信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

ミブナ(壬生菜)とミズナ(千筋京菜)

2012年09月05日 23時27分34秒 | Weblog
2012年09月05日(水)

昨日のお便り、写真が入っていませんでしたね。頭がぼーっとしていたのでしょう、記事をアップした後、確認もせずパソコンから離れてしまいました。とにかく眠かった。
最初に入れるつもりだった写真がこれ。



次のがこれ。




そうそう、ずっと探し続けていた「ミブナ(壬生菜)」の種を某所で見つけ、喜び勇んで購入しました。
この野菜は京野菜の一つで、京都市内の壬生あたりで栽培されていたものだそうです。そう、新選組の屯所のあったあたり。

このミブナとよく間違われるのがミズナ(水菜。千筋京菜が一般的)。大阪では『はりはり鍋』や、正月2日の『すまし雑煮』でなじみなのですが、このあたりではほんの3~4年前ごろから、生サラダの食材として利用され始められたところです。

大阪出身の私としては、一抱えほどになるまで大きくしたミズナをクジラ肉(今は豚肉)と煮たり、アゲを使ったりして、ともかく一度に大量に食べるのですが、生サラダ用として売られる親指と中指で作った輪っかほどの大きさの株を、3把入り平均100円で売られているのを見るたびに、はりはり鍋のおいしさを教えたくなります。

ところで私がまだ大阪にいた頃、「ミズナは漬物にしてはダメ、漬物にするならミブナでしないといけない」と、誰からか言われた強い記憶があります。理由はたしか、「昔から言われている」。

このことがずっと頭の中に残っていて、ミズナは毎年作っているものの決して漬物にしませんでした。ところがミズナ(千筋京菜)の種袋を見ると、「漬物にもよい」と書かれている。
漬物が無ければ食事をした気にならないほどの漬物大好きの私が今もずっと引きずっている「ゆゆしき問題」なのです。

あのミブナを、昆布や鷹の爪も入れて塩漬けにし、これを細かく刻んで少し醤油を垂らし、善光寺門前八幡屋礒五郎の七味唐辛子は好みで振りかけ、暖かいご飯、「ぬくめし」に少々多めにのせ、おもむろに箸で茶碗の中で程よく混ぜたあと、ガサガサとかきこんだ時のシャキシャキした歯ごたえの心地よさと口いっぱいに広がる塩味の菜っ葉の美味さ。卵かけごはんとともに、これを食いたい食いたいの長年の念願でした。
ところがミズナの漬物はダメ。一方ミブナの種は手に入らない。

しかし一体なぜそんな言い伝えがあるのでしょうね。
これは単なる理由なき言い伝えなのか、あるいは今は忘れ去られているけれど大きな理由があるのか。
ふーん、どっちだろ。どなたか教えてください。

さてさて、この冬はノザワナ漬けのかわりになりそうなミブナの漬物、今から楽しみだぞ。

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