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初めてのアドラー心理学

2013年09月01日 | 読書
初めてのアドラー心理学
アン フーパー,ジェレミー ホルフォード,キャスリン ハイアット
一光社


本書はアドラーの伝記を縦糸に、個人心理学(アドラー心理学)を横糸として編んだ心理学の入門書になっています。

私はコーチングを学び始めてから8年になりますが、当初はコーチングは心理学とは別物と教えられました。
ですが、コーチングも様々な流派があることを知りその中にNLP(神経言語プログラミング)と云うものがあると知りました。
NLPは正に心理学、心理療法のブリーフセラピーのひとつとして発展してきたと物の本には書かれています。
3年ほど前から心理学を本などで勉強しようと試みたのですが、何だか難しくて回りくどくて面倒で取っ付きにくかったんです。
そんな時にこの本に巡り逢いました。

フロイト(精神分析)やユング(分析心理学)の名前だけは知っていましたが、アドラーの名前も知りませんでした。

アルフレッド・アドラー(1870年~1937年、オーストリア生まれ)
個人心理学の創設者、教育者、ベストセラー作家、実践的哲学者。
ヴィクトール・フランクル、カール・ロジャース、アバラハム・マズロー等や、ロゴセラピー、認知療法、NLP等の考え方に影響を与えたようです。

アドラーの理論には、劣等コンプレックス、権力闘争、支配したがる人、ライフタスク、ライフスタイル、目的志向行動、共同体感覚、子育て等々沢山あります。

本書を読んでいて、コーチングとよく似ているなと思ったので、その中からひとつだけご紹介しておきましょう。

理論:アドラー派のカウンセリング手法、4つの目標
①「良い関係」を築く。
②クライエントの私的論理と隠された目標を見付ける。
③上記のものをクライエントが理解するのを助ける。
④クライエントが自分自身の人生を今日とは違ったふうに見ることを通して、より良い目標を見付ける手伝いをする。

これらのアドラー派カウンセリングがセラピストとクライエント両者の協力学習事業であると説いています。
これは、コーチングが病人を癒すことではなく、気付いていない人に気付きを促し、迷った人を導き、勇気をくじかれた人を勇気付けていることと同じでしょう。
コーチとクライアントが対等な立場であると云うコーチングの考え方と、同じ見方でアドラー心理学でも語られています。

私の感想としては、コーチングはネイティブコーチの事例を集めて、その模倣・モデリングで発展してきた経緯がありますが、
コーチングが何故有効なのかの理論付けとしては、アドラーの個別心理学が証明してくれていると云うことで、
実際に使う立場としてはコーチングの手法が分かりやすく使いやすいと思いました。

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