みんなしてなんじょにがするべ!

今なすべきは意見を持ち発言すること。どうも心配な雲行きのこの国、言うべきことを静かにしっかりと言い続けたい。。

「野党」とひとくくりにするな

2014年12月07日 | 憲法守るべし
昨日の朝日新聞は、「教育改革 時代が求める人材は」の社説を載せた。

社説は「安倍政権はこの2年間、経済と並ぶ重要課題として、『教育再生』を 掲げてきた。・・・安倍首相が語る大学改革の目標は『世界で勝つ』人材の育成だという。だが必要なのは世界で勝つ人材ではなく国内外の問題解決の道を探れる人材ではないのか。それには多種多様な価値観の人々と対話する力が肝要だ。野党は、公約の力点を教育条件整備に置く党が多い。民主党は・・・社民党も・・・。そこからは、これからの時代にふさわしい人間像や教育の進むべき方向性は読み取れない。維新の党は・・・。子ども一人一人がどう学ぶかまでは触れていない。」(途中省略)最後に「各党は教育をめぐる議論を活発に戦わせてほしい」と結んでいる。

「教育も総選挙の争点に」と主張したところは評価できるが、自民・安倍政権に対しその他の党をひとくくりに「野党」と表現し、民主、社民、維新を引き合いにあたかも「野党」は皆同様とする論法はどうかと思う。
こういう書き方は朝日新聞に限らず、マスメディアに共通するところで、メディアは政治を正しく伝えると信じている国民に、実は政治をゆがめて伝え国民の判断を誤まらせることになる。

主張の筆者は、「野党」全部の党の教育政策を読んだ上で書いたのだろうか?意図的に共産党“はずし”をしているのではないか?
各党の政策はホームページで簡単に見ることができる。民主党、社民党、維新の党のものは箇条書き的表現で主張の通りだ。
ところが共産党の教育政策はそれらとはちがい丁寧な“説明文”で書かれていて、しかも教育条件整備だけでなく教育問題全体にわたって述べられている。先に引用した主張の(途中省略)の部分にも答えている。

(途中省略)の部分は、「言語や文化、分野の異なる人々と力を合わせ、答えが一つではない課題に取り組む力が求められる。・・・相手を知ることで自らを問い直す力も欠かせない。日本人そのものも一色ではない。多様な見方や考え方を認め合う姿勢が必要だ。・・・この間の政策の過程も多様化する社会にふさわしいとは言い難い。・・・与党判断が政策に直結する手続きではなく、幅広い意見を集めるプロセスが必要だ。」だが、共産党の政策を読でいたとしたら、この部分も含めて少し違う書き方になったのではないだろうか。