鳥猟犬類である我家の犬達を自然なフィールドでのトレーニングを兼ね、のびのびと楽しませるために、先日から千葉の某所へ出向いている。
辺りは道路脇から広大な森林が続く魅力的な地域
二回目となった昨日はGW狭間の平日ということもあり、どこかで事故発生というアクシデントも無く、覚悟していた渋滞は皆無。
利用した高速道路はどこも気持ち悪い程空いており、往復共に2時間かからず到着した。
今回、後部座席をフラットにし3つのバリケンを積み込み、ボブは初めての車載バリケン体験。
遠出が多くなるともしもの危険度も増すため、今後はボブもバリケン内でのドライブとなる。
案の定、「ここからだせー!」と終始大声で騒いでいた。そのうち慣れるでしょう。(笑)
ヴァレンシアは、道中、左右の車窓から景色を見る余裕。
来た当初、車酔い激しかったことが信じられぬほど今ではドライブ好き。一番落ち着いて乗っていられる。
現地のコンビニ駐車場で後ろを振り返ると、
駕籠乗りのお姫様のように可愛いな
渋滞路となりやすいアクアラインを経由してまでわざわざこの場所を選んでいるのは、栗栖さんという鳥猟犬類へのフィールドトレーニングに長けた「師」に出会えたことが最大の理由。
それは以前、鳥猟犬類を飼育している知人が良きトレーナーを探していて、別の知人に尋ねたことがきっかけとなり、私も先日初めてお会いした。
トレーナーを探していた知人は現在、親の介護等で訓練見合わせ中となっている。
栗栖さんに初めてお会いし接したときに感じたのは「探していたのはこの人だ!!」。
この表現が一番ぴったりする。
少し問題行動が起き、このところは初期状態にリセット中であったスノウの表情が暗くなっていたことがとても辛かった。
ここで表情明るく、伸び伸び生き生きと蘇ってくれたことが何より嬉しい。
よくよく聞いてみれば、どこかで接点のあった鳥猟犬飼いのあの人も、この人も栗栖さんのトレーニングを受けていたことを後に知った。
栗栖さんが信条としているのは、主従関係(ヒエラルキー)や服従訓練(オビディエンス)ではなく、犬と飼主が親兄弟のような関係を築くこと。
「犬に強制や命令するのではなく可愛がって、可愛がって、可愛がりなさい。」
犬の生理学や行動学を熟知した上で、御自身の長い経験により行きついた栗栖流アドバイス。この日は、犬の名を呼ばずとも、自ら目的の行動ができるためのトレーニングのコツを教えていただいた。
実際、私が実践しイヌドモは皆、その通りに行動するため目から鱗。これ以上に説得力のあるものは無い。
自称、オンナ垂らしならぬイヌ垂らし。
飼犬との信頼関係を構築するための惜しみないアドバイスに「師」への信頼はさらに深まる。
ボブ達が思いっきり自由に走って、呼ばずとも、あるタイミングで私が示す行動で戻ってくる。
過去に何人かのトレーナーさんとの出会いや、トレーニングを受けた犬達を見る機会があり、その際に私が感じた疑問や犬の表情の暗さ=不安を示すカーミングシグナル等々とは無縁であった。
飼主伴わず強制的にトレーニングを受けた犬は、戻って呪縛が解ければ再び同じ行動を示すのだそう。そうならぬ為に、強要や命令では得られぬ信頼関係を構築することがまずは大切であると。
私の心の中にあった重しは取り除かれ、次に伝授頂くその日が楽しみで仕方がない。
紹介下さった知人曰く、「犬が変わっていくのを楽しんで」。
まさにその通り。
アドバイス頂く言葉、動作の一つ一つ全てを見逃さぬよう意識するため、途中からは撮影を止め、トレーニングに集中した。
先にお伝えしたように、栗栖さんは動物生物学、動物行動学をかなり勉強された御様子。
その上で御自身のトレーナーとしての経験に基づき、犬の本能による行動を上手に利用した訓練方法を独自に構築、現在の手法が確立されたそうだ。
とても思いやり深く、情のあるお人柄にも参りました。
なんて可愛い~
このコ達に会うのも毎回楽しみ
今後、訓練をお願いしたのはスノウとヴァレンシア。ボブは付き添い犬として一緒に楽しみます。
目指せ、イヌタラシ。