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ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白

2015年02月16日 | 読書
ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白
後藤 健二
汐文社

後藤健二さんが2005年に書かれた本です。
内戦直後のシオラレオネでの、子ども兵士と子ども兵士によって家族や手足を奪われた人々、そして子ども兵士を支える人の姿をノンフィクションで綴っています。

後藤さんが伝えたかったことが現地の方々の言葉で書かれています。
「子供たちを救わなければなりません。本当に平和を願うなら、兵士だった子どもたへの見方を変えなくてはいけません。確かに彼らは罪を犯したかもしれません。でも、彼らは同時に犠牲者なんです。子供たちは強制されて兵士になったんです。人殺しが好きな子なんて、どこにもいないんです。」
「彼らは、まだ幼い子どもだし、何も知らずに兵士として使われていたんだろう。もし、その子がおれの目に前に居たとしても、俺は彼を責めない。知っている子だとしても、俺は何もしやしない。
俺たちはこの国に平和が欲しいんだ。何よりも平和なんだ。それがすべてさ。
彼らを許さなきゃいけない。でも、絶対に忘れることはできない。理由はこの右腕さ。朝起きるとこの切られた右腕を見てしまう。もともと俺には二本の腕があったんだ。だから、彼らを許せても、絶対に忘れはしない。」

私達日本人は70年前に米国への報復よりも、相手を赦すことを選んだのではないでしょうか。
しかし、日本から被害を受けた人々に、あなたたちも日本がしているように私達を許しなさいとは言えないでしょう。
国の責任として赦しを乞い続けることが彼らの心を癒すことになると思う今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。

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