信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

『NHKドラマ 坂の上の雲』最終回、やっと見終えました 1/2

2012年01月11日 01時20分45秒 | Weblog
2012年01月10日(火) 記

最近のTV、面白くないですね。特に地デジになって画面がはっきり写るようになってから、芸能人が仲間うちの話しに手を叩いて大口あけて笑っている番組など、一層そう思うようになってきました。
ほら、サルがキャッキャッと言いながらシンバルを叩いているおもちゃがあったでしょう、まるでそれにそっくり。
電波が国民の財産であるならあんな番組を垂れ流して欲しくはないですね。実にもったいないし、視聴者の思考停止をもくろんでいると勘ぐりたくなります。

ま、日本が戦争に負けてアメリカが支配しやすいように抵抗しない日本民族愚民化手段に使った3S(セックス、スポーツ、スクリーン)が、いまだに連綿と続いている、ということでしょう。
ということで最近はEテレやBSをよく見るようになりました。こちらのほうがずっと面白い。

こんなわけでお笑い好きの連れ合いも食傷気味なようで、撮り貯めていたビデオを見ることが多くなっているようです。
昨日も12月25日放送の『坂の上の雲』最終回を見ていたので、私もブログを書きながらながら視聴しました。


私には正岡子規が死ぬまでが面白かった。ま、子規役の香川照之さんの熱演によるところ大ですが。それにしても教科書で見た子規の横顔の写真、香川さんのそれとそっくりなのは驚きです。

さて、この最終回の『坂の上の雲』に「ここ」と思う点をいくつか。

1つ目は漱石や俳句仲間が集まって賑わっている座敷から、カメラがパンして隣の部屋の、主を失った机が写った時の寂寞感。隣の部屋がにぎやかなので一層その感じが深くなるのでしょう。
2つ目。この場面の少し前の漱石のセリフ。
「いや私はね怖いんだ。もしバルチック艦隊に負けたら日本はロシアの植民地になる。『吾輩は猫である』も正岡の「をとといの へちまの水も 取らざりき」も日本語で読めなくなる。落語も歌舞伎も能も狂言もおしまいだ。我が輩はかつて文学を捨てて軍人になった秋山真之を軽蔑した。しかし今、頼れるのは秋山だ。それが悔しいんだ」

3つ目はナレーションで。
H.W.ウイルソンという英国の海軍研究家は、日露双方の発表によって日本海海戦の事情が明快になった時「なんと偉大な勝利であろう。自分は陸戦においても海戦においても、歴史上このような完全な勝利というものを見たことがない。この海戦は白人優勢の時代がすでに終わったことについて、歴史上の新紀元を劃したというべきである。将来は白色人種も黄色人種も同一の基盤に立たざるを得なくなるであろう」とし、この海戦が世界史を変えたことを指摘している。

4つ目。(以下は要旨です)
ロシアとの講和条約(ポーツマス条約)で賠償金が全く取れなかったことに怒った民衆が暴徒化し、一紙を除きすべての新聞世論もそれを煽った。

以上はNHKのドラマの中での描き方です。
残念なことに私は司馬遼太郎の原作本は読んでいないので、ドラマ化する際に改変があったかもしれない。従って、『NHKドラマ 坂の上の雲』として見ています。

最後。
日本海海戦場面が主となってしまって、条約改正に努力していた小村寿太郎のことがいつの間にか消えてしまったのが残念だった。


長くなりそうなので、ここらで一服。
じゃ、また。

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