誰が責任者なの

６時起床。

日曜、早朝のコーチングを遣ってから、遅番の出勤です。


あと１５分で終業というときに、気がゆるんで一瞬居眠りをしてしまった。
と云っても、クビがガクッと下を向いたぐらいなんですが。
そんな時に限って上司が見ているもんなんですな。

当然のことながら、注意されてしまいました。

まあ、言い訳もできません。


帰りの電車を乗り換えて、横浜から座席に座ったのはいいのですが、車内がやたらに寒い。
頭の上から冷たい風が落ちてくる。

そのうちこの風も温かくなるだろうと、じっと我慢のおじさんでしたが、終点までの中間点を過ぎてもいっこうに車内が暖まる気配がありません。

こんなに寒いのに暖房も入れないなんて、どんな奴が運転してるのかなとか、終点に着いたら苦情を言ってやろう、その時になんて言ったら効果的かな、なんてことを考えながら、♪寒さ堪えて編んでます～♪。なにも編んでませんがみたいな。

終点で下車して、運転席のドアをコンコンとやって手招きをしたら、若い運ちゃんが怪訝な顔で近付いてきた。
ドアを開けたところで、胸ぐらをつかんで「寒いんだよ～、風邪をひいちゃったじゃねかよ～、どうしてくれるんだよ～」なんて下品なことは言っちゃいけないなと車内で考えてきたので、ごく穏やかに、
「あのね、車内が寒いんだよ、外の温度と同じじゃちょっと辛いんだけどな」
って、上目遣いに言ってみました。

果たして反応や如何に、と運ちゃんを見守っていると、
「はあ、そうですか、どうも。それじゃ言っときます」

「そうですか」私の言ったことは理解したんだね。
「どうも」どうも何なんだ？
「それじゃ言っときます」それじゃ、はいいとして、言っときますって何だ？
何だ、何だ状態になっちゃった。
この寒いのに暖房も入れないのは、この運ちゃんの責任範囲の他ってことなのか？
そうすると、誰の判断で暖房を入れるのかな？
「言っときます」車掌かな？それとも上司の許可が要るのかな？
まあ、「言っときます」ってことだったんで、敢えて、誰にとは聞かずに、
「うん、じゃあね」
ってことで、帰ってきました。


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