みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

天皇誕生日に思ったこと

2014年12月23日 | 憲法守るべし
今日12月23日は天皇誕生日。どなたでも誕生日はおめでたい。ならばなぜ天皇誕生日だけが祝日に?などと今日は言わずに、素直におめでとうございます。

昭和生まれの者にとって天皇といえば昭和天皇の印象が強い。
満州事変から太平洋戦争までの15年戦争を大元帥として指導した昭和天皇は、大日本帝国憲法では「神」であリ、すべての権力を掌握していた。敗戦後「人間宣言」したが、やはり「戦前・戦中の天皇」を捨てきれなかったようだ。話し方も、ふるまい方も最後まで国民の上に立つものであり続けた。


けれども、今上陛下・明仁天皇は「国民の皆さんが・・・」と語り、皇后陛下とともに三陸大津波の被災者のそばに寄りその目線まで体を低くして語りかけられる。長崎、広島、沖縄、さらにはサイパンなどに出かけて被爆者に語りかけ、戦争の犠牲者を慰霊し、戦争を繰り返してはならないと話される。
こうしたことは、宮内庁のそれなりの「意思」もあろうが、それ以上に天皇ご自身の人格の発露というべきではなかろうか。園遊会だったかで、東京都の教育委員になったある将棋指しが、自慢げに「学校で国歌を歌わせる」ことになったとか話したのに対して、「強制にならないように」とくぎを刺されたことなどからも察せられる。
たぶん、戦後の激動期、日本全体が平和と民主主義を希求していた時代に日本国憲法のもとで青年期を過ごされたこと、またその時期アメリカ人家庭教師の教えを受けたことなどが、明仁天皇の人格形成に大きく影響したのではないかと勝手に想像している。
日本国憲法のもと、天皇はこのようであってほしい


日本国憲法は、天皇は政治に関与してはならないことを定めている。
安倍・自民党などは天皇を元首として政治の舞台に立たせたいと考えているが、それは天皇を政治に利用しようとするもので、今上陛下のお気持ちとは全く違う発想であろう。