大好きがいっぱい

女・四十代半ば。残りの人生「大好き」で満たされたいもんだ

20世紀少年・・・読破!

2008年12月05日 | 
念願叶って、や~っと最後まで読み終わった。

思い起こせば、娘を妊娠中に10巻ぐらいまでを友達に借りて読んで、
それ以来ずっと続きが気になってたけれど、何かと忙しくて叶わなかった。

この夏、映画が公開されるにあたって再度「読みた~い!」が復活したものの、
あっという間に数ヶ月が経ってしまったのだった。

で、読み終わった感想・・・

読み始めにゾクッとした恐怖は、途中からトーンダウン。
あれ・・・全然怖くないじゃん!

ちょっと~! どう言うわけ~?

復活と共にローマ法王救済だぁ~?

自作自演・・・バレバレじゃないのか?

気味の悪い目玉のマスクした世界大統領って・・・。
いくらなんでもさぁぁぁぁ。

バーチャルランドのアトラクション・・・そんな細かい所まで再現できるのか?

それに「ともだち」の死に方・・・あれって何よ?
2回が2回とも、あまりに間抜けじゃないかぁぁぁぁ!!

最後はみんな「いい者」になっちゃうし。

やっぱり「ともだち」が世界征服をしたかった理由が、
子ども時代の恨み辛みだけじゃ弱いんだよなぁ。

もっともっとドロドロした薄汚い大人の「ともだち」を描いていれば、
ストーリーもリアルに感じられたかも。

あぁ、所詮マンガの世界。

40も過ぎた大人である私が、
子供心を忘れない20世紀少年のようになれるわけないのね。

・・・と言いつつも、2回繰り返し読み、ネットでも情報集めをしてみた。

ふむふむ・・・カツマタくんねぇ。

結局このマンガは、カルトと世紀末を扱った恐怖ストーリーではなく、
輝かしい少年時代を送ることができた20世紀生まれの少年たちの
非常に羨ましい友情物語なんだわね。

そうね、そう言うことなのね。

・・・と決め付けてみる。(おしまい)

『ワールズ・エンド・ガーデン』を読む

2008年07月10日 | 
・・・恐ろしい本だった。

最初から最後まで、
夢と現実の狭間で狂気にさらされるような感覚。

いつか自分も狂ってしまうのだろうか?

真綿に包まれたように、いつまでもまとわりつく恐怖。

現れたかと思うと消え、また現れる。

それは、確実に距離を縮めながら私に近づいてくる・・・。


これが、17年も前に出版された本だとは。

いとうせいこう氏の感覚の鋭さにただ感嘆するばかりだ。

そして、またもや、氏の“脳みそ”に惚れ込む私なのだった。


それにしても、本を開いた途端、
あまりにも小さい印字に気が遠くなったわ・・・。

ブラックジャック・・・

2008年03月21日 | 


ダンナがゴミ置き場から拾って来た“ブラックジャック”16冊。

懐かし~!

一冊ずつゆっくり読むつもりが、一気に読んでしまった。

う~ん、何度読んでもいろいろ考えてしまう。

結婚前に同じ本を大人買いした時も、
最初は懐かしさからワクワク、
次第に人間の浅はかさに虚しくなったりしたっけ。

読み進めるうちに、
ブラックジャックがリアルに感じられるのも昔と一緒。

優しくて残酷で、強くて気まぐれで薄情で、悲しいほど人間味溢れる彼に、
いったい誰を重ねているんだろう。

さて、一度読んだらすぐ捨てるつもりで、
玄関横の出窓に置いたんだけど、これはやっぱり保存版でしょうかねぇ。

マジックツリーハウス

2008年03月20日 | 
せっかくの祭日なのに、こう天気が悪くちゃ家にいるしかない。

息子&娘も、今日は仲良く・・・ケンカをしながら家で遊んでおります。




2年生も終わりに近づいた頃、息子が読書を楽しんでいることに気が付いた。

学校では、シートン動物記を読んでいたらしいが、
家では、マジックツリーハウスがお気に入りだ。

この本、評判が良いのを知っていたので、
去年の夏あたりに初めて買い与えたのだけれど、
その時の反応はいま一つ・・・。

結局、3巻まで買って、そのままにしていた。

息子も何も言わないので放っていたら、今年になって、
「どうして続きを買ってくれないの?

