行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)杉山 尚子集英社このアイテムの詳細を見る |
最近ちょっと行動分析学にはまってます。
行動分析学では、行動の定義を「死人に出来ない活動」としています。
行動分析学では、行動を起こす原因を欲求や意思といった心の問題として捉えていません。
心の動きは、死人には出来ない活動なので、欲求や意思も行動として捉えて考えます。
そして、その欲求や意思の前後に何が起こっていたかを分析します。
行動と、その直後の状況の変化との関係を行動随伴性と言います。行動の原因を分析する枠組みのことです。
こうして行動を分析するのですが、行動は過去の経験によって起こることが解ります。
この本の副題に「ヒトの行動の思いがけない理由」と書かれています。
問題行動を起こす人は、過去にその問題行動の原因となる経験をしているということです。
ですから、問題行動を止めさせようと思えばその原因を明らかにして、原因を取り除くか違う経験を積ませる必要があるということです。
「人を変えることは出来ないが、人の行動を変えることは出来る」
と、云うことはそういうことなんだ等と思う今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。