レッド・ドラゴン 上(ハヤカワ文庫 NV 1019)トマス・ハリス著・小倉多加志訳 |
レッド・ドラゴン 下(ハヤカワ文庫 NV 1020)トマス・ハリス著・小倉多加志訳 |
◆「レッドドラゴン」
途中でやめて寝ようと思ってたのに、上巻の最後が怖くて、
最後まで読まないと寝れそうになかった(涙)
これの続きが、「羊たちの沈黙」で「ハンニバル」に続いていくらしいけど、
とにかく怖かったです。残虐なシーンとかも、もちろんなんだけど、それより
普通の人とそうでなくなった人の境界線のあやうさが、怖い。
ハンニバル・レスター(映画でA・ポスキンスがやってました)が捜査官に
「私達は同じなのだよ。だから私を捕まえることができたのだ」
と、語る不気味さ。そして、不安。
「死は生の対極にあるのではない。内在している」と、
村上春樹が書いてたと思うけど、それは正気と狂気の関係にもいえると思う。
狂気は内在し、普遍的に存在している。
「ハンニバル」は、映画化が決まってるんだって。
でも、J・フォスターはあまりの残虐さに出演を断わったらしいよ