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『007/カジノ・ロワイヤル』

2009年02月01日 17時45分30秒 | 映画レビュー
原題: CASINO ROYALE
製作年度: 2006年
別題:-
製作国・地域: アメリカ/イギリス 上映時間: 144分
監督:マーティン・キャンベル
製作:
バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン
製作総指揮:
アンソニー・ウェイ
カラム・マクドゥガル
原作:イアン・フレミング 『007/カジノ・ロワイヤル』(東京創元社刊)
脚本:
ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド
ポール・ハギス
撮影:フィル・メヒュー
プロダクションデザイン:ピーター・ラモント
衣装デザイン:リンディ・ヘミング
編集:スチュアート・ベアード
音楽:デヴィッド・アーノルド
テーマ曲:モンティ・ノーマン (ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌:クリス・コーネル
出演:
ダニエル・クレイグ ジェームズ・ボンド
エヴァ・グリーン ヴェスパー・リンド
マッツ・ミケルセン ル・シッフル
ジュディ・デンチ M
ジェフリー・ライト フェリックス・レイター
ジャンカルロ・ジャンニーニ マティス
シモン・アブカリアン アレックス・ディミトリオス
カテリーナ・ムリーノ ソランジュ
イワナ・ミルセヴィッチ ヴァレンカ
セバスチャン・フォーカン モロカ
イェスパー・クリステンセン ミスター・ホワイト
クラウディオ・サンタマリア
イザック・ド・バンコレ
トビアス・メンジーズ
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズ・ボンドは見事ダブル・オーの称号を得る。そして、犯罪組織の資金源を絶つという最初の任務に乗り出すのだった。まずはマダガスカルで爆弾所有の男を追い、そこから世界中のテロリストを資金面で支えるル・シッフルなる人物が一連の案件に深く関わっていると判明。続いてボンドは、バハマ、マイアミで武器売人と航空機爆破の阻止に奔走し、いよいよル・シッフルへ辿り着く。すると、ル・シッフルがモンテネグロの“カジノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは更なる陰謀を阻止せんと現地へ向かうのだった。しかし、そんな彼のもとには、財務省からお目付役として美女ヴェスパー・リンドが送り込まれる。最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだが、危険を共にする中で次第に心惹かれていく…。

コメント:
実を言うと本シリーズをちゃんと観たのは今回が初めて。
地上波などでお目にかかることが多いシリーズだが、
今までのジェームズ・ボンドにはあまり魅力を感じることができず、
どうしても観る気になれない作品のひとつだった。

過去の007といえば(あくまでイメージだが…)、
陽気なジェームズ・ボンドが、出会う美女を手玉に取りながら、
あらゆる任務を遂行していき、そして最後まで美女と好きなことやって終わる。
そんな女好きボンドが諜報員として活躍する内容…という認識である。

まあこんな感覚の持ち主なため、
本レビューも過去の作品とは比較できないので悪しからず。

そんな初心者の僕から見た「カジノ・ロワイヤル」。
正直、予想以上に楽しめたといえる。

本作から6代目ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグ。
世間ではボンドのイメージに合わないという評価を多く耳にするが、
個人的にはピアース・ブロスナンよりしっくりくる。
確かに強面だが、鍛え上げられた肉体美や仕草のひとつひとつは
諜報員としての風格が感じられる。

そんな彼が全編を通して体を張ったアクションを見せ付ける。
実際本人はどこまでスタントをこなしているのかわからないが、
あの体なら全てやってもおかしくないというリアルさ。
初っ端からかなり激しいアクションの数々のおかげで、
一気に映画へ入り込むことができた。

そして007といえばボンド・ガールの存在。
今回はフランス美女のエヴァ・グリーン。
デビュー作『ドリーマーズ』では大胆なヌードも見せていた彼女だが、
個人的にはルックスを含め結構好きな女優なのでうれしい限り。

本作の見所といえば、タイトルにもなっているカジノでの戦い。
これが思わぬ緊張感を生み、最高の見せ場を作っている。
ポーカーを知らない人にはちょっと退屈なシーンが続くかもしれないが、
ヴェスパーの美貌を利用して心理戦に持ち越そうとしたり、
意地でも勝とうとするボンドの必死な姿がおもしろい。

そんなボンドが後半で最大のピンチに。
拷問シーンは男にとっては最大級の苦痛だ。
ありゃもう笑うか死ぬしかないよ…ホントに。

本作は「慰めの報酬」のための序章のようなもの。
ボンドとヴェスパーの関係、そして本当の黒幕の正体など、
様々な伏線を残したままのエンディングとなる。
「慰めの報酬」は本作から1時間後の話という設定が何とも憎らしいが、
これはこれで巧くまとめた感じだ。

本作をDVDで鑑賞した翌日、「慰めの報酬」を映画館にて鑑賞。
個人的には「カジノ・ロワイヤル」の方が内容的に好きだった。
だが結局、2作を合わせて観ないと成立しない作品なので、
一気に鑑賞することをオススメしたい。


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