衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

子ガラスの巣立ち

2013-05-20 20:02:23 | 衣笠山
昨夜からの雨が止まず、降りしきる早朝の衣笠山で、ヴァレンシアとボブがカラスの雛を見つけた。

ヴァレンシアは匂いで察知したのか、かなり手前から草地に潜む何かに気付いていた。


それほど背丈の無い草の中に、びしょぬれで弱弱しくしゃがみ込んでいるとても小さなカラス。目だけをぱちくりとしている。動けない様子であった。

このままでは猫に襲われると思い、犬達の散歩を早めに終わらせて再度見に行くと、無事にその場にうずくまっていた。辺りには親らしきカラスも飛んでいない。


濡れた雛の身体をタオルでそっと包み、小さな箱に入れて持ち帰った。



ほとんど動かず、やはり目だけをぱちくりしているだけであった。身体を裏返して見ると、怪我をしている様子は無い。哺乳類ではないのに、おへそが出っ張っているのが意外で可愛らしかった。ミミズやカブトムシの幼虫を捕まえ、口元に持っていってみたが、食べようとしない。

虫は食べない???



身体が冷えないよう、ネル生地とタオルで身体を包み、しばらくは箱の蓋を閉じておいた。


その間にWebで「カラスの雛保護」で検索してみると、カラスの生態に詳しい教員が開設しているWebページを発見。

今はちょうど、雛の巣立ちの時期なのだそう。同じような状況下で雛を見かける人はよくいるようだ。

雛は非常に弱っているように見えるが、それは、雛が自分でえさを見つけ、飛べるようになる試練のときであり、怪我でもしていない限り決して保護してはいけないとの記述有り。


それは大変なことをしたと、急いでまた元の場所へ戻しに行った。




その場所へおくとすぐ、動けなかったはずの雛は自分の足で紫陽花の根元辺りに向かって急いで歩いていった。

私の行為は、余計なおせっかい以外の何物でもなかったのだ。


そしてワンズの夕方散歩時に、再びそこを通りかかると親らしきカラスが近くの電柱の上で険しく鳴いている。雛はまだ紫陽花の根元から動いていないようだ。

雛のいるらしき方向へ目をやると、トラ猫がすぐ近くにいた。ヴァレンシアも猫や鳥の匂いに気付き、お仕事モードになっている。

ヴァレンシアとボブが見えている猫に向かって歩みよっていったため、猫はその場を後にした。

不思議と親カラスは、私達に対しては威嚇鳴きをしなかった。夜になってから、存在を知った猫に雛が襲われないことを祈るばかりである。


本日の教訓:カラスの雛を見かけても保護してはならぬ
コメント (8)
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