◆「モンスター」
帰って来たアレックス!!!
新潮から出なくなって、こりゃ手を引いてしまったんだわ、へたすると某A社の超訳かぁと、恐れていたが、めでたく講談社から出た。が、これは1999年の作。ケラーマン、このあとも毎年地道にアレックスシリーズ書いてるんだから、地道に出して下さいね、講談社さま。ついでに、今までのやつも講談社で再版すればいいのになぁ。小児専門の臨床心理医なんて、とってもとっても今日的だと思うのだが。やっぱり、アレックスが完璧すぎて反感を買うのかしら?ww
で、モンスター。
うーーーん。精神病者の刑務所に勤める心理医が殺され、そこの服役者(昔、大量虐殺をして<モンスター>といわれた男)がそれを予言するようなことを言っていた。で、マイロとアレックスが調べるのだけど、今回はアレックスの患者でも何でもないので、無謀なことをするアレックスの行動動機「守秘義務」がない。で、アレックスは守るものがいるからこそ、かっこいい、つーのがよくわかった。
これからアレックスシリーズにはいった人は、かなり気落ちしちゃうだろうなぁ。
長いシリーズになるとこういう作品の一つや二つあっても仕方ないと、私は思うんだけど…。でも、このあとの出版が関係してくるから、微妙。
ところで、アレックスも自分の過去をほとんど語らないし、わからない人だ。(学歴、職歴こそはわかっているけど) で、よく読むと、所々で過去を語っている。つか、その量が増えつつある。某建築探偵の主人公の過去が、とひっぱりまくってるのもあれだが、アレックスの過去もとっても気になるのであった。なので、これがいまいちだろうがなんだろうが、関係ない<きっぱり