝そべっている犬のロクの鼻先をかすめて周遊。このコースを何度か行き来したのち、どこかに飛んでいきます。

電燈をつけるとさまざまな昆虫や蛾などが、それをめがけてワッとやってきますので、真夏でも夜は障子を開けられません。といっても、ネコが障子紙を破いて穴だらけなのですが。でも、蚊が家の中まで来ないので、有難い快適な「真夏の夜の夢」を見ています(明け方なんぞ寒いくらいなので蒲団は欠かせません。その分冬は…押して知るべし、です)。


そうそう先ほど触れたTV番組『知るしん』の今日の内容は興味深いものでしたので紹介しておきます。
1点目は「信州の出版社」についての話題です。
2005年には30社あった出版社も2010年には25社に減少したことについてのレポートと今後の行く道を探る内容でした。かつてニュースステーションに出ていた吉岡さんが佐久出身なのでコメンテーターとして出演です。
冒頭NHKのアナウンサーが長野に赴任して驚いたのが出版社の多さと郷土関係出版物の多さ。私も、信州は教育的・文化的レベルが高いと大阪にいた時から感じており、そのことも信州に惹かれた理由の一つだったのですが、最近は読書人も減っているということで、これは本当に残念です。
2点目は「古民家」について、でした。
「古民家」はなぜ人の心を落ち着かせるのか、を司会、サブ司会、コメンテーターの3人で。
そして信州には約5万戸の古民家がまだ残っていて、これは関東甲信越で2番目の多さ、だそうです。放送では言っていませんでしたが、私の思うに『越の国』が多分1番でしょう。
ついで、2年ほど前に民間の資格ですが「古民家鑑定士」というのができて、480項目についてチェックし、古民家の価値を鑑定しているそうです(ちなみに費用は3万円)。
で、番組では戸隠の100年強の古民家を紹介し、鑑定士が入る前は家の価値が0円、解体費用が300万円という査定。それがこの鑑定の結果、家の価値が450万円。「できたら壊さずに修理して誰かに住んで貰うほうが」。さらに「100年の木を使った家は100年に向けて強度が増し、それから徐々にゆっくりと500年、あるいは1000年耐えていく。鉄やコンクリートの建築は建てた時から古くなっていく」と。
ちなみにこの鑑定士さん、建築資材の商売をやっている方で、古い柱や梁(はり)をストックされていました。
100年以上経つススで真っ黒な梁が1本20万円だって。
うーん。ウチの家、同じようなものが何本もあるなぁ。