読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

ジェフリー・ディーヴァー

2005年12月17日 | ミステリー(翻訳)
クリスマス・プレゼント
◆「クリスマス・プレゼント」

 「ボーン・コレクター」のジェフリー・ディーヴァーの短編集。

 もお、めちゃくちゃ面白かった!!!
 
 ここまで面白い短編は、ローレンス・ブロック以来の衝撃だわ。
 原題は「TWISTED」(捻り)なんだけど、ひねりにひねって、どの作品もおおって結末。完成度高すぎです。
 ローレンス・ブロックを引き合いに出したけど、両者ともクールってところは共通していると思う。善者も悪者も同じようにクールに淡々と表現いていく手法(?)は、かえって緊張感を呼んでいる。では、何が違うのだろう?
 うーーーん。
 ディーヴァーは、視点が常に俯瞰状態なのだと思う。確かに、主人公がいてその視点で話は進んでいるし、それが破綻すること等全くないのだけど、俯瞰で見ているものを感じる。それが物語りに、奥行きや広がりを与えているのかもしれない。
 …ブロックにそれがないという意味ではなくて。ブロックには、エッジのきいた感じや、冴え冴えとした光のようなものを感じる。

 絶対、お勧めです。

加納朋子

2005年12月17日 | ミステリー(邦人)
虹の家のアリス
◆「虹の家のアリス」

 脱サラ探偵、仁木と助手ありさのシリーズの2作目。
 
 1作目より、面白かった。
 でもって、なんだかなぁって思ってたありさも今回は、快く受け入れられた。この差はなんなんだろう? 1作目は彼女の正体はずっと謎だったからな。それが胡散臭かったからなんだろうか?
 にしても、やっぱり女は怖いっすね。

秋月こお

2005年12月17日 | 文学ww 邦人
富士見二丁目交響楽団シリーズ センシティブな暴君の愛し方
◆「センシティブな暴君の愛し方」

 フジミシリーズの……何作目だ?
 守村くんの姉が二人のスイートホーム(ww)に転がり込んできての一悶着。
 その間に、オケでのことや、教えてる生徒のことや、製作を依頼しているヴァイオリンのことや、色々あります。
 前作で、おいおいってなった音大生のことは、まぁましになったかと思うが、やっぱりな。つか、一般的なイメージっていうのはこういうのなのかと、ちょっとため息。守村くんは、あくまでヴァイオリニストを目指していただいて、教育者っぽいのは勘弁していただきたいです。
 と、姉ちゃんがねぇ…。
 この作家、やっぱり男性を描くのは上手いんだが、女性はなぁって思うところが時々ある。今回は姉ちゃんで出たか。ある意味都合よすぎなんだよね。って、もしかして男性から見たら(本編は守村くんの主観で進んでいる)女はなんだかんだとご都合主義って思ってるっていうのを含んでいるのかもしれない。うむ。深いところでジェンダーの問題提議をしているのか?
 ……な、わけないかww

 ともあれ、前作より面白かったです。続けて買うの決定ww