と言われ、びっくり。

え、読みたかったの?・・・と言う訳で、早速続きを買うことに。

最近は読むスピードも上がったし、
一冊読み終わると、すぐに続きが読みたくなるようで、
今回は7,8巻をまとめ買い。

指輪物語~王の帰還(上)(下)

2008年02月06日 | 
上下巻とも、一気に読んでしまった。
疲れた・・・。


とにかく、ハラハラ・ドキドキ・・・。
ペレンノールの合戦が終わるまで、息つく暇がない。

ローハンのセオデン王が、
映画と違って意固地なおじさんじゃなかったためか、
戦死してしまうシーンでは、不覚にも涙が出てしまった。

エオウィン姫の切なく美しい、勇敢な戦いぶりにも、また涙・・・。

メリーも良く頑張ったねぇ・・・・と、また涙。

なんだか、とっても心が震えてしまった。

ゴンドールの執政デネソールが、なぜ狂ってしまったのか、
その原因が、息子の死と破滅への恐怖だけではなかった事がわかり、
なるほど納得。


下巻でも、サムの純朴さが暗闇の中のほんわかとした光だった。
大好きだなぁ。
映画ではもっとサムの活躍を描いて欲しかった。
そう思った指輪物語ファンも多いはず。


指輪が葬られてからその後の物語が、
思っていたよりも長く続く書かれていて、これは意外だった。

ファラミアとエオウィンの恋も、長くページを割いていたなぁ。
二人とも切なかったので、この幸せがとっても嬉しい。

ホビット庄に帰る旅路で、ホビット庄の明るくのどかな景色を思い浮かべ、
自分も故郷に帰るんだと言う錯覚に陥る。
いつの間にか、フロド達に同化していたのかも。

そして、最後に灰色港から中つ国を去った指輪保持者たち・・・。

彼らはどこへ向かったのか?
切なさがいっぱい胸に満ちてくる。

指輪の記憶は、物語の中だけのものになり、
そして、この物語は終わるんだ。

指輪物語~二つの塔(下)

2008年02月02日 | 
二つの塔の下巻では、
フロドとサムの前に、ゴクリ(映画ではゴラムだったような?)が現れ、
二人の旅に深く関わってくる。

ゴクリの得体の知れないところや、哀れっぽいところ、
そんなゴクリを思いやるフロドの優しさ・・・。

それでいて映画とは違い、決して油断したり惑わされることのない
賢いフロドは、年相応、50歳の素敵なおじさまだ。

モルドールに近づくにつれて、
まるで読み手にも指輪の重さが伝わるかのような暗く陰鬱な状況の中、
フロドとサムの信頼関係が、この巻の最後まで続いていることが嬉しい。

映画では、フロドの心が弱く、幼いが為、
二人の信頼関係が揺らぎまくっていて、本当にサムが可哀相だったから。

演じる役者も若かったけれど、シナリオもホビット・フロドを見くびり過ぎ。

フロドは、映画よりもずっと冷静で公平な判断をしていて、とても頼もしい。

旅を始めたばかりの頃に比べると、
この短期間に、よくもまぁ立派な大人に成長したなぁ・・・と言う感じ。
ボロミアに襲われる前と後では、
フロドは全く違う人になっている気すらする。

サムのフロドを慕う純粋な気持ちや、心に隠し持っていた勇気も、
丁寧に描かれている。
映画以来、サムを応援する私としては、かなり嬉しい。

そして、ボロミアの弟・ファラミアが、
かなり潔くて心の強いイイ男だったことが、とても意外だった。

映画では、兄のように利己的で、ちょっと弱い人間として登場するので、
最後にアラゴルンが王として帰って来た時、
妬んで、後々闘争になるじゃないかと邪推したもんだ。

さて、フロドとサムの運命はいかに???
5,6巻を読むのが楽しみ~。

指輪物語~二つの塔(上)

2008年01月29日 | 
一気に読み終えた3冊目。
さすがに面白い。


騎士道・・・なのかなぁ。

「名を名乗れ!」のようなシーンが幾度とあり、
名乗ると、その名に敬意を表する場面が数あった。

その名を名乗る者を信用し、
その目を見て、自分が正しいと判断する事をなす。
例え、自分の立場がそれによって不利になろうとも。

物語の上だけの話か。
それとも、昔はこのような人と人との繋がりがあったのかな。

騙し騙されの現代人には、到底信じ難いことだけれど。


この巻は、随分映画とは違っていた。

中でもエントの活躍は、映画よりもずっと面白かった。

ヘルム渓谷の戦いで、援軍に来たのはエルフではなかったけれど、
映画的に登場人物を抑え、良くまとめた・・・ってところだろうか?

