大好きがいっぱい

女・四十代半ば。残りの人生「大好き」で満たされたいもんだ

BBC『高慢と偏見』と映画『プライドと偏見』と・・・その3

2009年10月23日 | PRIDE & PREJUDICE
「高慢と偏見」に出てくるもう一組のカップルは、エリザベスの姉ジェーンとダーシーの親友ビングリーだ。

原作で描かれているジェーンは、村一番の美人で、人を決して悪く思わない心優しい女性。
恥ずかしさからなのか自分の気持ちを表に出さないので、恋心が相手に伝わらない。
失恋の悲しみに耐え、前に進もうとする秘めた強さも持っている。

Mr.ビングリーは一言で言えば無邪気な好青年。明るくて人好きでお人よし。
人を先入観で見ることはなく、家柄などの拘りもあまりない。
ジェーンに一目惚れするものの、親友や姉妹の反対で恋を諦めてしまう弱さもある。

二人とも人を好意で見るタイプで、エリザベス&ダーシーの真逆を行く。
婚約後にジェーンの父親が言うように「揃って召使に騙される」善人カップル。

この二人のキャラクターを、映画ではどのように描いているかと言うと、

ジェーンは玉の輿を夢見るきれいなお姉さん。
目や顔の表情からハッキリと彼女の願望が見て取れる。

ビングリーは、表情にちょっとおバカキャラが入っている。
人は善いけど、なんだか頭も悪そうで、
ジェーンがビングリーに惹かれる理由が薄まってしまう気がする。
どうしてこう言う描き方をしたのか疑問。

一方ドラマでは、

絶対あの母親から生まれるのは不可能と思わせる高貴な美しさを持つジェーン。
中世の絵画に描かれた貴婦人のような容姿で、立ち振る舞いも声も常に控え目だ。

そうか、映画のジェーンはMrs.ベネットのお腹から出てきても可笑しくないと思うから、
その点はリアルな描き方なわけだわね。

ドラマのビングリーは原作そのものの青年紳士。
キラキラとした眼差しには、ひとかけらの悪意も見られない。
一途に無邪気にジェーンを想う優しい青年だ。

やっぱりドラマの方がお似合いのカップルかな。

でも、プロポーズシーンは映画の方が良い。
プロポーズ前にビングリーがダーシー相手に練習する場面もコミカルで楽しめる。

BBC『高慢と偏見』と映画『プライドと偏見』と・・・その2

2009年10月22日 | PRIDE & PREJUDICE
「高慢と偏見」は若くて美しい魅力的な二人の姉妹が玉の輿に乗る話。
今も昔も、シンデレラストーリーの人気は不動だ。
オースティンが200年も前に残したこの作品は、今も広く読まれているらしい。

私は映画を見るまで全く知らなかったけれど、なるほど面白い。
昼ドラ系が好きなら、絶対はまるはず。

なんて言ったって、ヒーローが魅力的。
お金持ちで家柄も良く、美男子で背が高い。
これだけだと100点満点なのに、このMr.ダーシーは、人を見下していてかなり高慢。
しかもそれを隠そうともしないから、愛した女性に嫌われてしまう。
けれど一途に想う女性の言葉から自らを反省し、短所を変える努力を惜しまないし、
窮地に立たされた彼女を守る力を持ち、それを発揮する行動力も抜群だ。

一方ヒロインのエリザベスは、これまたはっきり物を言うタイプで頭が良いけれど、
どこか憎めないチャーミングさを併せ持ち、家族思いのとても優しい女性として描かれている。
自分の意見は述べるけれど、どこか抑えた部分も忘れないので、決して押しが強いタイプではない。
おまけに賢そうでいて案外すぐに騙されたりする。

