14日未明・・・なぁが一人で旅立ちました。
いつもは夜更かしするか、
子供と一緒に早くに寝てしまっても、大抵11時過ぎには起き出して、なぁの様子を見るのですが・・・
朝4時、息子の目覚まし時計が鳴りました。
息子は起きませんでしたが、私は夢見が悪かったのもあって目が覚めました。
もう朝なんだ・・・と、ぼんやり思いました。
子供と一緒に9時から寝てしまった・・・そうだ、なぁはどうしているだろう?
そう思って、なぁの様子を見に行きました。
なぁは息をしていませんでした。
突っ張るように伸ばした足は固くなっていました。
なぁは、たった一人で逝ってしまいました。
なぁは、抱き上げるとまだ温かかった。
どうして気づいてあげられなかったのだろう?
どうして今日に限って寝てしまったのだろう?
どうして?
どうして?
逝く前に、小さな声で私を呼んだだろうか?
水は飲みたくなかっただろうか?
苦しくはなかったか?
ここ数日、舌さえ殆ど動かなかったのに、水を飲ませるのさえ難しかったのに、
それが本当の別れの兆候だと、どうしてもっとちゃんと考えなかったのだろう?
悲しみと同時に襲ってくる強い後悔の念が、胸を締め付ける。
前の日と変わらず、ただ眠っているだけのような“なぁ”の姿が辛かった。
何もしてあげられなかった・・・
もっともっと、ちゃんとみてあげれば良かったのに・・・
まだ時間があると、明日も同じように来るんだと、勝手に勘違いして先延ばしにしてきた・・・
でも、明日なんて無かったんだ。
その日、私は“なぁ”にしたかった事のひとつ、添い寝をして過ごしました。
翌日、なぁは小さくなって我が家に戻って来ました。
写真を見ているといまだに涙が出ます。
なぁが居た場所を見て、そこに存在しないことを確かめて、また悲しくなります。
死ぬということは、もう二度と会えないということ。
触れ合えないということ。
どんなに望んでも、そのぬくもりを感じることはできないということ。
なぁの眼差しに目を細めることもできないし、
私の大好きだった“なぁ”の匂いも、もう嗅ぐことはできない・・・