ギムリとレゴラスの友情が丁寧に描かれていて、何だか嬉しい。
辛い戦いの中、ホッとする場面でもあった。

そして、意外なのがオークの描き方。
映画では、殆ど感情を持たない戦うだけの獣だったオークも、
多少なりとも“人間的”だった。


さぁ、いよいよ4冊目、折り返しだ~。

指輪物語~旅の仲間(下)

2008年01月28日 | 
平和だよなぁ、やっぱり。

フロド達の苦難を知りつつ、ついついそう思ってしまう。

なぜって、

「我々は急がねばならぬ!」

「一刻の猶予もない!」

・・・はずなのに、
裂け谷では2か月、ローリエンの森では1か月も、
エルフのもとで癒されているんだもの。

その時代、旅は敵味方とも徒歩か馬を使うしかなく、
全てにおいて、体力を含め、自分の身にある能力だけが頼り。

レーダーで地球の裏側まで丸見えの現在とは、
時間の流れ方が全く違うんだから仕方ないけれど。

“ゆったりとした時間”は、現代人が失くしたモノの一つなんだろうなぁ。


旅の仲間(下)の最後では、
フロドの見かけによらない意志の強さ、思い切りの良さ、
小さなホビットの体に隠された大きな勇気を知る。

そうそう、指輪を託された理由はこれだったんだ。


*****************

子供たちが風邪を引いた為、家で看病・・・・
と言うか、付添い?

寝込むほどではない熱のため、
二人とも“元気”にポケモンカードで遊んでいる。

お陰で私は、この二日ほど読書三昧。

なかなか進まなかった指輪物語も、
二つの塔(上)の半分まで読み終えたのだった。

指輪物語~フロドの旅

2008年01月23日 | 
ホントに寒い・・・・。

偶然にも、現在読んでいる指輪物語は、霧ふり山脈で遭難しかけるところ。

寒い・・・寒過ぎる・・・。


指輪物語を読み進めるにあたって、私の必需品となっているのが

≪指輪物語 フロドの旅「旅の仲間」のたどった道≫

と言う本。

「中つ国」の地図本で、
右ページの地図に、フロドが辿った道が日付入りで書き込まれていて、
左ページには、物語の粗筋と、その日に何があったのかが書かれている。

悲しいかな、
私の文章理解力だと、本に付いてきた小さな地図だけでは、
殆どイメージが湧かないのだけれど、
物語を読みながら、この地図を眺めていると、
なんだかフロドと一緒に旅している気分が味わえて楽しい。

ふつ~の地図なので、眺めて嬉しい美しい本ではないけれど、
その分、実用的???

旅が終わるまで、まだまだ活用させて頂きます。

指輪物語~旅の仲間(上)

2008年01月20日 | 
「ロード・オブ・ザ・リング」(DVD)の第1作目を観てから、
どうしても原作が読みたくなった。

どうせ買うならハードカバーで雰囲気を出そうと、古本屋で手に入れる。

(2200円×6冊の出費は、主婦のお財布にとっては痛いもんね

実際に手に取ってみると・・・・

ううう、やっぱり厚い!
字が小さくて多い~!(・・・当たり前だけど)

読書家の皆さんには笑われるかもしれないけれど、
こんな“マトモな本”を読むなんて、本当に何年振りだろう?

そして、案の定、序章で躓いた・・・。

それでも、DVDの2、3作目を観たら、
やっぱり読みたい気持ちが沸々と湧き上がる。

序章も読み進めるうちに楽しくなり、
本章は意外にもずっと読み易く、どんどん物語に引き込まれていった。

結局、本章に入ってからは2日で読破。(どれだけ暇なのよ~

今では、すっかりフロドと一緒に旅している気分。

それにしても、少年だと思っていたフロドが、
実は50才のおじさんでビックリしたなぁ。

それに、やっぱり物語の中でもフロドは迂闊なことばかりしてたわねぇ。

ハラハラドキドキが苦手な私。

映画を先に見ていて本当に良かった。

さぁて、下巻の続きを読まなくちゃだわぁ~。