映画「プライドと偏見」を最初に見て、次々はまってしまったわけだけれど、
BBCのドラマも原作も、それぞれに魅力があって楽しめる。

映画はヒロイン役のキーラ・ナイトレイがどうしても好きになれないので、
繰り返し観たいのにちょっと苦痛で辛い。
とても美しい女優さんだし、顔だけ見ていると嫌いなタイプじゃないのに、
演技している表情がどうしてだか鼻に付くんだなぁ。
これはパイレーツオブカリビアンでもそうだったから、もう好みの問題だ。
ドラマや小説などよりもかなり性格のきついエリザベスを演じている。
元気なおてんば娘。そして、強くて時に氷のように冷たく突き放す。

ダーシー役のマシュー・マクファディンは、喜劇役者でもあるらしいが、
瞳がとても魅力的な俳優さんだと思う。
高慢で鼻もちならないダーシーと言うより、無口で人付き合いの下手な不器用なダーシーかな。
で、時々プライドが高いところが見え隠れする。
だから、原作などに比べてもかなりソフトで優しい。じんわりとした温かさ。

BBCドラマのエリザベス役はジェニファー・エイル。
最初はどうしても日本の某女優さんの顔がちらついて、正直ドラマにのめり込めなかった。
でも、今は大丈夫。克服しました。
こちらのエリザベスは、とても慈愛にあふれた表情で、人間としての奥深さを感じさせる。
家柄や親族がどうであろうと、自分に誇りを持って生きている女性だ。
体つきもふくよかなので、とても温かで女性らしくおおらかなイメージ。

そしてコリン・ファースの演じるダーシーは、もうはまらないわけにはいかないでしょう。
めちゃくちゃカッコいい。
とにかく強い。自分に自信を持っている。
エリザベスを思う気持ちは、もう熱湯みたいに熱い。熱過ぎる。
で、好きな女性の前でオロオロするところも可愛い。
なので見ているこちらはグッときてしまうんでしょうねぇ。

実は、映画とドラマを見比べていると、どうしても気になってしまうのがエリザベスの胸なんだな。
一方は“たっぷり”を強調したドレスばかりだし、一方はペッタンコをどうにもしようがない。
たっぷりの方が私の好みだけれど、確かにドラマ・ダーシーはたっぷりの方がいいだろうと言う気がするし、
映画ダーシーはペッタンコでも気にしなさそう・・・と根拠もないのに勝手に妄想。

BBC『高慢と偏見』と映画『プライドと偏見』と・・・その1

2009年10月21日 | PRIDE & PREJUDICE
面白い作品に出会ってしまった。

最初に観たのは映画のDVD(レンタル)。
主演女優さんは好きじゃないけど、相手役がカッコイイ!

原作も気になって、新潮社の「自負と偏見」を買う。

半分ぐらい読んだところで、やっぱりDVDが欲しくなり、
映画よりも評判の良いBBCドラマの方を購入。
益々はまる。

Mr.ダーシー、めちゃカッコいい~!

ドラマを繰り返し観た後、レンタルDVDには無かった別のラストがあると知り、
その特典映像が観たいが為に映画のDVDも購入。

最初に観た時「これで終わりなの~?」と消化不良気味だったラストも、
素敵にまとまっていて大満足。

現在、ちくま文庫の「高慢と偏見」を読み始めたところ。
こちらは新潮社よりもずっと読みやすく、これからが楽しみ。

ヨーヨーキルト♪

2009年10月03日 | クラフト・手芸


久しぶりの手仕事だなぁ。

今、ヨーヨーキルトにハマっている。

3cm程のヨーヨーを作りためて、棚の目隠し=ミニ暖簾を作る予定。

気の長くなるような個数を作らなくちゃいけないんだけど、
市販のプレートを使っているからすごく簡単。

テレビを観ながらチクチク地道にやっている。



最初、作ったヨーヨーを袋に入れて棚の中にしまっていたのだけれど、
ふと思いついて瓶に入れて飾ったら、あらとっても可愛い。

これで40個ほど入っている。

途中で力尽きない事を祈りつつ・・・今日もチクチクやります~