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『スパイダーマン』

2007年04月25日 23時25分50秒 | 映画レビュー
原題:SPIDER-MAN
製作年度:2002年
上映時間:121分
監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア 、ウィレム・デフォー 、キルステン・ダンスト 、ジェームズ・フランコ 、J・K・シモンズ 、クリフ・ロバートソン
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
幼くして両親を亡くし、伯父夫婦のもとで大切に育てられたピーター。高校3年生となった彼は、6歳の頃からずっと思いつづけている隣家のメリー・ジェーンに未だに打ち明けることができないちょっと冴えない高校生。ある日ピーターは親友のハリーから彼の父親ノーマン・オズボーンを紹介される。ノーマンは巨大軍需企業オズコープ社の経営者にして天才科学者。ノーマンはピーターの科学の才能を高く評価、彼に目を掛けるようになる。そんなピーターは、大学の研究所を見学した際、遺伝子組み換えでスーパースパイダーとなったクモに刺されてしまう。その瞬間、ピーターの身体に異変が起こり始める。



コメント:
この映画の魅力…それはあの高層ビルが立ち並ぶ街を、手から出す糸によって自由に飛び回るスパイダーマンの姿を観れることだ。まるで”摩天楼のターザン”とも呼べるそのヒーローは、クモの糸で見事に観客のハートをがっちりと掴んだといえるだろう。

とにかく僕はこのクモをモチーフにしたスパイダーマンが大好きだ。クモだからといって、映画『ザ・フライ』のように姿・形が全てハエのようになるわけではないのでご安心を(序盤に若干それを思わせるシーンがあるが…)。冴えない高校生ピーターが大学の研究所を見学した際、遺伝子組み換えでスーパースパイダーとなったクモに刺されてしまう。その瞬間、クモの能力を手に入れると共に超人的なパワーも備わりスパイダーマンとして活躍するというお話。一番おもしろいのは最初にも言ったように、糸を使ってビルからビルへと飛び回るシーンだ。こんなシーンは日本の街を舞台にしても到底作り上げることは無理だろう。舞台がニューヨークだからこそ、そこに立ち並ぶ高層ビルを利用して見事なアクションシーンを見せることに成功している。

そしてこの映画が大ヒットした理由は、登場人物の人間関係がしっかり描かれているからこそだ。自分の不甲斐なさのために愛する伯父を亡くし、それをきっかけに恋を諦めて世の悪党と戦うことを決意するピーター。ピーターの気持ちなど知る由もなく交際を始めるMJと親友のハリー。そして追い討ちをかけるようにして、ハリーの父ノーマンがスパイダーマンの天敵となって襲ってくる。複雑に絡み合った人間関係が物語を更に盛り上げる。が、実際のところストーリーが進むにつれて関係はかなりドロ沼状態に。シリーズの1作目ということもあり、恋も友情も全てが中途半端に終わり観ているほうからすればかなりじれったい展開だといえる。だが、この基盤があったからこそこのシリーズは大成功を収めることができたのだ。

とりあえず1作目は、それぞれのキャラクターをしっかり頭の中で整理しておくといいだろう(2,3作目もみんな登場するので)。これは壮大なヒーロー映画のほんの序章に過ぎないのだから。


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