◆「クリスマス・プレゼント」
「ボーン・コレクター」のジェフリー・ディーヴァーの短編集。
もお、めちゃくちゃ面白かった!!!
ここまで面白い短編は、ローレンス・ブロック以来の衝撃だわ。
原題は「TWISTED」(捻り)なんだけど、ひねりにひねって、どの作品もおおって結末。完成度高すぎです。
ローレンス・ブロックを引き合いに出したけど、両者ともクールってところは共通していると思う。善者も悪者も同じようにクールに淡々と表現いていく手法(?)は、かえって緊張感を呼んでいる。では、何が違うのだろう?
うーーーん。
ディーヴァーは、視点が常に俯瞰状態なのだと思う。確かに、主人公がいてその視点で話は進んでいるし、それが破綻すること等全くないのだけど、俯瞰で見ているものを感じる。それが物語りに、奥行きや広がりを与えているのかもしれない。
…ブロックにそれがないという意味ではなくて。ブロックには、エッジのきいた感じや、冴え冴えとした光のようなものを感じる。
絶対、お勧めです。